えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

生きてきた証し・・・

2006-07-03 | 日記
 この前、keikoさんが古いアルバムを引っ張り出して、なにやら探していた。
夜中遅くまでかかって、二晩ぐらい・・・
見終わったアルバムが次々に重ねられていって、とうとう20冊ぐらいになったかな・・・

 アルバムを見ながら、keikoさん「むかしのこと」約30年分ぐらい、いろいろ思い返していた・・・。

 とうとう最後まで目的の写真は見つからなかったんだけど、その積まれたアルバムの高さと、そこに残されている写真の量と、遠い記憶につながる写真を前に、ふとsyoujiさんの言葉を思い返していた。

「俺には、二十歳から49歳までの写真がないんだ・・・」

 淋しいよね・・・
20代、
30代、
40代・・・

 自分の生きてきたその時代、時代の「姿がない」んだよ・・・
 あまりにも酷いことだよね・・・
 悲しいことだよね・・・

失った時間は戻ってこないんだよ。
取り返そうにも、取り返せないんだよ。
ワタシだって、小さい頃から17年間の写真があるっていうのに・・・。

 もちろん、そんなことを口にして落ち込む姿を見せるようなsyoujiさんじゃないけれど、悔しいよね。
それを思ったら、keikoさん、余計に胸がいっぱいになってしまってね・・・。

 まだまだ、過去を振り返っている余裕などない生活のsyoujiさんだけど、闘いが済んで、ふたりで振り返ることができるように、社会に戻ってきてからの10年、今ある写真は、ちゃんと整理をしておこう、そうkeikoさんは考えていた・・・。


 

 

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