覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

セルとコンセルトヘボウ管のプロコフィエフ 交響曲第5番

2010年02月13日 | 音楽
・毎日寒いですね・・・。

・セルの指揮したプロコフィエフの交響曲第5番はクリーヴランド管とのスタジオ録音やウィーン響とのライヴ録音がありますが、今回聴いたのはOrfeoから出ているコンセルトヘボウ管との録音。1958年のザルツブルク音楽祭でのライヴです。このレーベルの、特にモノーラル録音は整音し過ぎるのか、何となく薄っぺらな音になっているような気がして、いつも物足りない感じがしてしまうんですよね。元のマスターテープにはもっと生々しい音が記録されているんじゃないかと・・・。

・この録音もその傾向はありますが、そんな録音からでもコンセルトヘボウ管の美音はしっかりと伝わってきます。木管なんか惚れ惚れするような音色です。そして、とにかくどのパートも上手い! セルの速いテンポにもしっかり付いて行って崩れないんですから。さすがは黄金時代のコンセルトヘボウ管です。終楽章の後半のスリリングなスピード感はたまりません。かなり白熱した演奏だと思うのですが終演後の拍手はわりと冷静・・・。録音のせいかな? 日本だったらすぐにブラボーが飛んでいたでしょう。

・ちなみにこの日のプログラムは

  アイネム:管弦楽のためのバラード(ヨーロッパ初演) 
  ウォルトン:管弦楽のためのパルティータ
  プロコフィエフ:交響曲第5番

というもの。当時としてはかなり斬新というか、意欲的なプログラムだったでしょうね。
コメント
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