新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 パリ編⑫ コンコルド広場が 新たな歴史を創り出すのかも

2024-08-10 | 心ふるえる風景 パリ編
      コンコルド広場は パリの中心地に位置する
 シャンゼリゼ通りの スタート地点にあり 
 そこから凱旋門まで 一直線に通りが繋がっている
 反対側はまっすぐルーブル美術館に通じていて パリ観光には必須の場所だ
 
 この広場は1755年 ルイ15世の命で造営された
 当時の名前は「ルイ15世広場」 絶対王政の栄華を象徴するような形だった
 
 それが大きく変わったのは 1789年のフランス革命
 王政は崩壊し 広場は「革命広場」と変更された
 前回触れたように ルイ16世とマリーアントワネットが
 この広場で処刑される 処刑場に変わってしまった
 
 後年新しく命名された名前が「コンコルド広場」 「調和」を意味する言葉だ
 血塗られた歴史を払しょくしよう との意図がこめられたもので
 1836年にはエジプトから寄贈されたオベリスクが建てられ イメージチェンジを図ってきた
 
 そんな歴史を背負ったこの広場が 今年は大きな変革が図られた
 オリンピック新競技の コンコルド広場開催だ
 前回東京大会に新採用された スケートボードに加えて
 今回初登場のブレイキンが パリのど真ん中の広場を舞台として実施されている
 どちらの競技も若者たちに熱狂的に支持されて 新たに五輪に加わったものだ
 しかも両競技共に 我が日本人選手が金メダルを獲得するという快挙を達成している
 
 「五輪離れ」という声も上がる中で IOCがテコ入れ策として導入した新競技
 それが 次世代を担う若者たちに支持されて新たなブームを起こそうとし
 きっかけとなる場所が コンコルド広場だとすると
 この広場が 改めて”聖なる場所”として 
 歴史の1ページを書き加えることに なるのかもしれない
 
 
 
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