えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

母としての思い

2013-12-20 | 日記
 先日、全く結婚する気配を見せていなかった娘から、
「お母さんに挨拶したいって言うんで、今度一緒に行くね」と電話があった。

 そして、その日を迎えるまで、割と冷静に、
「そうだよね。そんな日がやっと来たんだなァ」と思っていた。
当然ながら、「どんな人かな?」と思いながら・・・。

 その日、娘の車の助手席から現れた男性は、爽やかな印象の素敵な男性だった。
何だか娘にはもったいないような・・・。
でも、とってもお似合いの二人に見えた。

 家に入ってもらい、お互いに自己紹介。
夫は、娘の実の父親ではないという立場で少し戸惑っているし、私は母親としてちゃんとしなけりゃとかなりの緊張!!
ひととおりの質問もさせてもらい、親としての思いを伝えさせていただいた。

 彼の誠実な人柄、二人の間での話もだいぶ進んでいることもうかがえた。
娘の生育環境、私と夫のことなど先方のご両親の理解をいただけるか不安はあるが、基本的には私たちとしては「二人で決めたことは応援します。娘をよろしくお願いします」と答えた。

 夫は気を利かせて、私たち3人で食事をするよう予定を早めて出かけてくれた。
レストランでは、緊張している彼と私の間に立って娘が仕切ってくれ、何とか会話もできた。
そして、海外生活が長かったという彼の細かい心配りも感じたそんなひとときとなった。

「また今度ゆっくり来ます」という二人を見送りながら、何だかほっとした気分になった。
いずれ海外に行く(予定)という二人に、寂しいという感情より「いい人と巡り合えてよかったな」という思いの方がずっとずっと多く私の中に残った。

 夫からメールが入った。
「いい感じの人でよかったね」と。

若い二人と夫と私と、いい関係が築けたらいいな・・・。


 今回のことは、薄れつつあった「母親」としての感情を新鮮な形でよみがえらせてくれる、そんな一日となった。