今朝の朝刊の弔記事の中に、ジョン・バッカスの死去の報が掲載されていた。
ジョン・バッカスは、1954年に、IBMでコンピュータにおける史上最初の高水準言語であるFORTRANを開発者した方で、このFORTRANは、Fortran77、Fortran90と改良されていったものの、現在も、この言語は、プログラミング言語の一つとして使われているとのことだ。言うなれば、コンピュータプログラミング言語の元祖となる言語だ。
私にとっても、コンピュータのプログラミング言語として大学時代にこの言語を学び、以後、プログラム開発の仕事においても、たびたび使った言語である。
特に関数レベルプログラミングにおいては、この言語は最も効果的で、私が、SE時代に手がけたCADシステムや、マッピングシステムのプログラミングには、この言語とこの言語から発展していったC言語を使用しての開発だった。
FORTRANを私が、システム開発に良く選択していた理由の一つに、コンピュータの世界では誰もがこの言語の知識を有するほどに普及している言語のため、新入社員の最初の仕事に使う言語としては効果的なのです。
言わば、コンピュータプログラマーの登竜門となっていた言語だ。
確かにその後、C言語を代表する言語も開発され、また最近では、このような言語を使わずとも、プログラム開発が容易に出来るようになったとの事。わずか半世紀しかたっていないのに、凄いものですね
だからこそ、彼のこの業績は偉大なものです。
82歳での死去だそうです。故人のご冥福を心からお祈り申し上げます