えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

理解が深まって

2012-10-29 | 日記
仙台北陵クリニック・筋弛緩剤冤罪事件の被害者元准看護師守大助さんは現在40歳。まもなく41歳になろうとしている。
この「事件」の「犯人」とされた大助さんは、誠実に日常の看護の仕事をしていただけなのに、誤判によって「無期懲役」の判決を受け、今、千葉刑務所に服役中だ。
なぜそんな理不尽なことが?と、誰もが思うようなことが事実あるのだ。
これが冤罪だ。
そんな理不尽な状況におかれている「無実の息子」を一日も早く救出したい、と、ご両親が支援を訴えている。
今回、私たち、救援会水戸支部は、宮城ツアーを組んで、ご両親との交流(お話を聞く)の機会を得た。

 じっくりお話を聞いた参加者は、誰もが、
「直接ご両親の話を聞けてよかった」
「事件の事が身近に感じる事ができた」
「あのように誠実さがにじみでているご両親の元で育てられた大助さんが、殺人をするとは思えない」
「一日も早く、守る会を作りましょう」
と、感想を述べてくれた。

 私自身も同じ思いだ。
やはり、ご両親と話す時間をしっかり取れたことは、双方に理解が生まれ、新たな運動の方法や展望まで語り合うことができた。

さぁ!次は具体的行動だ。がんばろう!
全国の30以上ある守る会に続いて行こう!


石巻へ

2012-10-29 | 日記
あの3・11から1年7ヵ月。
初めて石巻の被災地を見てきました。
家が津波で流されてしまった跡地に、今は雑草が生い茂り、辛うじて残った家もがらんどうで廃屋となったまま。
少しづつ、住民が立ち直りつつあることが感じられても、仮説住宅で二度目の冬を迎えようとしている人、ふるさとを離れて暮らす人たちがその何倍も何倍もいることが、容易に想像できました。

政府の復興支援策は殆ど機能していないのではないか、と強く思いました。

自分が見た目の前の現実を、「今日限り」にしてはならない。そんなふうにも思いました。
夫が、被災地にボランティアで石巻へ入ったときのことを想像しながら、見てきました。
皆さんから募金協力を戴き、お米、さつまいも、納豆、衣類を支援センターに届ける事ができましたが、継続の必要性をひしひしと感じながら帰ってきました。

写真は、門脇小学校の校舎です。

浪江、双葉町は

2012-10-25 | 日記
新聞1面の写真記事が目に入った。
福島第一原発事故で警戒区域となっている浪江町、双葉町の田畑がセイタカアワダチソウに覆い尽くされていると言うのだ。

私ですら、悔しい、悲しい思いになるのだから、ここを追われた人たちは、きっとこの記事を見て涙しているのではないかと、胸が熱くなった。

この現実…。
どう考えても、受け入れがたいものだ。

原発はいらない。
改めてそう思う。

記憶

2012-10-24 | 日記
 自転車での帰宅途中、やはり自転車に乗った私と同年代ぐらいの男性から、
「あれ?旧姓○○さんだよね」と、声を掛けられた。そして
「あのあと、頑張ったんだね。テレビで見てたよ」という。
とっても穏やかな表情の、感じのいい方だ。
でも、私には記憶が無い。
間違いなく先方は私を知っていて、私の方は全く記憶が戻ってこない。

私が、
「申し訳ありません。どうしても思い出せないんですが・・・」と言うと、
「そうだよね。仕方ないよ。気にしなくていいよ」と名前を教えてくれ、当時、どこに住んでいて、その後転居されたこと、奥さんのこと、子どもさんの事などを教えてくれた。。
話の中に、私の知人の名前、MさんとOさんが出てきて、それなら確かに、目の前にいる方と共通の時間を過ごした事に間違いはなかった。

2.3日、何としても落ち着かず、思い切って久しく会っていないMさんに電話し、その方のことを話した。
Mさんは、「顔は思い出せるんだけど・・・」とのこと。

思い出したら、教えて欲しい、と言って電話を切った。

 そして、昨日、Mさんから電話があった。
どうやら、30年以上前のことで、ちょうど私が、自信を失い、人間不信にも陥っていたころ、私を励まそうと2度ほどMさんと二人で自宅まで来てくれた方だと言うのだ。
確かに、長い間、私は職場と自宅以外ほとんど人と接触するのを避けていた時期があった。
そんな時、Mさんはよく自宅まで足を運んでくれ、何かと誘ってくれていたのだった。でも、私には、その事は記憶にあるものの、他の方が一緒だった事は記憶が全く無いのだ。
でも、話を聞きながら、そんなにまで心配をかけていた方だとしたら、自分は何と失礼な人間なのか、すぐにでもお会いして、詫びたい気持ちになった。
そして、今、元気でいる事を詳しく報告したい気分になった。

Mさん曰く、
「彼も、職場を変ったり、お子さんの体調を考え、環境のいい田舎に引っ越したり、自分も精神的にまいったりと苦労したから、きっとsakuraiさんの気持ちも解って声を掛けたんだと思うよ。気持ちのあったかい人だよ。たぶん一年ちょっとしか、あそこには住んでいなかったと思うんだ。だから、sakuraiさんが覚えていなくても、不思議は無いんだよ」と。

長い年月が過ぎ、私の人生も、他人からは「波乱万丈」と見えるかも知れないが、今ほど落ち着いているときは無い。

たくさんの方に心配をかけ、迷惑も掛け、見守られ、支えられて今があることを改めて考えるきっかけとなった今回の事。
一方で、人間とは、受け入れる姿勢がなければ、記憶さえも残らないのか、と愕然とする出来事だった・・・。

 今日、ご自宅も電話番号もお聞きした。
改めて、連絡を取らせていただこうと思っている。

やっぱり!!

2012-10-23 | 日記
やり直した生コン…。乾ききらないうちに、また、ご近所のネコが「お出でに」なったようで、その上昨夜は、雨がふり、くっきりとかわいいあしあとがついてました。

「これも、あり」でいいかなア、とネコ好きの私は思ってる…。

あららっ!?

2012-10-22 | 日記
外構工事をお願いしていて、今日も朝から、業者さんが4人入っていた。
今日はコンクリートを流し込んで土台を作るとの事。
私の実家に行くため、夫と
「留守にしますのでよろしく」と挨拶し、昼近くなって家を出た。
それでも、3時のお茶の時間には戻らなくてはと、午後2時40分ごろ帰宅したら、業者さんの道具は残っていたが、2台の車はなく家には誰もいなかった。
確かにコンクリートは流してあり、見るからに「乾いた頃」もう一度来てくれそうな気配はあった。
裏に回ってびっくり!
物置の土台になるはずのところに、猫の足跡が可愛い模様となってついていた。

えっー!?

あららららっ~!

「ま、いいか~。たいした問題ではない。模様だと思えばいいや・・・」と、夫。

私もその意見に賛成だけど・・・
でも、この「ねこちゃん」、足、どうなっちゃったろう。大丈夫かな?と心配になった。
こんなに歩き回ったのでは、完全に足裏にセメントが付いちゃったはず。
舐めてきれいにするのが習性だけど、それはもっといけないような・・・。
どうしたかな・・・。

 その後、業者さんが来て、また、やり直してくれて、この写真の足跡は消えたが、夜になってまた家の外に猫の鳴声が・・・。

大丈夫かな・・・?
まだ乾いてないような気がする・・・。


もう少し

2012-10-17 | 日記
もっと父が元気なうちに菊の花のこと、話題にして、「褒めて」あげたかったな…。

一緒に、苗を買いに行き、支柱立て、肥料やりをした菊がもう少しで咲きそろう…。

癌が消えた?

2012-10-16 | 日記
母の、血液検査とすい臓の腫瘍マーカーの結果を聞きに行った。
町の診療所の先生曰く

「問題ありませんね」

・・・・・

安堵と共にこの1年間の事が思い返された。

あれほど強く手術を勧めた総合病院の外科医師。
勧めどおりに手術を受けず、その判断を1年かけて、結局「今は、手術をしない選択をします」と母と家族で決断した今年4月。
その選択が良かったのかどうか、正直、私は不安を抱えての半年だった。
 でも、・・・。
これでよかったんだ、との思いが大きな安堵感とともに私の胸の中に広がっていった。
医師のことばは患者や家族にとってとても重い。
「命を預ける」形で、そんなとき医師のことばは「絶対」だ。
だけど、今度ばかりは、
母の体調、手術後のリスク、末期癌で自宅療養中の父との時間を大切にしたいなど、どうしてもそこを超えても「手術を受けたほうが良い」とは考えられなかったのだ。

 担当の外科医師とは、最後までいいコミュニケーションを築けなかった。
最後に
「自分たちで決めた事ですからね」と、私と母が診察室を出たとき部屋に残された家族が念を押されたという。

「何かまた不安になったら相談に来て下さい」ぐらい、母に言って欲しかったのに・・・。

 
 でも、やはり「これでよかったんだ」と今は思える。
母は、
「陶板浴が効いたのかなぁ」と帰りの車の中で言った。

本当にそうだったら、私も嬉しい。

 母、86歳。
昨年の夏、左腎臓摘出、大腸一部切除の手術を受けて、そして、先月初め、長年連れ添った88歳の夫を看取った。
そして、現在、まだ自分できる余力を残して元気にしている。
そんな母に、
「一日でも長く平穏な時間が流れていきますように」と願うばかりだ・・・。

                             
                           ※ここでお世話になった総合病院は私が勤務していた病院ではありません。