A Moveable Feast

移動祝祭日。写真とムービーのたのしみ。

「真景累ケ淵」

2007年08月06日 | その日その日
 前作「マルホランド・ドライブ」が、よかったので、昨日は、デビッド・リンチの5年ぶりの新作を観ようと、新宿へ出かけたのだが、満席続きでチケットが取れなかった。人気が高いようだ。
 その代わりに「怪談」を観た。映画もなかなかいいのだが、原作の三遊亭円朝作「真景累積ケ淵」(岩波文庫)を読むともっとおもしろい。
 真景=神経である。維新を迎えて、幽霊というものは実在しないことになった、幽霊を見るのは神経の病のせいだということになったと、円朝は繰り返し嘆きながら話を展開している。近代的な、理屈の通った話の筋などは超越している。江戸人の近代的、都会的な面と、古代的、呪術的なものとが、絡み合って、吹き出しているという感じの物語である。江戸人の発想は、ほんとに大胆で驚くべきものである。

プリント依頼

2007年08月06日 | 8×10を始めよう
 パソコンの調子が悪い。へたするとデータがパーになりそうだ。

 豊雪さんに教えていただいた、THE PRINTSの久保元幸さんに連絡を取って、プリントの依頼をした。自分でも展示用の写真は、全部、11x14のバライタで、コンタクト・プリントを作ってみた。それでもいいのだが、せっかくなのでプロの仕上がりを見てみたいと思った。自分の中で完結しないで、他人の目が入って欲しいというころもある。興味津々である。
 打ち合わせに出かけたのが、ライカ銀座店の2階である。日曜だというのに、店内はガラガラだ。(大丈夫か、ライカ・ジャパン)
 コンタクト・プリントで、黒がしまり、諧調も豊かにというような要望は虫のいい話と思うが、こちらの意図と希望を説明した。1週間くらいでできてくる予定。
 カメラは何かということから、タチハラに久保さんも行ってきたという話になった。「立原さんは、ほんとに職人さんという感じの人ですよね」と言われ、「写真は職業にするもんじゃないですよ」とも。ライカ・ジャパンでヴィンテージ・プリントの作成を扱っていて、久保さんが関わってやっているらしい。ライカのエンボスの入ったプリントあり。
 バイテン連合がどういう集まりなのかと質問があり、これこれしかじかと、ちょっと広報活動をしてきた。
 額装の手配もついたので、順調に行けば、なんとか間に合いそうだ。