7/19本当に高知にしては、涼しい日でした。私と卸営業マンとで、高知へ産地訪問に訪れました
JA全農高知に着いた我々は、まず今年の作況についての説明を受けました
こんな販促グッズも頂きました
今年は、4月の低温で当初遅れ気味になっていましたが、6月になり暑さ、日照りの影響で挽回し、ほぼ平年並みで推移していたようです。
7月初めに、管内の作況を調査したところ、”平年並み~やや良い”という予想で、7月末には、新品種「南国そだち」、おなじみの「ナツヒカリ」が、我々の店頭に並ぶ事が可能との見方でした。
しかし、7月に入り、長雨による低温、そして台風4号の来襲と、四万十市などでは、田んぼが冠水、そして山間部の地方を中心に、倒伏などの被害が、現在わかっているだけで、全体の約1割強の面積で、被害が出ているそうです。
そのため、出荷が大幅に遅れ、「南国そだち」が今月末から来月初め、「コシヒカリ」は来月7日過ぎとなるようです
ひととおりの説明を受けてから、JAさんの案内で、田んぼを廻ることにしました
まずは、南国市
新品種「南国そだち」です。今週末から来週初めにかけて収穫されます
こちらは、「コシヒカリ」です。倒れかかっている稲穂もあります。収穫まであと10日ほど、まだまだです
「コシヒカリ」(左)と「南国そだち」(右)の粒を比較してみました
確かに、「コシヒカリ」の方の実りはこれからですが、「南国そだち」の方が、粒が大きく丸いとのことです。
是非とも、このお米を仕入れたいのですが、今年はまだ作付面積が、管内の2%ほどの田んぼと少ないため、少し難しいようです
次ぎにここから少し北にある種子圃場に行きました
種子圃場とは、来年作付けのための種籾となるお米を作る田んぼです
こちらは、「コシヒカリ」です。綺麗に穂が、揃っています
こちらは、「南国そだち」の種子圃場、かなり倒れていますが、完全に地面についていない、傾いた状態でがんばってます。
昨年は、日照不足と低温のため軟弱徒長の稲穂でしたが、今年は、分けつ時の6月の日照が良く、根の活着もいいため、なかなか稲穂が強いそうです
次ぎは、高知空港周辺です
真横に飛行機が見える、こんな所に田んぼがあるんです。
高知空港が、ジェット機就航のため滑走路延長工事をしたときに、かなりの田んぼが滑走路に変わりました
ここの田んぼ、まだ水が張ってあり、こんな”たにし”がいました
この位の大きさの”たにし”は、雑草を食べてくれるので、害はないのですが、もっと大きく成長すると、稲の株をかじるので害になるそうです。昔は、これをとって、食べていたそうですが、今ではどうなんだろう
次ぎは、もっと北へ、香美市へと向かいました
ここは、台風の強風の影響で、ちょうどお米の花が咲いていた穂が、受粉出来ず、このように白い穂、”白穂”になっているものが見られます
左が白穂、右が不稔といって、これも強風の影響で、穂がすれて、稔らない穂となってしまっています
さらに北に行くと、こんな田んぼも
かなり白穂になっています。少し高台になっている場所でしたので、台風の強風の影響が大きかったのでしょう
高知県産コシヒカリは、台風4号が襲来した頃、遅い所ではお米の花がまだ咲いている時期だったのです。運が悪いね・・・
ただ、今年の稲穂は、しっかりと根付いているため、少々傾いていても問題なしです。
そして今年は、この時期でも、気温が30℃を下回る日が多いため、暑かった昨年のような高温障害の心配がなさそうです。
収穫量は、平年よりやや少なくなるようですが、品質は昨年より上回るように思います。
新米のプロローグ・・・高知の新米、来月初めには入荷します
昨日、滋賀の営農業者の方とも、電話にて話しました。「こっちも、日照りが欲しい」とのこと。
今年は低温障害となりそうですね・・・(-_-;)
さすがに高知は早いですね。
全国的に今年は低温続きみたいですね。
花☆も宮城だと5日遅れ気味です。
高温障害は少なさそうですが、冷夏が心配ですね。