ここんとこウリナラ情勢がけっこうシャレになんない様相を呈しているのでなんか大変ですなあ。
竹島問題で着火したウリナラナショナリズムで国民・マスコミ・政府関係全般が発光(発狂の機械翻訳誤訳)状態にあったウリナラは、チンイルパ学者を社会的に抹殺したり言論統制を強化する法律を作ったりしていましたが、ぬらりひょん大統領が「チョッパリは反省して謝罪して賠償しる」などといつものフレーズをまくしたてたまではまではよかったが、「チョッパリの竹島寄こせなどという奴らは根絶やしにするニダ」とか「ウリナラはアメリカの枠なんかから外れて北東アジアの勢力図を書き換えるニダ」みたいなことを勇ましくブチ上げちゃったからさあ大変。いままでさんざ輿論を煽ってきた各新聞も、なんかあわてて火消しに回ろうとしているっぽい感じですが、言ってることがなんだかえらく北朝鮮ライクになってきちゃってるので大丈夫ですか。
例の「対馬の日」などは、日本にとっては非常に有益な動きですね。そもそも竹島問題は、日本が敗戦/占領によって事実上外交権を失っていたドサクサにまぎれて李承晩がしでかしちゃったという感じの状況でありますから、世界中が(ハッキリとは言わないけど)おおむね「あ~あ韓国がしでかしちゃったんだネ」という目で見ているという感じなのですが、あんな人の国の国土を強引にウリナラの領土ニダとか言うような言動をとれば、あ~やっぱネ、ということになりますな。
あっちこっちから「子供の作文」とか言われた2005/03/17の朝日新聞社説(例の「竹島――韓国の皆さんへ」とか言うやつ)ですが、まあ「良心的新聞」(笑)ですから。ああいう記事はそれなりにいいんじゃないの、と私はわりと肯定的です。ただ、「チョッパリのみなさんへ」という社説も載せないと片手オチですな。
ワタシは地球市民(笑)ですから地球市民的眼力で語りますが、そもそも竹島問題って韓国が8-2ぐらいで悪いでしょう。日本の「2」は「臭いものは臭わないフリ」というぬるい態度の部分です。
竹島というのは、ウリナラビトのアイデンティティの重要な一角を担っているものなのですが、あまり事情を知らない一般peopleのウリナラビトは、非常に素朴にドクトはウリナラのものなのに悪いチョッパリが盗ろうとしているニダ、と思っています。
しかし、ある程度知識のある人の場合、なかなか気まずいものがあるようです。
無邪気なウリナラネチズンらが、ウリナラのドクト歴史探索運動本部(http://www.dokdocenter.org/)のキム・ボング委員長にインタビューしたテキストがネットに出回っていますが、だいたいこんな感じです。
Q.韓国が真にドクトを勝ち得るためには、国際司法裁判所に持ち込む
べきではないのか?
A.この問題を国際司法裁判所に持ち込もうというのは日本政府の
一貫したスタンスであり、日本ははるか以前に裁判の準備を
整え終えている。従って、国際司法裁判所に持ち込んではならない
というのが韓国の一貫した政策だった。
Q.ウリナラは、もう50年以上もドクトを実効支配しているから、
国際司法裁判所に持ち込めば勝てるのではないか?
A.日本は、1年に 何回もウリナラに竹島の返還を要求する内容の
外交文書を送ってきている。これによって、ウリナラの実効支配期間
を無效化させ、なおかつドクトを「領土紛争地域」として国際的に
浮上させるという外交折衝戦術を用いている。
一つの国が、ある地域を占有する間、他の国で領有権を主張しない
場合にのみ、実効占有の実績は成立することであって、ドクトの
場合のように相手国が1年に何度も領有権を主張する場合には
全く成立し得ない主張だ。
(機械翻訳がへぼいので奥田があるていど意訳)
という案配で、一般のウリナラビトたちは、国際的にはいかに自分たちが不利なのかよくわかっていない感じです。
ドクト実力占有の正当性に関しては、「嫁論」と呼ばれるものがありまして、
1.ウリの嫁はウリの嫁ニダ
2.別の男が「その女はウリの女ニダ」などと言っても、ウリの嫁は
ウリの嫁に決まってるニダ
3.従ってドクトはウリナラの物なので国際司法裁判所に行く必要は
まったくないニダ
という非常に論理的な三段論法で理論武装してるウリナラのスーパーロジックに対し、グウの音も出ないヘタレのチョッパリどもは反省しるという案配のようです。
最後に、ここ一連のウリナラフィーバーに対して完全無視を決め込んだ日本の対応は、まあいいかも、といったところでしょうか。ウリナラビトはなんかかなりくやしかったみたいですが、なんでもハイハイ聞いてやってスポイルする時代はもう終わったし、そういう従来の方法は韓国人の将来のためになりません。心地よい夢に酔いしれて勢いづいたポピュリズムでいろんな戦争に突入したチョッパリの轍を踏みつつある感じですな。