現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

プチ修行

2010-12-21 06:44:28 | 虚無僧日記
「最近この世に流行るもの」の一つに「プチ修行」。
能登の「曹洞宗・総持寺祖院」でも、観光客相手に、
1時間だけの座禅を受け入れていた。

ネットでも、座禅を受け入れている寺はいくつも
載っている。アメリカでは、「座禅」は、ヨガと
セットで、「インスピレーション(瞑想)」として、
ブームになっているらしい。会員制の座禅道場は、
満杯で、2千人が空き待ちとか。

もうひとつ「滝行」もある。私も一度 体験した。
冬、身を切るような冷たさに打たれても、気合が
はいっていれば、不思議と、寒さ、冷たさを 感じ
ないのだ。何かに守られているという安心感すら
感じる。

こうした「座禅」や「滝行」で「癌も治った」という
人も。

「プチ修行」ブームということで、中日新聞の
記者が「虚無僧一日体験」をして、記事にして
くれたこともあった。
(私のホームページにもアップしてあります)。

虚無僧ブームを巻き起こそう。がんばれニッポン。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。

12/19(日) 虚無僧 53日

2010-12-21 06:19:05 | 虚無僧日記
12/19 (日) 夜10時、帰途、後ろから呼び止め
られた。「何宗ですか?」と。まだ学生のようだ。
「普化宗」と答え、かんたんに説明して、尺八を
吹こうとすると、「それはいいですから、これを
読んでください」と。

どうやら、日蓮正宗で、「日蓮正宗以外は、みな
間違っているから、悔い改めよ」という。法論を
するのも無駄だから、素直に聞いてあげてると、
「創価学会や顕彰会は、日蓮正宗から破門された
信徒団体で、信じてはいけない。念仏宗や禅宗は
間違った仏教で、みな地獄に落ちる。(たとえば)
癌になって死ぬ」。

「自分は、前世で他宗を信じていたために、業が
深くて、折伏をしなければ、不幸になる」とも。

言っていることは、創価学会や顕彰会と同じだ。

釈迦は「前世も来世も、地獄も、自分は知らない。
そんなことに惑わされるより、今を気楽に生きよ」と。
「気楽とは、生老病死の不安、金銭や物、色欲への
執着心を捨てること」と、教えているのだ。

日蓮正宗と創価学会と顕正会は、同じく日蓮を信奉
していながら、「御本尊の真偽をめぐって」三つ巴の
骨肉の争いをしている。お互いの ののしりあいや、
暴力沙汰は、とても仏教徒とは思えない。それこそ
釈迦の心に反するものだと、私は思うのだが。

ま、それぞれ信じることに従って“救われてる”
なら、とやかく言うことではないか。

虚無僧はいい。ご本尊も経典もない。お釈迦様は
一字も経を残していないのだ。家も寺も持たず、
ただひたすら歩いて、人々の心の中にある善なる心
(仏心)を呼び覚まさせた。寂滅の最後の言葉は
「自灯明」。自ら明かりを灯せだ。
教団相互の醜い争い、教団内の権力争い、偶像崇拝、
すべては、人間の愚かな迷い。そこから目を覚ませ。
それが悟りだと。虚無僧こそは、釈迦の原点に帰る
修行なのだ。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

日記@BlogRanking 「60代の日記」ランキングです。クリックお願いします。