京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

不動産と株と・・・

2013年03月17日 | 不動産と経済情勢
京都不動産コンサルタントのブログ

最近、不動産相談的なブログ内容が多いのかなぁと振り返り、
もう少し「研究所」を標榜するに相応しい
題材を取り上げていきたいと考える今日この頃です。

今日たまたまビッグニュースがありましたね。
森トラストの日本エスリード<8877>に対する
公開買い付け(TOB)が完了したというニュース。
日本エスリードが森トラストの連結子会社になるという。

日本エスリードは供給戸数では関西で常に上位に
くるマンションデベロッパーです。

私ももう数年前から担当者の
電話攻撃(のアプローチ)を受けています(笑)
マンションデベは土地命ですから、
その仕入れには不動産業者が生命線だということですね。

その日本エスリードと森トラスト、
この時期(TOB開始は1月)の両者の思惑を推察してみました。

トラスト側は賃貸に偏る商品構成にバリエーションが増える。
エスリード側は関東圏を中心に底堅い需要を新市場で、暫くは、確保できる。
そして、両者ともに考えていることは、来るべき新築不況時に備え、
新商品を「トラスト」で構成分譲する。
というもの。

トラストを使う手法は今後の大きなテーマになりうると、
わたしは勝手に解釈しています。
それは、信託法が平成19年に改正され使い勝手が良くなり、
新商品開発の余地は充分あると踏んでいるからですが・・・

TOB価格は1000円ということですが、
発表時1割程度あったプレミアムが2月後半にはあっさり1000円を超え、
参加者には妙味は無かったと言うことも聞きました。

しかもアベノミクス効果で建築不動産の先行き期待感が
広まっています。
これからまだまだ株高は続くのでないでしょうか。
逃した魚は大きかった?

この案件、
今回は公開買い付け、
前回トラストが筆頭株主になったときはエスリード
社長一族からの取得、
こうみるとエスリードの資金繰り難とは見れませんね。
与信期待はあるかもしれませんが。

長期的展望かなぁと感じましたが・・・
内情をご存知の方は、
<エスリードが1部上場維持>を考慮したうえで、
ご一報を!

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