・今回はシュミット-イッセルシュテット指揮の北ドイツ放送交響楽団の演奏でモーツァルトの「ジュピター」を聴きました。ハンス・シュミット-イッセルシュテット、長い名前ですね。
・私はこの人の演奏、好きです。何というか、特別なことは何もしていないけど(なんて言ったら怒られちゃうかもしれませんが)しっかりと手応えを感じさせてくれる、そんな指揮者じゃないかと思います。私には「この人の指揮ならどの曲でも裏切られることはないな」という安心感があります。ただ堅実なだけでなく、「この曲はこうあるべきだ」という一つの理想的な姿を提示してくれていると思うのです。
・今回聴いた「ジュピター」、例えばクレンペラーのような巨大なスケールがある訳でもなく、アーノンクールのように刺激的という訳でもない。こう言うと世間では「中庸」という評で片付けられてしまうことが多いのですが、シュミット-イッセルシュテットはそうではない。テンポ一つとっても、速すぎず遅すぎず、まさにこれだ、という絶妙さ。聴いていて「ああ、モーツァルトはいいな」とつくづく思わせてくれます。そしてあの偉大な終楽章。曲にふさわしい品格が漂ってきます。曲が進むにつれて徐々に熱を帯びてくるオーケストラ。聴いている私もその演奏にグイグイ引っ張られて行きました。
・すべての面でバランス感覚に優れている人なのだと思います。だからこそ、いわゆる「爆演」とか、個性的とかいう演奏にはならないのでしょう。物足りないと感じる方も多いでしょうが、私にとっては曲を聴き終えたときに確実に満足感を与えてくれるという、頼もしい指揮者の一人なのです。この人の演奏の多くが輸入盤か海賊盤でしか聴くことが出来ないのが残念です。
・実は今日の記事を書くきっかけは昨日聴いたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。指揮はもちろんシュミット-イッセルシュテット。オーケストラはいつもの北ドイツ放送交響楽団ではなくバイエルン放送交響楽団。ピアノが何とポリーニ! これが本当に素晴らしい演奏だったんです!!! この曲だとややゆっくり目のテンポが私の好みなのですが、この演奏は第1楽章が16分弱。速いです。でも物足りなさは全くないんです。ポリーニのピアノが実に冴え冴えとしていて胸がスッとします。それに合わせるオーケストラの充実。ずっしりと厚みがありながら重くなり過ぎないのでポリーニのピアノを邪魔する事がないのです。このあたりがシュミット-イッセルシュテットの見事さだと思います。1973年の録音ながら音質も優れています。変にマスタリングされていないだけにかえって生々しさがあります。CD-R盤なのが本当に惜しいです。正規に発売されたらかなり話題になると思うのですが・・・。
・私はこの人の演奏、好きです。何というか、特別なことは何もしていないけど(なんて言ったら怒られちゃうかもしれませんが)しっかりと手応えを感じさせてくれる、そんな指揮者じゃないかと思います。私には「この人の指揮ならどの曲でも裏切られることはないな」という安心感があります。ただ堅実なだけでなく、「この曲はこうあるべきだ」という一つの理想的な姿を提示してくれていると思うのです。
・今回聴いた「ジュピター」、例えばクレンペラーのような巨大なスケールがある訳でもなく、アーノンクールのように刺激的という訳でもない。こう言うと世間では「中庸」という評で片付けられてしまうことが多いのですが、シュミット-イッセルシュテットはそうではない。テンポ一つとっても、速すぎず遅すぎず、まさにこれだ、という絶妙さ。聴いていて「ああ、モーツァルトはいいな」とつくづく思わせてくれます。そしてあの偉大な終楽章。曲にふさわしい品格が漂ってきます。曲が進むにつれて徐々に熱を帯びてくるオーケストラ。聴いている私もその演奏にグイグイ引っ張られて行きました。
・すべての面でバランス感覚に優れている人なのだと思います。だからこそ、いわゆる「爆演」とか、個性的とかいう演奏にはならないのでしょう。物足りないと感じる方も多いでしょうが、私にとっては曲を聴き終えたときに確実に満足感を与えてくれるという、頼もしい指揮者の一人なのです。この人の演奏の多くが輸入盤か海賊盤でしか聴くことが出来ないのが残念です。
・実は今日の記事を書くきっかけは昨日聴いたベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。指揮はもちろんシュミット-イッセルシュテット。オーケストラはいつもの北ドイツ放送交響楽団ではなくバイエルン放送交響楽団。ピアノが何とポリーニ! これが本当に素晴らしい演奏だったんです!!! この曲だとややゆっくり目のテンポが私の好みなのですが、この演奏は第1楽章が16分弱。速いです。でも物足りなさは全くないんです。ポリーニのピアノが実に冴え冴えとしていて胸がスッとします。それに合わせるオーケストラの充実。ずっしりと厚みがありながら重くなり過ぎないのでポリーニのピアノを邪魔する事がないのです。このあたりがシュミット-イッセルシュテットの見事さだと思います。1973年の録音ながら音質も優れています。変にマスタリングされていないだけにかえって生々しさがあります。CD-R盤なのが本当に惜しいです。正規に発売されたらかなり話題になると思うのですが・・・。
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