A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

「22才の別れ」(1974)

2007年08月19日 | その日その日
昨日は、夜遅くまで新宿で会食。1年ぶりの再会なり。去年の夏の横浜の花火大会で、その人は軽い熱中症になってしまい、結局花火は見ずじまいだった。あれ以来だ。
「一年は早いね」おたがいの近況を伝え合い、あの後、おわら風の盆へ出かけて、こころなぐさめられた話をする。でもおわらの話は、見たことがない人には、言葉だけでは、どうもなかなか伝わらないようだ。

映画「22才の別れ」(大林宣彦監督、主演筧利夫)を観た。5年前の映画「なごり雪」と同様、今回も大分県の臼杵や津久見を舞台に、70年代と現在を行きつ戻りつする物語だ。大林監督の映画は、ややノスタルジックに過ぎると思われるストーリーや、生硬なセリフなどが、批評的な映画ファンには好まれないようだが、地方の町や、過去と現在の日本人の姿、生活を見比べている視線があって、個人的には、その辺に惹かれる。「なごり雪」は、たぶん昔の古いレンズで撮影されていた。
今度の映画もせつない感じの話だが、清水美砂がコミカルで、ホロリとさせるような役柄を演じていて、結末は励まされるような、明るさが漂っている。
臼杵の、雪子の家や竹宵の夜の様子が少しだけ映っていた。臼杵も行ってみたい町なり。