[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

アメリカ議会で「従軍慰安婦謝罪しる映画」上映

2006-09-25 00:22:05 | Weblog
さて、コレ↓ですが。

「韓国政府も傍観した責任」 米議会で慰安婦映画上映したキム・デシル監督
 http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80162&servcode=200§code=200

要は、キム・デシルなるウリナラの映画監督が作った「チョッパリはウリナラのアガシを20万人拉致して性奴隷にしたニダ!」という内容の映画をアメリカの下院国際関係委員会で上映したので誇らしいニダ!! という状況です。

これは、アメリカの「従軍慰安婦反省しる派」の急先鋒である(かどうか知らんが)レイン・エバンズ議員主導で実施されたようです。この映画自体観ていないのでなんとも言いようがありませんが、とにかく韓国の「従軍慰安婦」に関する認識というのは多分にファンタジーに満ちています。記事中にも韓国人の言いぐさを鵜呑みにしたえばんじゅ氏のコメントとして「20万人の幼い韓国女性が日本軍に連行されて性の奴隷となり、拷問を受けるなど、言葉では言い表せないほどの苦痛を受けたが、日本は公式謝罪をしていない」とか書かれていますが、いろいろツッコミどころがありますな。

まず「公式謝罪」ですが、私はあまり謝罪する謂われはないのではないかなあとすら思っているんですが、

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/ianfu.html

とか

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html

とか、もう過剰な感じで謝罪しまくりですよねえ。このウェブページもいいかげん検証しなおしてくれませんかという気もしますが、定量的な部分もいろいろツッコミどころがあります。

『親日派のための弁明』で韓国で糾弾されまくりの作家、キム・ワンソプ氏のデータによりますと、1937年以降動員された日本軍軍人は900万人未満であり、1945年当時生き残った軍人は550万人、8年間で死亡した軍人の総数は165万人だったそうです。で、師団によって異なるようですが、当時の慰安婦の配置基準では軍人100に対して慰安婦1人ということであり(基準はこうでしたが実際は圧倒的に不足していたもよう)、慰安婦が集中的に動員されたのが戦争末期の1~2年だったことから、従軍慰安婦の数はのべ総数でも9千人から4万5千人程度であったろうと計算しています。韓国が現在主張している「20万~30万人」よりちょっと少ないのが実情だったみたいですね。

しかも、9千人~4万5千人というのは動員された全慰安婦の数です。日本本土出身の慰安婦は朝鮮半島出身の2倍以上だったそうですから、本土出身日本人以外の慰安婦の総数は3千人~1万5千人程度だったろうと氏は試算しています。やっぱり「20万~30万人」はちょっとだけオーバーみたいですね。でも韓国のネチズン(笑)とやりとりしていると、韓国の教科書に記述してあるこの数字を彼らは盲目的に信じていますですよ?

性奴隷うんぬんの定性的な問題についてもいろいろあります。たとえば慰安婦がかなり高額の報酬を得ていたという記録があるらしいとか、そもそも朝鮮は当時も今も売春婦が相当に多く、そういう人間が軍の募集に応じただけなんちゃうんかとか、従軍慰安婦という制度があったのは日本だけではなく、朝鮮戦争当時の韓国軍でも従軍慰安婦を動員していたしなあとかあれこれですが、長くなるのでここでは省きます。ともかく、キム・ワンソプ氏は日本軍の所行について非難すべき部分は非難すべき部分について合理的かつ公平に非難すべきであると論じていてかなり好感が持てます。是々非々で論理的に論じるのは私も信条にしてることでして。

この種の問題の主な原因は、韓国側の誤った通念やその国民性と、日本の一部の左翼的勢力の所行にあります。あとコーノヨーヘーとかカトーコーイチとかみたいな愚かな政治家の責任は物凄く大きいですね。白黒どっちかという単純な思考をするひとは日本人にも多いですが、韓国人は大多数がコレですんで、キム・ワンソプ氏みたいな思考能力と発言する度胸を持った人が多くなることを願って止みませんですな。あと日本の政府はちゃんと言うべきことを言わないとダメです。日本は自前で慰安婦を連れて行ったため、現地の民間人を手当たり次第に襲って戦争私生児を多量に残すという問題はあまり起こしませんでしたが、アメリカ軍も韓国軍もこの問題を起こしまくっています。そういうのと比較検討なんかもしないといかんですね。


ぜんぜん関係ないですが写真は先日食べに行った中村屋のシーフードカレー。辛みオイルかけてしまってます。

『グエムル』総括

2006-09-11 00:36:08 | Weblog
さて、韓国映画の歴代最高興行記録を打ち立てたウリナラの自尊心を体現する映画『グエムル』は、チョッパリ国のアニメ『WXIII』のパクリという話がすっかり定着してしまったので大変ですね。この映画については当初から「こんな映画が大ヒットするとは韓国映画ファンのレベルはこの程度か」みたいな発言をした韓国の映画監督が自虐的なほど落ち込んじゃったりとかいろいろあったみたいですが、どっちにしても私は観ていないし今のところ観る予定もないので内容に関して論じることはできません。

ただ、最初にテレビで予告編観たときは私も確かに「あ、パトレイバー3の廃棄物13号に似てるな」と思いました。でもそんなの私が押井マニアでミニパト観に行ったからかな、などと思っていたんですな。その後別の掲示板などで、「『千と千尋』のカオナシに似ている」だとか「『エイリアン』に似ている」とかいろんな意見を目にしたもので、やはり私の見方が特殊なのかと思っていました。

しかしその後、NAVERの映画版で、「『グエムル』は『パトレイバー3』のパクリだ」という意見が韓国側から指摘され、それに呼応した日本側が「またパクリか」という感じで資料を挙げたりして、あっという間に祭り状態という感じです。韓国側の主な反論としては、「そもそもパトレイバー3の怪物もエイリアンのパクリ」という意見ですが、『グエムル』はあまりに詳細な部分までが似ていたのでちょっと旗色が悪いといったところです。あと「パクリ指摘は日本人の劣等感に起因する」というのもよく言われます。どうも韓国人の脳内では、何だか知らないけど日本人は韓国人に劣等感があってしょうがないみたいです。

それでも興行成績がウリナラ史上最高とか冠があったのですが、これも皮肉なことにチョッパリ映画『日本沈没』にあっさり抜かれてしまったからさあ大変。『日本沈没』もちょっとあざとい売り方しましたからねえ。だいたいにおいて、「日本はいずれ地殻変動で沈没する」と「また日本に原爆を落としてやろうか」(どうやら韓国人の脳内では「日本に原爆を落として勝利したのは韓国」ということになっているらしい)というのは韓国人が翻訳BBSで二言目には口にするフレーズですんで、「日本沈没」は韓国人にはたまらないシチュエーションなんでしょう。韓国人の最も嫌いな日本人は現首相のゴイジュミ氏ですが、作品冒頭で日本の首相がコロリと死んじゃうのも韓国人の心の琴線に触れるものがあったようですな。主演に草氏を起用したのもひょっとしてそのへん狙いでしょうかねえ。だとしたら大したもんだと思います。

かような状況で、またまたウリナラ自爆状態なわけですが、『日本以外全部沈没』の話題はやや静かですねえ。この作品の原作が書かれた頃の日本は、なんか現在の韓国ぐらいの自意識だったような気がするので反応に興味があったんですが。

写真は「茶語」の杏仁豆腐。うまいです。

毒ガスを遺棄したのは誰か

2006-09-03 23:43:47 | Weblog

http://www.sankei.co.jp/news/060903/sha043.htm
中国遺棄化学兵器問題 新資料発見か、政府が調査
≪結果次第では事業見直しも≫

 中国遺棄化学兵器問題で、「日本軍が中国に化学兵器を遺棄した」という中国側の主張を覆す可能性のある資料が見つかっています。この問題では、廃棄処理のために政府が負担する費用が数千億円規模に膨らみかねないことや、“遺棄兵器”の実態が不透明という指摘も出ています。政府首脳は詳しく調査、分析するとしています。(『正論』編集部 喜多由浩)
(略)
 ところが最近になって中国側の主張を覆す可能性があるさまざまな資料が見つかりました。山形県のシベリア史料館には、中国で日本軍が武装解除の際に引き渡した武器・弾薬を詳細に記した「兵器引継書」が約600冊も残っていました。受け取った中国軍の責任者の署名・捺印(なついん)があり、化学兵器だけを除外した形跡も見られません。

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と、これが事実だとなかなか香ばしい状況になるかもしれませんが、しかしまあ一旦外交的に確約したものがひっくり返せるかどうかわかりません。コーノヨーヘーとかチャイナに利益をもたらすことに命賭けちゃってる連中もヒッシに現状維持しようとするでしょうからねえ。

2006/09/03付の讀賣新聞『地球を読む』で、外交評論家の岡崎久彦氏がなかなかいいことを書いておられました。なんかどうもネット上には出ないみたいなんですが、日本の内政に対するチャイナのスタンスは相当に異常なもので、その元凶は日本のメディアと「左翼勢力」の扇動にあると喝破しているですな。この認識は相当に正しいと私は思います。

私は原理主義が嫌いな人間なので、是々非々でものを考えられない傾向が強い現在の日本のいわゆる「左翼」な連中の言うことがどうも納得できません。現在の日本における戦後の総括が済んでいないという状況分析には賛成しますが、私はそれは「朝日新聞をはじめとする扇動的メディアが現存すること」にほかならないと思っています。まあ、自浄力のないその手の勢力には自己総括の能力なんかないですからダメでしょうけどね。

全然関係ないけど写真は西船橋駅構内の立ち喰い蕎麦屋のかけ。うまかったス。