覚え書きのようなもの・・・分室

私の好きな音楽のこと(主にクラシック)や日々の出来事、思ったことなどをつたない言葉で記してみます

ベームとウィーン・フィルのシューベルト 交響曲第9番

2006年07月03日 | 音楽
・以前は音楽を聴くのに映像はそれほど必要ないと思っていたのですが、最近いくつかのDVDを見て、映像があることの面白さに今更ながら気付き始めました。バーンスタインは見ていて面白いしカラヤンはかっこいい。また、普段音を聴いているだけではわからない事にいろいろ気付いたり・・・。最近は気になるDVDが続々と出てくるんですよね・・・。で、今回はベームとウィーン・フィルの演奏でシューベルトの「グレイト」のDVDを見ました。1973年にウィーンのムジークフェラインザールで収録された映像。

・ベームの指揮は見ていてお世辞にも面白いものではありません。まあ、あまり映像向きではないという感じ。あくまで必要最小限の事しかしていないように見えますが、このコンビはこれで十分お互いに意思の疎通ができているのでしょう。まして曲はベームの十八番ですからねえ。演奏はもう盤石というか、流れてくる音にただただ身を委ねているだけで幸せな気分になってきます。冒頭のホルン、第2楽章のオーボエ・・・本当に夢のような美しさ。テンポもまさに「これしかない」というくらいに絶妙。曲と指揮者とオーケストラ、それに会場も含めて、そのすべての幸せな出会いが最高の結果をもたらした貴重な記録がこうして残されたという事に感謝したくなります。少々表現が大袈裟かな。「俺達はいつもの通りやっただけだよ」なんて言われちゃうかも・・・。

・とにかく、映像無しでも十分に楽しめる演奏でした・・・んっ? 最初に書いた事とちょっと矛盾しているような・・・。でも、考えたらベームとウィーン・フィルの「グレイト」って意外にないと思うんです。まして本拠地でやったものとなると。そういう点でも嬉しいリリースです。近々、このコンビのモーツァルトの交響曲集のDVDも出るんですよね。楽しみ!

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