A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

月はどっちだ

2006年10月01日 | 越中八尾 おわら風の盆
 昨夜の「月見のおわら」では、月は、雲に隠れて見えなかった。今日も朝から曇り空で、昼からは小雨あり。フラットな光。

 ライカにT-MAX100を詰めて、天満町、下新町から西町にかけての崖、諏訪町と撮り歩いた。用水の水音を聞きながら坂を上り、路地に入って少し耳を澄ますと、三味線の稽古の音が聞こえてくる。

 昨夜は気が付かなかったが、郵便局裏の諏訪町の公民館が取り壊されて、更地になっていた。上新町のような立派な公民館に立て替えられるのだろうか。あの古い建物が、雰囲気があって、好きだったので、ちょっと残念だ。こっちは地元の人間のようには見えないだろうが、「おはようございます」と、何度か声がかかったので、こっちも地元の人になったつもりで、「おはようございます」と返しながら、坂を登った。諏訪町の年配の方が坂の途中でしばらく立ち止まって、坂下をじっと眺めている光景にたびたび出くわす。その姿が好きで、こっちもつい見とれてしまう。

 城ヶ山公園に登ってみた。300段位の階段を登ると頂上である。町建ての功労者米屋少兵衛の銅像と乃木希典の日露戦争戦捷碑が建っている。中世には山城が構えられていたとのことで、八尾の尾根筋がおおよそ見渡せる。虫の声、小鳥の鳴き声がうるさいほどに響いていた。