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京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

異次元金融緩和

2013年04月24日 | 不動産と経済情勢
金融政策、財政出動そして成長戦略、
この3本の矢で20年続くデフレ退治に乗り出すという
現政権の出足は順調ですね。

まずもって口先介入だけで
株式市場と為替市場が改善されました。

3本の矢の是非はともかく、
末端景気の悪化は「気」の持ちようという面は大きく、
政策云々以前の問題でした。

今回は分かりやすく、
念を押し次元を変えるという徹底ぶりでしょう、
私の周囲でも「景気は良くなった」って勘違いした人が
既に出現しています。

何のことは無い、
塩漬け株がいつの間にやら買値を上回ったという。
資産効果ですね。
それこそ「不労所得」ですから
気の持ちようは良くなったのでしょうね。

景気ってそんなものなんでしょうね。
ちょっとした気の持ちようで良くなったり
悪くなったりします。

後は労働所得面でベースアップがくるのか、
というところです。

「お株を奪われた!」と、
労働者の味方と自他共に認めるかの野党も
現政権による企業への給与アップ願いには、
実際、驚いたことでしょう。

如何な企業の内部留保が一部上場企業累計で
200兆から300兆円あるとはいえ、
現政権保守与党からかの少数野党の
お株を奪うかのような要望が出ようとは。

労働組合政党でさえ成しえなかった事でもあり、
そこには「絶対やる!」現政権の本気度が
はっきり見えますね。

そりゃ~
株も失われた20年を取り返しにきますよ。
スイッチを入れたのは外人投資家でも
良く見れば日本株は出遅れすぎでしたからね~

資産効果で今後の企業収益の改善も期待しています。

不動産担保主義とリース方式

2013年04月05日 | 不動産と経済情勢
イオンがダイエーを子会社化へ!

つい先日、森トラストによる日本エスリードの連結子会社化を
取り上げたところです。

今回も株式公開買い付け(TOB)を実施し、
現在20%の保有率を過半数近くまで増やす意向だという。
成功すれば売上高6兆円を越す巨大流通小売業者の誕生ですね。

それにしても、
ダイエーはバブル崩壊とともに加速度的に業容を縮小し、
現在の日本の衰退とダブルこと甚だしい。

不動産本位主義の崩壊・玉砕といっても良いかも知れませんね。

ダイエーの出店の根本は、
まずは計画地に広大な土地を確保するところから始まった。
場所によっては店舗計画予定地の2倍買い、
出店後の周辺地価高騰で半分を売却し利益を出していたという
うわさもありました。

売却せずとも土地本位主義の下、
金融機関とて土地命とし土地担保融資に走った部分はある。
バブル崩壊で土地至上主義も薄れ
お金も土地もそしてお客さんもバブルの泡沫となってしまった、
ということですね~

それに反し、
イオンいやジャスコの展開はリース方式だといいますね。
土地は買わない、
流通センターは第三者に建てさせる、
そして店舗内の個店出店には莫大な権利金を取る、
という不動産の有効活用そのものです。

資金を滞留させない、
ということはリースであるが故に不採算店は即撤退できる、
これは今全ての業態で常態化している考え方ですね。

最近ではパナソニック汐留本社ビルをファンドに売却しました。
これもオフバランス化の一環でしょうが、
ジャスコ・イオンはバブル崩壊以前から
今日の不動産のあり方を見越していたんでしょうか。

不動産と株と・・・

2013年03月17日 | 不動産と経済情勢
京都不動産コンサルタントのブログ

最近、不動産相談的なブログ内容が多いのかなぁと振り返り、
もう少し「研究所」を標榜するに相応しい
題材を取り上げていきたいと考える今日この頃です。

今日たまたまビッグニュースがありましたね。
森トラストの日本エスリード<8877>に対する
公開買い付け(TOB)が完了したというニュース。
日本エスリードが森トラストの連結子会社になるという。

日本エスリードは供給戸数では関西で常に上位に
くるマンションデベロッパーです。

私ももう数年前から担当者の
電話攻撃(のアプローチ)を受けています(笑)
マンションデベは土地命ですから、
その仕入れには不動産業者が生命線だということですね。

その日本エスリードと森トラスト、
この時期(TOB開始は1月)の両者の思惑を推察してみました。

トラスト側は賃貸に偏る商品構成にバリエーションが増える。
エスリード側は関東圏を中心に底堅い需要を新市場で、暫くは、確保できる。
そして、両者ともに考えていることは、来るべき新築不況時に備え、
新商品を「トラスト」で構成分譲する。
というもの。

トラストを使う手法は今後の大きなテーマになりうると、
わたしは勝手に解釈しています。
それは、信託法が平成19年に改正され使い勝手が良くなり、
新商品開発の余地は充分あると踏んでいるからですが・・・

TOB価格は1000円ということですが、
発表時1割程度あったプレミアムが2月後半にはあっさり1000円を超え、
参加者には妙味は無かったと言うことも聞きました。

しかもアベノミクス効果で建築不動産の先行き期待感が
広まっています。
これからまだまだ株高は続くのでないでしょうか。
逃した魚は大きかった?

この案件、
今回は公開買い付け、
前回トラストが筆頭株主になったときはエスリード
社長一族からの取得、
こうみるとエスリードの資金繰り難とは見れませんね。
与信期待はあるかもしれませんが。

長期的展望かなぁと感じましたが・・・
内情をご存知の方は、
<エスリードが1部上場維持>を考慮したうえで、
ご一報を!

バブル?

2013年02月20日 | 不動産と経済情勢
京都不動産コンサルタントのブログ

先日のパーティーのことです。
京都のとある会社が大阪支店を開設すると
いうので気軽に「ハイ是非行かせて頂きます」と
答えたはいいが。

後日招待状が来て、
大阪の某有名ホテルの22階だという。
大層な話しだなぁと思いながらも
当日会場に行ってみて又
これは手の凝ったプロモーションだなと。

少人数で始まる支店開設のセレモニーに
百人単位の来賓、
京都からは私だけでなく舞妓さん達、芸妓さん達、
そして京都の有名料理屋さんの出店、
極めつけ?は学生時代の後輩のゼネコン屋さんが
支店長を引き連れ参戦。

お蔭で私も支店長扱い?
とまではいかないにしてもやはり大阪に出ると
いろんなことに遭遇するなぁ。

株や円相場をみてると
経済の将来性を楽観視することも無理は無い。
特に公共工事に絡むこのパーティーに参加するような
建築関係者の鼻息は荒い。

先日ブログの浜田宏一教授著書「アメリカは日本経済の復活を知っている」
これを話題に盛り上がってしまった。

これはバブル前兆と言ってもいい?


不動産とインフレターゲット

2013年01月22日 | 不動産と経済情勢
働けど働けど給与が下がる、
今日買ったものが明日もっと下がるとすれば
誰も購買意欲は下がる。

インフレターゲットの設定については
以前から指摘している。

アベノミクスという口先介入だけでも
過度な円高や日経平均株価までも改善できた。

これが実態として政権運営すれば
さらに良くなるであろう、
という期待感は否応無く高まる。

ただこれが想定どおり政策として遂行され、
そしてその軌跡を歩むかどうか、
その過程を市場は注視している。

日経平均は直近の底値昨年11月13日8619円から
高値は昨日1月7日の10744円までの
2ヶ月弱で25%もの上げを記録している。

株バブルの様相である。

これからが実体経済への処方箋が施されることとなるが、
景気の気は気持ち(きたい)のありようでもあり、
期待に違わぬインフレターゲットの設定や
金融政策を期待したい。

不動産屋さんが今なすべきことは・・・

これからの不動産屋さんの儲け方
/京都不動産コンサル研究所


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