現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

介護 2

2008-09-17 09:44:49 | 心の問題
朝起会の演壇から

社長夫人でベンツに乗って通ってこられるHさん。
いつも華やかな美しい人だが、半年くらい前から笑顔が
消えた。今朝、久々の演談。

主人の母が脳梗塞で倒れ、自宅で介護することとなった。
寝たきりとなり、看護師さんから おむつの交換を教わった
時は、ショックだった。汚いとかいう問題ではなく、義母
も私も覚悟を決めねば ということに。

でも2日目には慣れ、気持を切り替えることができた。
子供のおむつはこうやって楽しくやってきたんだと。
義母も私も、現実を受け入れる覚悟が定まった。何を言って
も悪くとられ、いやみを言う義母だったが、今では「気に
しない、気にしない」で、笑って聞き流せるようになった。
息子たちも朝「やっほー」とか「ハロー」と母に声をかけると、
母も「ヤッホー、ハロー」と返すようになった。以前の厳しい
母とは変わった様子におどろかされる。とのこと

私は、父の介護も母まかせ、母の介護もする気はない。
プライド高く生きてきた母の“尊厳”を壊すような下の世話
など できないと思っていた。今日母から電話があった。
私の髪が薄くなったのを気にかけて、「養毛剤を買ったので
送る」とのこと。いつものような元気はない。最近弱って
きているようだ。いずれ私も覚悟を。

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一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

日記@BlogRanking


介護

2008-09-17 04:38:37 | 心の問題
朝起会の演談から

夫をないがしろにして、すき勝手に生きてきたと
いうAさん。夫が52歳で脳梗塞、半身不随となった。
それまでおとなしい夫だったのが、体の自由がきかない
苛立ちからか、怒りっぽく、わがまま言いたい放題に
なった。
悩みを先輩会員に相談したところ、「女が出すぎると、
夫が早くダメになる。こうして夫の介護をするように
なったのは、今までしたい放題やってきた分、夫に
尽くせという天の采配」と悟されて、心を切り替え、
介護も楽しく心がけてやれるようになった。以来20年
夫を介護し、最期をみとった。
葬式の後、息子夫婦から「お母さん、長い間ありがとう。
お父さんに代わって、私たちからのお礼です」と、長年
貯めてきたというお金を渡されて、涙があふれたと。

私の母もそうだった。父は70歳でパーキンソン病に罹り、
母が11年、献身的に、自宅で介護してきた。
「やれるだけのことはやったのだから、お父さんも感謝
してくれているかな」と、悔いのない介護生活だった
ことに、満足感をかみしめている。

かく言う私は、父の介護は母任せ、今84歳の母を東京に
独りおいて、好き勝手に自由きままに生きている。
このままでは、一生“悔悟”の念にさいなまられそう。

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