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[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

スシポリスとか代理出産とか

2007-03-26 00:04:38 | Weblog
先週はパソコンのハードディスク入れ替えで更新どころじゃありませんでしたな。

ということで適当に目についたニュースについて。


■スシポリスがどうのこうの

結局頓挫したとのことですが、なぜ日本のメディア各紙がやたら必死に反対しなくてはならないのか理解に苦しみますねえ。
だいたい「スシポリス」などと報道された時点でダメです。「これはポリスなどではない」と即座に反論すべきでしょうね。こういうテクは、論理学に言う「説得的定義」に近いものです。名辞というものは、特定の所記(指し示されるもの)を指示する任意の能記(あるものを示す言葉)という関係性をもっていて、その関連性は恣意的であって中立であるとかなんとかよく覚えていませんが、そんな感じのことをヨーロッパのガクシャは言ってたっぽい記憶があるんですが、「説得的定義」というのはあるモノを示す「能記」が、すでにそれを認知する第三者に対してなんらかの意図を生じせしめるように誘導する意味を内包しているものです。説得的定義の効果を知らない人は、恣意的な呼び名をつけられてしまったまま反論もせず、その呼び名をつけた人の意図するところに巷間の通念を誘導されてしまうわけですね。

ネット上の感想としては、おおむね「反対するのはおかしい」というものでしたが、私もそう思います。どうも、ナショナリズムとかそういう方向に結びつけて反対したいようですが、そんなこと言ったらCMMはアメリカのナショナリズムだろうし、ISMSはイギリスのナショナリズムかってんだオウとか言いがかりをつけたくなってきますな。
「和食の定義ができない」とのことですが、そんなの決めちゃえばいいだけのこと。ISOなんかでも、tailoringという考え方をとっていて、対象とする組織なんかの固有の文化によって適宜基準の適用を変更するということになっています。そんなのいくらでもやりようがあるし、また審査にカネとれば認証機関はボロもうけですよ、ISMSにしてもISOにしてもプライバシーマークにしても。どうしてそういうビジネスに結びつけること考えないかなあとか思うところでありますな。
それにしても、この関連記事で目についたのは、世論誘導をしようとしたのか、ムチャな論理展開で素人にバカにされる新聞記者が何人もでたこと。非常に情けないことですが、まあ日本の新聞記事はみんな匿名の「名無しさん」ですから、どうしても便所のラクガキになっちゃうんでしょうかね。

■代理出産とか

なんか高田伸彦さんとこで親子関係が認められなかったとか言ってますが、だいたいの報道で「向井亜紀さん夫婦」と称されているのがプロレスファンとしてはちょっとアレですが、それはさておいて日本の司法というのはつくづくダメですな。こういうのは違憲立法審査権とかなんかそういう感じの提起はできないのかと思っちゃいます。法の論理を押し通せば、以降刑事事件でDNAによる鑑定は意味消失と判断するべきですよね。法で想定してないんだったら差し戻して法改正させるとか(法改正の結果、遺伝子的親子関係は認めないというならそれも法ですが)、なんか方法はあったんじゃないかいと思います。司法とかに対して監査とか入れたいところですな。


写真はこないだ食べた洋食屋のハンバーグ。まあふつうです。

例題「なぜ人を殺してはいけないのか」と慰安婦問題

2007-03-11 22:35:25 | Weblog
Q.なぜ人を殺してはいけないのですか?

A.別に「人を殺してはいけない」という決まりはありません。
  刑法には、「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する」と書いてあるだけで、「人を殺してはいけない」とは書いてありません。法令に定義された刑に服することを前提とするのであれば、人を殺すことは社会運用上常軌の範疇を逸脱するものではありません。ここにおいて非難されなくてはならないのは、人を殺していながら、法規に規定された刑を免れようとするような行為です。以上。


という話はまあただのトンチ的なネタなわけですが、部分的には正しいところもあります。

人間は、ただ生きているだけの存在ではなく、「意味の世界」に生きています。そしてこの「意味の世界」は、ある程度複雑な、多層構造を持っています。
コンピュータのネットワークにはISOの定義するOSI参照モデルという概念があります。「物理層」「データリンク層」「ネットワーク層」「トランスポート層」「セッション層」「プレゼンテーション層」「アプリケーション層」という、情報処理技術者試験を受けるとき覚えさせられるアレです。階層はそれぞれ独立していて、意味論的な機能のサービスは継承されるものの、各階層は他の階層に対して構造論的には独立しており、他階層に対して責任を持ちません。世界は、しばしばああいった階層構造で説明すると合理的であることがあります。というより、世界構造の在り方を模してこういった定義が作られたというのが正解なんでしょうが。

たとえば、A君はまず「生物」という存在であり、また「人間」という動物であり、「男性」という性別であり、「日本人」という社会的認知を受けた者であり、というように各レイヤーごとに定義されたカテゴリーに属しているのです。

先の「なぜ人を殺してはいけないか」の問いに関しても、問いに答える場のレイヤーによって回答は変わってきます。たとえば「倫理」のレイヤーなら「他の存在者の生命を奪うことは絶対的に悪である」とかそういう感じの回答を得るでしょうし、「経済」のレイヤーなら「人間ひとりを育成するために社会は莫大な経済投資や時間投資を行っているから、それを不必要に破壊する行為は社会的な不利益をもたらすので悪である」というような回答が予測できます。社会から隔絶された状況下において他者に襲われたりするような危険を感じたら、相手を殺して脅威を除こうという行動は「一個の生物」というレイヤーにおいてじゅうぶん合理的な行動でしょうし、逆に人間を社会的動物と定義すれば、「人間はかならずその周囲に、本人以外の人びとの人間関係のネットワークを築いているものであり、十分な理由もなくある人間の命を奪うことは、そのネットワーク全体に大きな不利益をもたらす。特に、その人間と重厚な関係をもつ家族や親族など周囲の人間たちを悲しませるという形での不利益は非常に大きい。ゆえに悪である」とか、「個々の人間が無秩序に周囲の人間を殺すと、社会は安定することができずに総体として大きな不利益がある。ゆえに悪である」などの回答があるでしょう。また「軍事」のレイヤーでは殺人は「絶対的に悪」とは定義されません。単なる通常運用の範疇です。ちなみに、「殺人」という語の定義も回答に大きな影響を与える条件ですが、とりあえずここではふれません。

このように、思惟のなされるレイヤーでごとに回答は用意できます。ただ、同じレイヤーであっても、与えられる前提条件や時代や文化基盤などの環境パラメータによっても回答は変わってきます。「汝殺すなかれ」とか言ってるような「宗教」のレイヤーの思惟であっても、「ただし、こっちの一族を殺した奴は殺しても可」という結論を出すケースが想像されますし、戦争のレイヤーにおける思惟でも、味方に対する殺人や、戦闘行為以外の殺人、非戦闘員に対する殺人は悪と考えるでしょう。21世紀現在は法のもとの平等をうたっている国であっても、300年ぐらい前なら無礼討ちとか言って他者を斬殺することは社会的に認められた行為だったし、仇討ちとかは積極的にしなくてはならない殺人だったわけですしね。

結局のところ、ある事象に対する評価というものはいくつもあるわけで、これはもうそのつど是々非々で唯名論的に考えるしかありません。哲学というものは、この「是々非々」での判断力こそがその極意のひとつではないかとも思うわけです。

今回の従軍慰安婦問題についても、思考するレイヤーが各個てんでんバラバラだというのが困ったもん的状況のひとつの要因ですね。韓国の一般の方々の認識は「どう考えても国家が他国の民を軍隊に対する売春婦にするとは悪に決まっている」というようなレイヤーで考えているわけですが、アベさんとかの政治家が答弁しなくちゃなんない問題はもちっと複雑な場で思考しなければならない問題です。

まず、「従軍慰安婦」といわれるような制度がなぜ当時の日本軍にあったかといえば、それは当時(だけではなく今も)多くの国家の軍が他国に駐屯した場合、その国の民間人に対する性犯罪が必ず発生するという現実があります。当時なんとか先進国に近づこうとしていた日本軍としてはこのリスクを犯したくなかったと想像されます。で、軍人による無秩序な民間人に対する性暴力等を防ぐため、軍が職業娼婦を準備して一緒に連れて行き、軍の自律性を高めて外部不経済のリスクを防止しようという発想だったわけです。
ちなみに当時はもちろん娼婦は「絶対悪」などではなく、公的に承認された職業だったわけですね。なのでこれ自体は別に悪でもなんでもありません。
(参考:http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/24/20050624000003.html)

なのでここでの問題は、本人の意思にかかわらず、無理矢理拉致して娼婦にしちゃったというような行為を、軍が直接指揮して行われたか否かという点に絞られます。この種の行動は、当時の法令にも国際基準においても違法と考えられるためです。
で、アベさんの回答としては、悪質な民間業者に騙されて娼婦にされて軍に出されちゃった人もいるだろうけど、軍が直接連れて来ちゃったというような「狭義の強制性」に関してはEvidenceがない、つまり「立証できない」と言ってるわけです。もし訴えるなら、当時人を騙したり、借金のカタに自分の娘を売ったり、人の娘を買い取って売り飛ばしたりした業者等関係者を捜して訴えるべきですね。瑕疵はそこにあるわけですから。
あくまでアベ氏は、「悪」というのは法で定義されたところに発生するもので、現在では法や倫理で問題がある行為であっても、異なる時代背景においては前提条件が異なるわけで、その前提条件が「当時の法」であり、それを立証するためにはEvidenceが必要ですよ、ということを言ってるわけです。
ただ、テレビとか新聞とかのコメントだと、狭義のなんて言っても意味がわかんない人がほとんどでしょうし、左巻き系メディアの多くは半ば意識的に読者がこのへんを誤解するように書いていますし、左巻き系の人たちもこのへんを(意識的に?)理解していない、あるいは混同しているケースが散見されます。ちくしとか。

これに対してアベさんは、「誤解」という語を使って、誤解を解かなくてはならないとか言っています。あんまり事情を知らない人には確かに「誤解」を解いておいたほうがいいでしょうけど、そればかりではないことも知っておくべきです。

確かプラトンだったか、人間が真理に到達できないのは無知だからだとか言ってた記憶があるんですが、そんなことはありません。この文章で書いたようなことは、従軍慰安婦問題をちょっとでも囓ったことのある人ならみんな知ってることです(除・ウリミンジョク)。もちろんアメリカ下院だって知ってるでしょう。だからCNNでアンケートとかやれば70~80%が「謝罪の必要なし」と出ちゃうわけですね。
しかし、アメリカでなんか下院通過だかなんだかしちゃう背景には、無知とかそういう問題があるんではなく、票田の問題とか、もしうまく賠償金とかが入ったらアメリカの弁護士に成功報酬ががっぽり入るとか、そういった利害のシステムが作用しているところであり、正しいとか正しくないとか誤解とかそういう問題ではないところでことが動いています。これは「政治」とか「経済」とかのレイヤーで議論されるべき問題なんですね。

ちなみに、「従軍慰安婦」そのものが絶対悪だという思考をもつ人もたぶん中にはいるかもしれません。ウリミンジョクには多いですが。韓国・朝鮮人を強制連行したニダとか言ってもそれは「当時は日本国内の問題」という前提がありますから、「従軍慰安婦自体が悪」という論法もわかんなくもありません。ただ、それ言うなら韓国軍も従軍慰安婦制度を実施していたみたいですから、そっちも訴えないとおかしいですね。まあ、ウリミンジョクびいきなので自動的にそれは不問になるんでしょうけど。

一応引用。


http://members.at.infoseek.co.jp/canopus/asahi/asahi.htm

朝鮮戦争時の韓国軍にも慰安婦制度 

韓国の研究者発表〔朝日新聞〕

2002年2月24日

朝鮮戦争時の韓国軍にも慰安婦制度があったことが23日、立命館大学(京都市)で開かれている『東アジアの平和と人権』国際シンポジウム日本大会(朝日新聞社後援)で明らかにされた。
韓国軍慰安婦について日本で公になったのは初めて。発表した慶南大客員教授の金貴玉さんは『日本軍の慰安婦制度を真似たものではないか』とみている。
金さんは96年、離散家族のインタビューの中で、『50年10月、韓国軍の捕虜になり、軍慰安隊の女性と出会った』という男性の証言を得た。以後5年間インタビューを重ね、『直接慰安所を利用した』『軍に拉致されて慰安婦にされかかった』という男女8人の証言を聞いた。
さらに金さんは、韓国の陸軍本部が56年に編さんした公文書『後方戦史(人事編)』に『固定式慰安所-特殊慰安隊』の記述を見つけた。
設置目的として『異性に対する憧れから引き起こされる生理作用による性格の変化等により、抑うつ症及びその他支障を来す事を予防するため』とあり、4カ所、89人の慰安婦が1952年だけで20万4560回の慰安を行った、と記す特殊慰安隊実績統計表が付されている。
証言と併せ、軍隊が直接経営していた慰安所があった、と金さんは結論づけた。
軍関係者の証言の中には、軍の補給品は第1から第4までしかないのに、『第5種補給品』の受領指令があり、一個中隊に『昼間8時間の制限で6人の慰安婦があてがわれた』とする内容の物もある。
どんな人が慰安婦になったかは、明らかではないが、朝鮮戦争時に娼婦が急増し、30万人にも及んだことから、金さんは『戦時の強姦や夫の戦死がきっかけで慰安婦になった民間人も少なくない』と見ている。
大阪外国語大学の藤目ゆき助教授(歴史学)の話。
非常に重要な報告だ。韓国軍慰安婦については、韓国でもほとんど知られておらず、発見といっていい。韓国にいて韓国軍の暗部を問うのは難しい。同胞の女性を性奴隷化した自国社会を直接問う事になるからだ。アジア女性史研究の上でも、軍慰安婦と現在の軍事基地周辺での性暴力が、どのように繋がっているのかを知る助けになる。




写真はこないだ飲みに行った浜松町「鳥まつ」のレバー串。すげえうまかったですよ?


アメリカの従軍慰安婦決議案?

2007-03-05 00:24:00 | Weblog
アメリカの下院とやらで、60年前の日本軍の従軍慰安婦問題がケシカランので謝罪と賠償しるとかいった決議案が毎年でているみたいですが、どうも意味がわかりません。なんで60年前のしかも他国の問題に関してアメリカ下院がそういう議論をするのか? アンタ王様? ていうか帝王? という感じです。

これについては、

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http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070225/usa070225000.htm

「慰安婦決議案は愚か」 米シンクタンク所長

 【ワシントン=古森義久】米国の議会の活動を研究する民間機関の代表が、下院に提出されたいわゆる従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める決議案に対し、米国の傲慢(ごうまん)さを示すばかげた試みであり、そもそも米国側に日本政府を断罪する管轄権はないとして、同決議案の趣旨と提案者の議員を批判する論文をこのほど発表した。

 1977年に設立されて以来、草の根の保守主義運動と結びついて連邦議会の動向を研究しているシンクタンクの「自由議会財団」のマリオン・ハリソン所長は20日、同財団のウェブサイトに「愚かさは議会の責務か」と題する論文を発表し、議会下院にカリフォルニア州選出のマイク・ホンダ議員が中心となって提出した「日本軍が第二次大戦中、若い女性を性的奴隷へと強制したことに対し現在の日本政府がそれを認め、謝り、歴史的な責任を受け入れることを求める」とする決議案を「宣伝を狙った米国の傲慢さの無意味な示威だ」と批判した。

 同論文は同決議案がばかげている理由として(1)米国の政府も議会も日本政府への管轄権を持っていない(2)日米関係への悪影響(3)米国議会は税制、移民、ミサイル防衛、社会福祉など、その管轄下の取り組むべき重要課題があまりに多い(4)同趣旨の決議案は議会の前会期に失敗している(5)日本の首相が2001年に慰安婦問題で謝罪の書簡を出している-などという諸点をあげた。

 同論文は背景として「人類2000年以上の歴史で政府や軍隊は数え切れないほどの悪事を働いてきたが、そのうちの特定のいくつかだけを取り出して糾弾することは他の悪事の重みを軽くするという危険につながる」と述べる一方、日本のいわゆる慰安婦も悪事だったとはいえ、「その計画を実際に進めた当事者たちはいまもう生存していない」と論評した。

 同論文はまた「憲法上の議会の役割は自国のための立法措置であり、上下両院いずれも外国の主権国家に対して歴史上のミスを公式にどう償うかについて意見を押しつける立場にはない」と主張し、さらに「だれも祖先の間違った行動に対して責任をとらされることはない。そうした責任を求めての謝罪要求は愚かであり、とくに友好的な外国の政府に向かって歴史上のミスに関しての謝罪方法を教えるというのは愚かを越えている」と述べた。

 同論文はまた同決議案を提出したホンダ議員について「外交問題での体験がなく、軍務に服したこともない」などと批判した。

 筆者のハリソン氏は1960年ごろからワシントンを拠点として活動してきたベテラン弁護士で、議会ウオッチも過去通算30年ほど、続けてきた。

 なお下院外交委員会のアジア太平洋小委員会は日本非難のこの慰安婦問題決議を審議するための公聴会を2月15日に開いた。

(2007/02/25 00:28)

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という意見もでているので、私と同様の疑問をもつ人がアメリカにもいるわけですね。

私なんかは「地球市民」ですんで、すべての実戦参加する軍隊は非人間的になる確率が非常に高く、特に軍組織が独立して意思決定するようなシチュエーションではその確率が格段に跳ね上がるので要注意、と考えます。それは日本軍でもアメリカ軍でも韓国軍でも同じだと思います。

ところが、まず韓国ですが、韓国はそうは考えません。これは人種差別の問題に密着しているのですが、韓国人の感覚では、日本人は遺伝子レベルで劣った劣等残虐民族なのでこういう問題が起こったのだ、という前提があるようです。これはウリナラウォッチャーで有名な「コリアニメ」の人も言ってるので、けっこう妥当な見方だと思います。なので、「地球市民」的な感覚の日本人が「そうだね、軍隊の暴走ってこわいよね。だから平和がいいよね」という論理を提示してもぜんぜん通じません。あくまで、「日本人が残虐民族だから性奴隷が発生したのでウリナラは被害者だからチョッパリは反省しる」というようなロジック一辺倒です。日本人としては、韓国軍がベトナムで行った残虐行為だって同じでしょと思うわけですが、彼らの感覚はそういう文化相対主義は埒外ですね。ただ面白いのは、自分たちの特異な文化を正当化するときは、彼らは非常にしばしば「文化相対主義」を提示するんですが。

こういう議会の動きとか見ていると、アメリカ人もこうした韓国人に近い感覚があるようですね。ハッキリ言って、軍の犯罪的な戦闘行為なんかについて言えば、アメリカは世界でもトップレベルの悪逆非道さだと思います。民間人の都市上空に核爆弾を投下するなんてのは国際的な大犯罪でしょう、どう考えたって。しかもその責任なんか1ミリだってとってないし、公式な謝罪だってしてないんじゃないですか? 戦争犯罪の謝罪を求める決議案としては、とにもかくにもまずこれが先でしょう。だいたい60年前どころか現在においてもいい加減な根拠でひとつの国家を攻撃してひどい状態にした上、日本やらにも人出せカネ出せとか言って強盗まがい、そういうガミラス帝国みたいな国が何をトチ狂った話してるんだかどうもよくわかりません。

そもそも韓国の従軍慰安婦についても、

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http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=61224&servcode=400§code=400


日帝徴用被害者を相手に手数料だまし取る…詐欺団が摘発


日本による植民地統治時代に強制徴用された被害者の補償金を受けてくるとして、億ウォン台の手数料をだまし取った詐欺グループが警察に摘発された。 また、詐欺にあった被害者の相当数は、強制徴用とは関係がない者の名前で関連書類を作成し、補償金を受け取ろうとしていたことが明らかになった。

警察庁特殊捜査課は8日、「強制徴用による被害に対する補償金を日本政府から受ける」として、手数料名目でおよそ1億5000万ウォン(約1500万円)をだまし取った疑い(詐欺)で、コ容疑者(79)に対して逮捕令状を請求した。 また、コ容疑者と組んで補償金申請者を「多段階方式」で募集したイ容疑者(66、女)ら2人も、同じ容疑で立件された。

警察によると、コ容疑者らは昨年10月、釜山(プサン)に「第2次大戦韓国人犠牲者権益問題研究所」という私設団体を設けた後、「植民地統治時代に被害を受けた78歳~110歳の男性は、戸籍謄本などを提出すれば、生存・死亡に関係なく1人当たり5000万ウォン~6000万ウォンの補償金を受けることができる」として、申請者を募集した。

アジア太平洋戦争犠牲者遺族会で仕事をした経験があるコ容疑者は、日本を訪問しながら補償金申請のための訴訟作業を進めているかのように話していたという。 コ容疑者らは「韓国人に対する被害補償金請求訴訟を日本の裁判所で起こし、一審、二審で勝訴した。日本政府が韓国人72万人分の賃金8兆7000億ウォンを裁判所に供託している」と言いながら被害者らに近づいたと、警察は説明した。

しかし警察が調べた結果、犠牲者遺族会が91年に日本の裁判所に起こした訴訟は、01年から04年まで続いた1~3審ですべて敗訴し、補償金を受ける可能性はないことが確認された。

また、コ容疑者はイ容疑者らに「被害者を集めれば1人当たり各2~4万ウォンずつの手当を支払う」として、多段階募集方式を利用したことが、警察の調査で明らかになった。 コ容疑者らは687人から1083人分の手数料として約1億5000万ウォンを受けたという。

しかし警察が被害者のうち250人余を調べた結果、8割ほどが徴用被害者とは関係がないことが確認された。

金承鉉(キム・スンヒョン)記者


2005.03.08 18:05

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とかいった記事を見る限り、どこまで信用していいんだかわかりません。この事件では、チョッパリ反省詐欺の犯人も犯人だけど、それに引っかかった被害者側も、8割が強制徴用による被害とは関係ないって、要は偽装被害者ってわけですね? ……どうも国民性に問題があるような気もしますねえ。



写真は横浜の舞岡というところにある鎌倉ナントカというそば屋の蕎麦いなり。いなり寿司なんですが中身がソバでして。まあ変わってて面白いですが、普通に酢飯がいいですな。
あと、このときマクロレンズを持っていなかったので、どうも描写が甘いです。残念。

捨て子ポスト

2007-02-25 23:13:07 | Weblog
先週の話題として、

>「赤ちゃんポスト」設置を容認=熊本市長に見解示す-厚労省

というのがありましたねえ。
これの是非はなかなか難しい問題だと思いますが、私は子育てを
する能力のない親によって生命が失われるよりマシ、と考えます。
ただしこれは_労働力が特に貴重となる今の時代ならではの考え
なのかもしれませんが。

ただ、注意しなくてはならないことがひとつ。どことは言いません
が、他国からの嬰児遺棄(特に障害児)が増加する可能性があり
ますね。下記のような事件というのはなんか水面下でけっこう
あるらしいですし。

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迷子:保護された男児が1カ月たっても身元不明 東京・新宿

 昨年暮れ、東京・新宿のJR新宿駅で12~13歳とみられる男の子が
保護された。知的障害があるのか言葉が話せず、1カ月以上たっても名前
すら分からない。「赤ちゃんならともかく、こんな大きな身元不明児は初
めて」。関係者は心を痛めている。

 男児が保護されたのは暮れも押し迫った昨年12月30日午後8時ごろ。
JR新宿駅南口の改札付近で、1人でふらふらしていた。身長147
センチ、体重32キロ。えんじ色のチェック柄シャツにグレーのベスト、
紺のジーンズ姿で、黒の運動靴をはいていた。寒い駅構内なのに防寒用
コートの類は着ていなかった。

 東京都児童相談センターは警視庁新宿署に保護願の照会をしたが「該当者
なし」。照会を全国にまで広げたが無駄だった。「3学期が始まれば何か
情報が届くかも」と心待ちにしていた職員の期待も、2月に入ってしぼんで
いる。

 唯一の手|かりは、着ていたシャツのタグがハングルで書かれていたこと。
韓国語で「椅子に座って」などと話しかけると、時折反応した。また韓国語
の歌に表情が和らぐこともあったという。だが、韓国大使館に問い合わせ
ても「氏名が分からないと調べようがない」という返事だった。

 現在は都内の知的障害児施設で生活している。当初は泣くことも多かった
が、最近は職員に甘えたり、子供らしい笑顔を見せるようになってきたと
いう。同センターの芹沢潔・相談係長は「この子の保護者は何か事情が
あって名乗り出ることができないのかもしれない。このままでは、名前も、
正確な年齢も分からないままで可哀そう。どんな形でもいいので連絡下さい。
相談に乗ります」と話している。情報の提供は同センター(03・3208・
1121内線245)まで。 【五十嵐英美】

[毎日新聞2月8日] ( 2003-02-08-11:38 )
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写真はスキヤキ。鍋物というのはどうも難しいようで、
なかなか美味しそうに撮れません。しょうがないので
小皿にとった奴を撮影してみた次第。



コンプライアンスとか企業倫理とか

2007-02-19 00:12:36 | Weblog

さて、2.26対応のWWF No.35「押井学会」の編集も終わったのでとりあえず更新。

その前に、ウェブサイト
http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/index.htm

も更新。同人誌のページ作成しただけだけど。


で。

>>JTが「禁煙反対」の組織票、ネットアンケに社員動員
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070215i401.htm?from=rss

>神奈川県が、公共の場所を全面禁煙にする全国初となる条例の制定について
>賛否を問うインターネット・アンケートで、日本たばこ産業(JT、東京都港区)
>が社員を動員し反対の“投票”をさせていたことが14日、わかった。
>
> 先月26日の締め切り直前に、反対が賛成を逆転。県はネットを使わず
>アンケートをやり直す。


正直、これはひどいと思いましたですね。

インターネット上には、半ば都市伝説的に「JTが会社ぐるみで掲示板などを監視したり書き込みをしたりして、世論操作を行っている」というような説があります。私はいままで、そういう根拠のない風説というか、陰謀理論じみたこと言うのはやめなさい、という立場を取ってきました。(http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/wss_200308_01.htm
「タバコ会社の陰謀理論」とか参照)しかし、こうなるともはやかばい立てできませんね。

私はタバコ産業という業界自体、ビジネス倫理学的に大きな問題があるものだと考えていますが、しかしたとえばJTという個別の企業そのものが悪という発想はできるだけ避けてきました。タバコという経済財が多くの問題を内包したものであるのは確かですが、それは現代に突然出現したものではなく、歴史的経緯のもとに在るものであり、JTにその存在そのものの責任を問うのは酷だと思うからです。また、内容に大きな問題はあるものの、「マナー」の啓発というような行動も行っている部分は評価するべきだとは思っていました。(問題というのは、携帯灰皿を「マナー」としている点です。あれは本来タバコの汚煙をまき散らすべきではない場所でも、無差別な汚煙まき散らしを引き起こす可能性を増大させる危険のあるもので、到底「マナー」と呼ぶべきものではありません)


しかし、こういうことを実際に行っていることが発覚したということは、JTの化けの皮といいますか、「マナー」だのなんだのとキレイゴトを言っていながらその実は非常に汚い体質をもった企業であることが露見したわけです。

昨今日本では、コンプライアンス(Compliance)という言葉がよく聞かれるようになりました。多くの企業で、「企業倫理」に関する部門が作られています。しかし、多くの場合、「コンプライアンス」や「企業倫理」の意味を「法令遵守」に限定して捉えているケースが多いように思います。企業倫理という概念は、単に法律を守っていればよいというような矮小な概念ではありません。社会的道徳であるとか「ヒトの道」というような、暗黙知的社会規範への準拠ということも含むものです。

JTの行為は、社会的な非難にさらされてしかるべきものです。その割には社会全体の反応が鈍いのは困ったものですが、たとえば仮に、自動車会社が飲酒運転の罰則強化に対して反対のロビー活動をしていたことが判明したとしたら、その企業は事業継続性に問題が生じるほどのダメージを被ることでしょう。まあ、JTが悪辣な「ならずもの企業」であることがはっきりしただけでも収穫だとは思いますが。



写真は最近新横浜プリンスの1階にできたイタリアンレストランのスパゲティ。ミーハーなので早速入ってみました。できたばかりのせいか、ややサービスがバタバタしていましたが、味はなかなかよかったですな。

押井学会制作中

2007-02-04 23:27:21 | Weblog
2.26イベントに併せるスケジュールで「押井学会Vol.7」制作中です。

新年早々いろいろあったのでスケジュールはやたらタイトです。ブログを更新してる時間というか精神的余裕がありません。

という訳でとりあえず月見蕎麦。東横線大倉山駅のしぶそばのです。ちょっと甘いですな。

言ってはイケナイ

2006-12-25 00:57:18 | Weblog


なんか、のむひょん大統領ボロクソ言われていますねえ。

【コラム】「盧大統領の精神状態はまとも」なのか
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/24/20061224000014.html

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/24/20061224000015.html


のむひょん君やっちゃったねえ、という感じですが、常時感情マルダシ状態がデフォルトのウリナラ国民にまで感情的に過ぎるとかいろいろ言われているのはきっと相当なもんだったんでしょう。

ただ、言ってることはけっこう妥当なので皮肉ですね。アメリカが傍若無人なのも、自国の安全保障も自前で出来ず、他国の軍が駐留している状態というのが異常であることもまったくその通りなんですが、ホントのこと言っちゃうと精神状態まで問われちゃうのも悲しいものがあります。

韓国ばっかり言ってる場合じゃなく、日本だって似たようなものです。

自民政調会長「米国の原爆投下は犯罪」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/12/18/20061218000029.html

非戦闘員の居住地に核爆弾を投下するなんてのはまさにあらゆる種類の戦争犯罪を同時に犯していることは明白なんですけど、この話はなんか日本国内ではあまり報道されていないみたいですね。言ってはいけない話題なんでしょうか。
過去の「歴史問題」を現代の政治的カケヒキの具に使うのはチャイナ・コリアの常套手段ですが、日本が使って悪いという手はないはずです。特にアメリカの一部の勢力は、韓国なんかの言うことを真に受けて「日本は従軍慰安婦を強制連行したニダ!」とか言ったりしているわけですが、そんなこと言うんだったらこういう人類の歴史上唯一の「民間人の居住地への核攻撃」を嫌と言うほど言い立てるべきでしょう。ってまあ、相手の感情にも配慮するのがオトナなことは確かなので、相手との友好関係を維持したいならその手は使えないと考えるのが普通なんでしょうけど。

しかしまあ、感情的というのはいただけません。感情的になってよいことはあまりないことはこれまた明白なんですが、人間なかなか達観できないもんですからねえ。つい先日も、ふだんはけっこう論理的なことを言ってるのにいきなりへんなスイッチ入っちゃったみたいにカラんできた奴がいましてガッカリでした。イヤですね。


写真はクリスマスイブの前日食べたフレンチのメイン。付け合わせが栗というのはなかなかしゃれていました。10年ぶりぐらいに行ったのですが、思ったより美味でしたね。


WWF 2006年冬新刊

2006-12-17 23:54:49 | Weblog
まあそういう訳で冬の同人誌はなんとか印刷所に入稿しているので何かしら出るはずです。

内容は昨今のライトノベルについていろいろな訳ですが、何せみんなよく知らんジャンルなので苦労しきりでありましたな。まあそれなりに面白いと思いますがいかがなものかと。たとえばハルヒにおける押井守的要素とかなんとか。

全104ページ、たぶん頒布価格700円だと思います。

なお、WWFの参加は、

2006/12/31(金) 東地区 “R”ブロック 57b

です。

従軍慰安婦の謎

2006-12-10 22:51:21 | Weblog

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=82590&servcode=200§code=200
米従軍慰安婦決議案が廃棄…来年下院通過を期待

韓国が、アメリカでロビー活動してアメリカ議会でチョッパリ反省決議案を通そうとした一件は、結局今回も廃案になってしまいました。
アメリカにおけるチャイナやコリアのロビー活動は盛んで、隙あらばアメリカ議会でチョッパリに未来永劫反省させようと手ぐすね引いております。
ただどうも、アメリカでウリナラとかに協力している議員も協力してない議員もなんだか歴史的事実なんかぜんぜん知らない連中ばっかみたいで、そんな連中がどういうスタンスで60年以上前の他国に干渉しようとしているのか私には全然わかりません。歴史的に倫理的非難を受けるべき国家の最有力候補はブッチギリでアメリカだという意見の人は、世界中で多数決とったら速攻決議するくらい多いんじゃないかと思うんですがね。

また、韓国のスタンスも相変わらず常軌を逸しているところがあります。韓国はいまだに「ウリナラの婦女子がチョッパリに強制連行の従軍慰安婦にされたニダ!!」とか言い張っていますが、彼らの脳内以外にはどうも決定的なEvidenceがないっぽいのが手痛いところですね。

韓国人は、自分の仮説を立証する歴史的なEvidenceが出てこない場合、歴史小説などをEvidenceとして提出することがよくありますが、さらには自分で歴史小説を執筆してしまうこともあります。書けばそれをEvidenceとして使用することができるという考え方があるみたいです。
と、こう書くと滑稽ですが、最近はこれを映画で行うことがさかんに行われています。で、それをアメリカ人とかに見せると、アメリカ人もかなりアレですんで韓国人とかの言うことを信じちゃったりするんですね。困ったもんです。

従軍慰安婦問題について韓国の自動翻訳掲示板で議論すると、彼らの多くは「慰安婦」と「挺身隊」とを混同しているように思います。慰安婦というのは軍が発注した風俗産業の人であり、挺身隊というのは工場・農村に勤労奉仕する人のことで、両者はぜんぜん違いますね。と、いくら説明してもどうも通じません。ためしに、自動翻訳で日本語の「女子挺身隊」をいったん韓国語に訳し、それをふたたび日本語に翻訳すると、「女従軍慰安婦」と出ました。翻訳プログラムにシカケがしてあるんかい。そりゃこっちの説明が理解できないのも無理ないわな。


写真はみたらしだんご。そのへんのスーパーで買ったもんでして。最近はだんご3個なのね。やっぱりだんご3兄弟の影響がいまだに?


戦争論、というか憲法9条について

2006-11-26 17:20:26 | Weblog
戦争論
http://antonin.exblog.jp/6077173

安敦氏は、旧YOMINET(読売新聞社のポータルサイト。後にヨミウリオンラインに取って代わられた)時代からの知り合いでありまして、相当に強力な論客です。
この文章においてもいろいろな思惟をかき立てられました。

最初に結論めいたことを言えば、上記の議論には総論としては賛成であり各論としては「?」であります。比喩的に言えば、アプリケーション層の議論では賛成ですが物理層の議論ではツッコミどころ多しといった案配でしょうか。

日本という国は、少なくとも当面はいわゆるシーパワー系国家として生きていかなくてはアカン国ですから、権謀術数とかヒキョーな外交戦略とか使ってでも平和にやらなきゃいかんのが基本です。ランドパワー系国家がコワモテで威張っていればいい(いなければいけない?)のとは大きく違いますな。

そういう意味で、憲法9条という法律は大変便利で経済的な法律です。ベトナム戦争みたいな状況が生じても同盟国に合力しなくてもいいわけですし、この憲法はほかならぬ宗主国様に押しつけられたものなので、と言えば世界のジャイアンであるアメリカも沈黙せざるを得ませんしね。そういう意味では私はこの条項は残した方がいいのではないかと思っています。ただ、この憲法の有効性はあくまでもアメリカとの安保を前提としないと成立しない非常に脆弱なものと言わざるを得ません。この前提のもとで「平和」という理念ばかりでは説得力のあるロジックにはならないでしょう。

護「憲法9条」派の意見の多くは、理念的かつ原理主義的になってしまっていて説得力に乏しいところがあります。たとえば情報セキュリティの世界では、「リスク」とは「情報資産」×「脅威」×「脆弱性」によって定義されますが、これはそのまま安全保障のメタファーとしてもとらえることができます。憲法9条というのは、「脅威がゼロであると見なすことによって脆弱性をあえて保持すること」をその具体的方法として定義しています。しかしこの方法には問題があります。つまり、「脅威」の存在は日本以外の国に依存する問題なので、いくら日本人ががんばってもこれを操作することが主体的にはできないということです。これを操作するとすれば、軍事的な方法以外――たとえばワイルドカード使用可のデスノートとか――によって日本に対する脅威となりそうな勢力を根こそぎ絶滅させちゃうとか、そういう方法によってリスクを低減させることが可能です。

あと、「資産」をゼロにする方法なら日本の主体的判断でできます。つまり、国家を荒廃させて、現在のイラクとかアフガニスタンみたいな状況にすれば、どの国も好きこのんでそんな国に侵攻しなくなりますね。まあ非現実的な話はこれくらいにしますが、憲法9条という理念的な法規を本気で運用しようとすると、相当にいろいろな問題点を覚悟する必要があるということです。

もし現在、憲法改正するので9条を残すか削除するかどっちか決めろと言われたとしたら、私もかなり考え込んでしまいます。ほかならぬアメリカ様に押しつけられたから……という体のいい言い訳も60年もたつとそろそろ苦しいものがありますし、また自衛隊が「戦力でない」と言い張るのも、防衛戦争は武力行使じゃないし交戦権とも関係ないというのも現実から乖離したものと言わざるを得ないでしょう。

私としては落としどころとして、9条に第3項以下を設けていろいろ但し書きを入れるとか、海外派兵は必ず国連安保理の全会一致がないとしてはならないとかいったシバリを入れるとか、そのあたりの現実に即した項目にするという案でしょうね。ダメですかね。


私は地球市民なので地球市民的な視点で話をしますが、たしかに憲法9条の理念は人類全体に展開するべきものだとは思います。特に、アメリカとかチャイナみたいに軍事的圧力を国家政策の主柱にしている国には特に採用させるべきですな。でもおそらく、アメリカやチャイナは憲法9条を採用しないと思います。その理由は護「憲法9条」派の方々が考えてみるべきでしょう。

そして護「憲法9条」派の方々に課せられた地球市民的使命は、現在紛争を起こしている当事国である北朝鮮やイスラエルなどにこの憲法条項を採用するよう働きかけることですね。私は無理だと思いますけど。

実は、この憲法条項には致命的欠点があるのです。それは、この憲法は、軍事的・政治的に完全制圧された国が他律的な圧力によってしか採用できない可能性が非常に高いという点ですね。しかし、もし日本の護「憲法9条」派の方々が見事にじょんいるを説得して北朝鮮にこの憲法を採用させたら、私はただちに謝るですよ?
まあがんばれ無防備マン! キミならできるっぽい気がする!!


写真はスープギョウザ。中華街の肉ちまきと一緒に食べましたデスヨ。