本の二重買い、またやっちゃった・・・これで何度目だろう。
アマゾンのネット書籍案内に、西條奈加さんの「四色(よしき)の藍」(PHP文芸文庫)
があり、「仇討ちに挑む四人の女。愛憎の行方は」と短評にあって面白そうだったので、
さっそく取り寄せた。
間もなく配達されてきて、次の読書にしようと思いながら置いていた。
昨日、何気なく本棚を見たら「あれ、見たことあるタイトルの本が・・・」と手に取ったら、
なんとこのほど取り寄せたのと同じ文庫本!
以前に読んで本棚にしまっておいていたものだ。
見事な?二重買い。
文庫本は1冊700円前後だから大した損失じゃないけど、それでもこんな「二重買い」を
して気分の良いはずがない。
文庫本とはいえ1冊読了するのには、それだけ時間と労力を費やすはずだが、今回の「四色
の藍」の場合、タイトルからして記憶になく、はどんな内容だったのかもまったく思い出せ
ない。
読んでいるときは興味深く感じているはずなのに、いくら「忘却とは忘れ去るものなり」
(「君の名は」)といっても、そんなに簡単に忘れ去っていいものか。
この前も、二重買いしているのに気づかず読み進めるうちに「どこかで読んだような気がす
るなあ」と既視感ならぬ「既読感」に付きまとわれながら、読み終わって本棚にしまおうと
してみると、同じタイトルの本を「発見」。
梶よう子さんの「葵(あおい)の月」(角川文庫)である。
歳をとると徐々に物忘れが高じてきているが、それにしても読んだ本の内容もタイトルもき
れいに忘れ去るなんて、かなり重症の域に達しているのではないか。
これはエライことになった・・・とちょっと不気味。
「昨日食べたおかず」を忘れるころがあってもそう心配いらないけど、「食べたこと自体」
を忘れると、ほんまのボケが始まる、と言われている。
同じように読んだ内容を忘れることがままあっても、読んだこと自体(タイトルも含めて)
を忘れるのは、結構ヤバイんじゃないかなあ。
ちなみに二重買いした本はこれまでもあって、その都度ほかの不要本と合わせて古本屋に処
分している。
みなさんはこんな「記憶喪失」による、バカげた「二重買い」した経験はないでしょうね。
<最近、二重買いした文庫本>