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リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

また、また・・・本の二重買い

2021-04-19 11:44:21 | 日記

本の二重買い、またやっちゃった・・・これで何度目だろう。

アマゾンのネット書籍案内に、西條奈加さんの「四色(よしき)の藍」(PHP文芸文庫)

があり、「仇討ちに挑む四人の女。愛憎の行方は」と短評にあって面白そうだったので、

さっそく取り寄せた。

間もなく配達されてきて、次の読書にしようと思いながら置いていた。

昨日、何気なく本棚を見たら「あれ、見たことあるタイトルの本が・・・」と手に取ったら、

なんとこのほど取り寄せたのと同じ文庫本!

以前に読んで本棚にしまっておいていたものだ。

見事な?二重買い。

文庫本は1冊700円前後だから大した損失じゃないけど、それでもこんな「二重買い」を

して気分の良いはずがない。

 

文庫本とはいえ1冊読了するのには、それだけ時間と労力を費やすはずだが、今回の「四色

の藍」の場合、タイトルからして記憶になく、はどんな内容だったのかもまったく思い出せ

ない。

読んでいるときは興味深く感じているはずなのに、いくら「忘却とは忘れ去るものなり」

(「君の名は」)といっても、そんなに簡単に忘れ去っていいものか。

この前も、二重買いしているのに気づかず読み進めるうちに「どこかで読んだような気がす

るなあ」と既視感ならぬ「既読感」に付きまとわれながら、読み終わって本棚にしまおうと

してみると、同じタイトルの本を「発見」。

梶よう子さんの「葵(あおい)の月」(角川文庫)である。

 

歳をとると徐々に物忘れが高じてきているが、それにしても読んだ本の内容もタイトルもき

れいに忘れ去るなんて、かなり重症の域に達しているのではないか。

これはエライことになった・・・とちょっと不気味。

 

「昨日食べたおかず」を忘れるころがあってもそう心配いらないけど、「食べたこと自体」

忘れると、ほんまのボケが始まる、と言われている。

同じように読んだ内容を忘れることがままあっても、読んだこと自体(タイトルも含めて)

を忘れるのは、結構ヤバイんじゃないかなあ。

ちなみに二重買いした本はこれまでもあって、その都度ほかの不要本と合わせて古本屋に処

分している。

みなさんはこんな「記憶喪失」による、バカげた「二重買い」した経験はないでしょうね。

 

  <最近、二重買いした文庫本>


雑学事始③

2021-04-17 12:20:52 | 日記

またまた暇つぶしの「雑学事始め」、今回は3回目となりました。

新型コロナの猛威で折れそうな気持を、少しでも軽くできたら…と思い、

集めました。

「あ、そうか」「ふむ、ふむ」「なるほど」「そんなアホな!」「ふふ」

どんな受け止め方でも結構です。

そこのお暇な人、お寄りになりませんか。

 

★日本におけるナンバープレートには「へ」はない。理由は屁(排ガス)

を連想させるから(ドライバーは先刻ご承知だろうけど)。

ちなみに江戸時代の町火消し「いろは四十八組」にも「へ組」はなかった

という。

<蛇足の一言>「へ~…⁉ 知らんかった」

 

★「ほんにお前は屁のような」は江戸時代の山家鳥中歌の「声はすれども姿

は見えぬ」の後につけられた都都逸の駄洒落のよう。

<蛇足の一言>江戸初期の名歌も、屁にたとえられて苦笑い。確かに姿は見

えないけど「気配」は臭いで分かりますよね。

 

★腹に一物、背に荷物。 「腹に一物」は密かに悪だくみを抱いていること。

「背に荷物」は「ニ⇒荷」としゃれているだけで、リズムよく語れるために

つけられたもの、特に意味がない。

<蛇足の一言>落語に登場しそうな駄洒落だね。

 

★町と街の違いは、商店街やビルが集まっているところが「街」、それ以外

は「町」と一応区別している。

<蛇足の一言>風情がある「町」が消えていくのは寂しいね。

 

★男と女の色の識別に違いがある。

女性は男性の4倍以上の色を識別できる、青、緑、黄色の認識能力が高いと

最近の研究で分かったそう。オレンジを見た時男性は女性よりも赤っぽく、

芝生を見た時男性は黄色寄りの緑に見え、女性は青寄りの緑に見えるとか。

<蛇足の一言>性差別はご法度だけど、こんなところに「性差」があるのだねえ。

 

★ヨーグルトの上に浮いて溜まっている水は、捨てたらもったいない。乳精(エ

ホー)と呼ばれる「理想のたんぱく質」が中身で、肌荒れやニキビに効き美肌効

果もあるというからすごい。

<蛇足の一言>上澄みを精製して、化粧水として売れないのかな?

 

★中華料理の円卓は時計回りに回すのが正しいマナー。

主賓や目上の人は上座(奥の方)に座り、まずこの人が料理を取ったのを確認して

左に回して取ります。

<蛇足の一言>会社の食事会では注意しましょう。

 

★大相撲大阪場所優勝の賞品は大阪色がいっぱい。賞状、トロフィーのほか

地酒1.8リットル72本、、阪神名物イカ焼き1000枚、水なす絹浅漬け36

5枚、岩おこし・栗おこし2000枚、米ヒノヒカリ240キロ、なにわ星の豚肉

36キロなど。

<蛇足の一言>大阪おばちゃんのアメ(飴)はないのかしらん。

 

★猫の毛づくろい(体をなめる)は、気配(匂い)を消して狩にり備えるため。

肉食獣の猫は狩りが得意。飼い猫で野生が薄らいでも狩りの本能は残っているのだ

そうな。

<蛇足の一言>野生のカケラもないカナをみていると、とてもそんな風には見えな

けど。

 

★可哀そうな花の名前集。ママコノシリヌグイ、ヘクソカズラ、オオイヌノフグリ、

ハキダメギク、ウバユリ、ジゴクノカマノフタ、ダリア・ウワキゴコロ、ヌスビトハギ、

ドクダミ、クサノオウ

<蛇足の一言>クサノオウは「瘡の王」と書き瘡は皮膚のできもの、梅毒などの意味

もある。ママコノシリヌグイは韓国では「嫁の尻拭き草」というそうな。

 

  <毛づくろいはするけど、野生のカケラもないカナ>


風の又三郎の世界

2021-04-15 12:38:57 | 日記

思わぬ時の思わぬことに出会って、驚いたり感動することが、ままあります。

宮沢賢治の名作、「風の又三郎」(新潮文庫)を開いたときのこと。

わが少年期に体験したことと全く同じことが書かれていたのでびっくり。

「こんなこともあるもんやなあ」としばし思い出にふけったことでした。

その情景とはーーダイナマイト漁。

紀州の山奥に7軒ばかりの集落に住んでいた私は、川や山でまるで山猿のようなに遊び

惚けていた。

「風の又三郎」の中の少年たちのように。

ある日、見慣れぬ大人たち数人が川伝いにやって来て、何やら小道具を取り出している。

「あ、またダイナマイト漁だ」

これまで何度も見ているから直感、みんなを誘って近寄って見守る。

彼らは発破(ダイナマイト)で川魚を獲る「業者」たち。

勿論今では禁止されているが、当時は大目に見られていたのだろう。

しばしば、大手を振ってやってくる。

 

ダイナマイトにつないだ導火線に火をつけ、川の深い淵に投げ込んで爆発させ、衝撃で一

時的に魚を失神させ、浮いてきたところを一網打尽にする。

ドン!と腹に響く音がして川面が白く泡立つと、間もなく川底から魚たちが白い腹を見せ

ながら浮かんできた。

男たちは手際よく魚を掬い取っていく。

岸辺で見守っていた子供たちも、そのおこぼれにあずかって、下流で網を出す・・・

 

 九月七日

  「発破だぞ、発破だぞ」とみんな叫びました。庄助は、きせるの火を、しずかに

  それへうつしました。うしろに居た一人は、すぐに水に入って、網をかまえました。

 (中略)まもなく、ぼぉというようなひどい音がして、水がむっくりと盛りあがり、

  それからしばらくし、そこらあたりきぃんと鳴りました。(中略)

 「さあ、流れて来るぞ。みんなとれ」と一郎が云いました。(「風の又三郎」より)

 

ダイナマイトが水中で爆発、水が盛り上がり、衝撃で気絶した魚が浮いてくる魚を掬おうと

息を潜めて待ち構える緊迫した様子が、伝わってくる。

70年前の私も、まったくその通りだったのだから。

 

九月八日

   佐太郎は何かを入れた笊(ざる)そっと抱えてやってきました。

  「何だ。何だ。何だ。」とすぐにみんな走って行ってのぞき込みました。(中略)

  一郎がそれをのぞくと思わず顔色を変えました。それは魚の毒もみにつかう山椒の

  粉で、それをつかうと発破と同じように巡査に押さえられるのでした。(中略)

  「ちゃんと一列にならべ。魚浮いてきたら、泳いで行ってくれ。とった位与(やる)

  ぞ。いいか」(中略)

  佐太郎、大威張りで、上流(かみ)の瀬に行って笊をじゃぶじゃぶ水で洗いました。

  みんなしぃんとして、水を見つめていました。又三郎は水を見ないで、向こうの

       の峰の上を通る黒い鳥を見ていました。(中略)

  ところがそれからよほどたっても、魚は浮いてきませんでした。(「風の又三郎」)

 

結局この山椒の粉は役立たず、魚を取ることはできなかったが、私も同じような経験をしてる。

山椒の実や葉を粉に砕いて、小川に流し魚をしびれさせて獲ろうと実行したが「風の又三郎」

にあるように、魚は一匹も浮いてこなかった。

 

明治の岩手と昭和の紀州、子どもの世界は時空を超えて案外つながっていたんだねえ。

 

   <初の饗宴>

  🌸椿はもう終わりに

  🌸春の日をいっぱいに、カロライナジャスミン

  🌸紅葉も元気に芽吹く

 

 


おめでとう、松山プロ

2021-04-13 11:59:48 | 日記

昨日の12日朝、嬉しいビッグニュースが飛び込んできた。

日本のゴルファーが、どうしても届かなかったメジャー中のメジャー、マスー

ズゴルフ制覇、ついに松山英樹プロが成し遂げたのだ。

ゴルフを楽しんだ者にとって、何という嬉しい誇らしい偉業であることか。

 

世界屈指の難コース、アメリカジョージア州のオーガスタナショナルゴルフ

クラブで毎年春に繰り広げられるマスターズゴルフ選手権は、全米オープン、

全米プロ、全英オープンと並ぶ世界4大メジャーの中で、最も権威ある大会。

世界中のトップゴルファー憧れの大舞台で、頂点を極めた優勝者に栄えある

グリージャケットが贈られ、その名誉は長く語り継がれていく。

 

かつて日本のビッグスリーと言われた 尾崎将司、中島常幸、青木功が何回も挑戦

し続けたが、壁がとてつもなく厚く破ることができなかった。

地元アメリカではジャック・ニクラウス6回、タイガー・ウッズ5回、アーノル

ド・パーマー4回優勝と、世界ゴルフ史上に名を刻んだ名選手が偉大な足跡を残し

ているが、松山選手もその一角に入ることができた。

しかも彼はアジア人として初めての優勝者だから、とても誇らしい。

実況中継していたアナウンサーと解説者の中島常幸氏らは、優勝の瞬間に感極ま

号泣、1分近く声が流れなかったとか。

ニュース番組では丸山茂樹氏も、涙を流しながら喜びを語っていた。

それほど感動的な優勝だったということだ。

 

他のスポーツではテニス、水泳、プロ野球、陸上などの分野で頂上に立つ選手

は続出しているが、このプロゴルフ分野ではどうしても果たせなかった。

松山選手は優勝者インタビューで「これを機会にゴルフに目覚めた子供たちが

5年、10年後にこの大舞台で、一緒に挑戦できる日が来てほしい」と語って

いる。

 

松山英樹選手、29歳。優勝賞金207万ドル(2億2、149万円)。

マスターズ選手権大会、永久シード権を獲得。愛媛県松山市出身。

おめでとう!松山英樹プロ。

 

    プレー中の松山選手

  スポーツ紙(デイリー)は1面と最終面ぶち抜きの特報

 


不気味な鉄骨

2021-04-11 11:11:56 | 日記

おーい、そこの赤さびた大きな鉄骨、どうなっとんのや~!

 

こんな非難の声が聞こえてきそうな3階建ての鉄筋住宅の鉄骨が、もうかれこ

れ5年ほど住宅地のド真ん中に放置され立っている。

以前にも一度、この日記で触れたことがあるけど・・・

建築当初に施主と施工業者の間でトラブルに見舞われたらしく、建設が中断さ

れたままだ。

閑静な住宅街の100坪ほどの敷地いっぱいに、鉄骨が周りを威圧するように

どっしり屹立、そのうえ永年の風雨をくぐってきたためか、赤さびて無残な姿

をさらしている。

周辺の人たちは、さぞや不気味に思っていることだろう。

 

町内会長さんの話によると、付近の住環境に合った3階建て豪邸が完成するは

ずのところ、施主と施工者の間で何らかの意見の対立が持ち上がって工事が中

断されて、その後裁判沙汰になっているとか。

住宅建設には欠かせない建築確認の掲示板は取り払われ、工事用の白い囲いが

あるだけ。

敷地内は雑草が生え、ゴミもたまっているようだ。

こんなに長く放置されているのは、対立の溝がなかなか埋まらないからだろう、

と町内会長さんが推測している。

 

これだけの工事だと工事費もハンパじゃないはずだ。

予定していたお金が入らない施工業者、快適な住居を期待しながら思わぬ壁に

ぶち当たった施主、和解に至らずもつれる裁判・・・

裁判費用だって相当なはずだ。

和解して建築再開しても、長時間風雨にさらされた鉄筋はこの先何十年も耐え

うるのだろうか。

進むも地獄、退くも地獄。

 

近隣の人たちも、一向に見えない工事の進捗状態に、頭を悩ませているだろう。

関係ない第3者がガタガタいうことじゃないだろうけど、所用でいつも通る道筋

にある鉄骨を見上げ、気になってしょうがない。