致知出版社の「人間力メルマガ」 2015.6.27(Sat)から
おはようございます。
皆さんは毎晩ぐっすり眠れていますか?
気持ちよく目覚めていますか?
最近は、睡眠に何らかの問題を抱えている成人は
5人に1人を占めていると言われています。
そういう人たちをこれまで数多く救ってきた
小野垣医院院長の小野垣義男さん。
30年もの間、不眠に苦しんだ自身の経験から
模索し、考案した「安眠マッサージ」とは――。
「安眠マッサージで快適な睡眠を」
小野垣義男(小野垣医院院長)
※『致知』2015年7月号
連載「大自然と体心」より
「安眠マッサージで快適な睡眠を」
小野垣義男(小野垣医院院長)
※『致知』2015年7月号
連載「大自然と体心」より
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それでは、安眠マッサージの具体的な方法、
注意点をご紹介しましょう。
ポイントは、
1.横向きに寝ること
2.片足で反対の脚をさすること
3.脚をさする動作を100まで数えること
の3点だけです。
≪1.ベッドや布団で横向きに寝る≫
左右どちらが下でも構いません。
お腹がベッドにつくくらい体を深く傾け、
上の膝もベッドにつくように。
ベッドについた膝を支点に脚を動かせるようにします。
両手は枕の上に載せると負担がかかりません。
下になった手で上の手を軽く握ると、
安心感が増して眠りやすくなります。
≪2.上になった足で下の脚をさする≫
気持ちよく感じるところならどこをさすっても構いませんが、
ふくらはぎと足の裏は必ずさすりましょう。
さすっている最中に疲れないよう、
体の向きなどを適宜変え、
安定して、楽に行えるようにしましょう。
≪3.脚をさすりながら100まで数える≫
一往復ずつ1、2、3と100まで数えます。
寝る時に仰向けになるのは人間ぐらいで、
動物はみんな横向きか腹ばいで寝ています。
それが自然な寝方だからです。
2500年前のあの有名な方も横向き寝でした。
そう、お釈迦(しゃか)様です。
お釈迦様の涅槃(ねはん)像は体が横向きになっています。
仰向けで寝ると口蓋垂(のどちんこ)や舌根が下がり、
気道を閉塞していびきをかいたり、
呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群を起こします。
また仰向けでは、鼻汁や唾液、胃からの逆流物が
咽頭の中に溜まってしまい、
そこで病原菌が急激に繁殖して扁桃腺・上気道炎が起きます。
さらに危険なことは、その溜まったものが
気管支や肺に吸い込まれて気管支炎や肺炎を起こすのです。
逆流性食道炎などで、口に戻ってきた胃の内容物が
気管に入って肺炎や窒息死を招くこともあります。
一方の横向き寝は、呼吸が楽になって
気道の閉塞や誤嚥を防ぐことができ、
睡眠時無呼吸症候群や扁桃腺炎、気管支炎、
肺炎などの予防に繋がります。
背骨への負担が軽減し、腰痛などの改善にも役立ちます。
横向きで寝る際の枕は、肩幅があるため、
あまり低いと首を痛めてしまいます。
私は枕の代わりにバスタオルを何枚か重ね、
数回折り畳んで高さを調整しています。
手も載せるので、布団の横幅いっぱいにします。
仕事でホテルに泊まる時も備えつけの枕を外し、
バスタオルで枕を拵えるのです。
また、硬い布団は体が痛くなるので、
必ずマットレスを2枚重ねて敷くことをお勧めします。
柔らかいベッドであれば問題ないでしょう。
横向き寝といっても同じ側ばかり下にするのではなく、
時々寝返りを打って左右どちらも下になるのが理想的です。
それによって食べ物が腸の中を移動して
お通じもよくなるのです。
胃の出口が右にあるため、一度は右を下にすると
食べ物も腸へ移りやすくなります。
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