安倍晋三の太鼓持ち橋本五郎が1/24「ウェークアップ!ぷらす」で邦人拘束誘因の安倍発言を批判するなと

2015-01-25 07:47:43 | 政治


 2015年1月24日土曜日の日テレ「ウェークアップ!ぷらす」 で、シラッとした顔でそう言った。

 橋本五郎「非常に違和感があるのは日本国内でも、安倍総理大臣が表明した、あー、それが原因でこうなったと、それに対して強い批判があったんですね。

 これはしかし、口実にしたんであって、そもそもこういうことは許されるのかっていう基本に立ち返らないと、何だかそれを如何にも認めているかのようなね、国内の、国会議員でさえも、そんな発言するっていうのは、非常に違和感がありますねえ」

 辛坊「まあ、2億ドルの日本の支援は人道支援であって、そんなことは、もう、(政府は)説明するって言ってますが、そんなことは分かっている話で、それは口実でやっているだけだという、それは正しい見方だと思います」

 【太鼓持ち】「人にへつらい、機嫌を取る者」

 要するに安倍晋三のお太鼓持ち橋本五郎は「イスラム国」の日本人拘束の身代金要求は安倍晋三の発言を口実にしたに過ぎない行為なのだから、その発言を批判するのは彼らの行為を認めているかのようになるから批判はするな、口を閉ざせと言っている。

 ツイッターでも同様の批判を目にした。

 〈テロが起きた際、自国の宰相を批判するメッセージを国民が大量に発する事は人質を取ったテロリスト側がどう思うか冷静に考えるべきだ。〉

 まさか「イスラム国」が外国人を拘束し、身代金を要求する行為を認めている者は余程の「イスラム国」支持者でなければ、いないだろう。また、安倍晋三の結果的に邦人拘束の誘因となった発言を批判したからといって、テロ集団の行為を認めることにもならない。

 安倍晋三のお太鼓持ち橋本五郎はテロ集団は安倍晋三の発言を「口実にした」に過ぎないと安倍晋三を擁護しているが、言葉に口実を与えるだけの隙があったということである。

 その隙がなければ、誰も批判しない。

 安倍晋三のお太鼓持ち橋本五郎が「国会議員でさえも、そんな発言をしている」と批判している当の本人に当たるかどうかは分からないが、民主党の大野元裕参院議員が1月24日のTBS番組で「人道支援はやるべきだが、やり方、言い方は、悪意で待っている人たちにいい口実を与えた」と批判したと「産経ニュース」が伝えている。

 事実、その通りであるはずだ。

 もしその発言への批判がテロ集団を利することになるからといって口を閉ざしていたなら、安倍晋三や菅官房長官、その他は“言葉の隙”に気づかないままに過ごすか、あるいは気づいていたとしても、人道支援の正当性を訴え続けることで“言葉の隙”が存在していたことを誤魔化してしまうかすることになる。

 後者の場合は誤魔化し通すことによって、恰も最初から“言葉の隙”など存在しなかったかのように自分たちを信じ込ませてしまうことも起こり得る。

 前者の場合であっても、後者の場合であっても、これは恐ろしいことである。一国のリーダーや、あるいは国家権力の中枢に位置する者たちが自分たちの言葉が意図して発信していたこととは異なる意図しない何かを発信していたことに気づかないでいることは認識能力とか判断能力の問題に行き着く。

 資質上、欠いていてはならない能力でありながら、欠いていることになるからなのは断るまでもない。

 意図しない何かを発信してしまったことに後になって気づいたとしても、それを誤魔化してしまうということは今度は自身に対するのと他者(=周囲の者や国民)に対して欺瞞作用を及ぼしたことに行き着く。

 ここから進んで誤魔化しなどはなかった、自分は間違っていなかった、正しかったと自分で自分を信じ込ませた場合、自覚性の放棄につながる。このことに慣れると、自身を常に正しい存在だと思い込む危険性が待ち構えることになりかねない。

 批判がテロ集団を利することになるからと一国のリーダーやその他の資質の欠格性に口を閉ざす不利益と、少しでも自覚させようとして口を閉ざさずに批判することによってテロ集団を利することになった場合の不利益と、どちらがより大きな不利益と言えるのだろうか。

 前者の方の不利益が大きいと見做している者こそが批判しているのであって、批判することによって、““言葉の隙”を、あるいはその資質の欠格性を否応もなしに気づかせるべきだし、安倍晋三に身代金要求の口実を与えることになった責任を自覚させた上で、2人の解放(今朝7時のNHKニュースが、後藤健二さんが湯川遥菜さんの写真を持ち、「湯川遥菜さんが殺された」とする音声を流した動画がネット上に流されたと報道している。)に当たらせるべきだろう。

 誤魔化しの上には誤魔化ししか築くことはできない。

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