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[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

明るくない未来

2007-06-24 22:41:11 | Weblog

先日職場のミーティングでブチョーが言ってました。何年後だかの地球では、地球人10人のうち7人はインド人と中国人になるそうで、特に一人っ子政策などの人口抑止政策のないインド人はワサワサ増えるみたいな感じだそーです。

そりゃ別にいいのだが、中国人の一人っ子政策も怪しいものみたいです。



>中国でも米国遠征出産がブーム
http://www.chosunonline.com/article/20070621000001
>
> 中国の妊婦が「遠征出産」にため米国に押し寄せている。
>
> 中国紙「国際先駆導報」によると、今年に入り、ロサンゼルスの
>チャイナタウンには遠征妊婦が産後期を過ごすための施設が数十カ所
>でき、予約が困難なほど繁盛している。中には3年連続でやってきて、
>3人の子供を出産したケースもあるという。
>
> 米国で出産すれば、中国の一人っ子政策の制約を受けない上、
>これまで中国人妊婦の遠征出産地だった香港で規制が強化されたことも
>背景にある。
>
> 米国での遠征出産には2万ドル(247万円)前後の費用が必要だが、
>遠征妊婦の数は毎年30-40%のペースで増えているという。


……ダメじゃん。

まあ、目下のところ、そういうことをするのは富裕層だけだろうし、そもそもホントの中国富裕層は罰金払って二人目以降を産むらしいので、わざわざそんな面倒なことしないかもしれませんが、アメリカ籍が手に入ったりするといろいろ便利なのかもしれませんからねえ。アメリカさんも大変だ。

こうやって増えた人口が、アメリカ型の大量消費を行ったら、現在の経済システムを維持し続けていくのはかなり難しいでしょうねえ。資源はコカツするだろうし、温暖化も進むだろうし。ただ私は、そういう文明の衰退もしょうがないのかな、という諦念が心のどこかにあるみたいです。暗い将来を予言されつづけた幼少期の刷り込みのせいでしょうか。……できればあと50年ぐらい現在の体制が続いていくれればあとはもういいや。


ところで、CO2の問題とかは昨今さかんに言われていますが、どうも腑に落ちない点があります。
アメリカなんかは、CO2の排出を抑えずにCO2の総量を減らす案として、CO2を圧縮して地中とかに投棄するなどの方法を提示していたりしましたけど、こういうことをしていたら、いずれ酸素が足りなくなるのでは? いまのところ、CO2の排出量のことばっかり報道されてますが、CO2が増えるということは、O2がどんどん減るわけですよね? 素人考えでは、こっちのほうが全地球的な危機のようなきがするのだが、そのへんは脅威にならないのかな? 私の子供の頃の暗い未来予測の本なんかだとそのへんいろいろ書かれていたものなのだが。

余談ですが、「お姉さんはいくら食べても太らない」とかなんとかいうウーロン茶のコマーシャル。「お姉さん」て、おまえらは一人っ子政策じゃないのんか。


写真はこのまえおくさん実家でごちそうになった完熟マンゴー。さすが1個1万円近い価格の糖度です。うまいなんてもんじゃありませんな。

単純でアタマわるい分類

2007-06-11 00:15:16 | Weblog

今日、所用でヨコハマ駅前を通りかかったのですが、右翼の街宣車が異常というレベルでうるさくて閉口しました。異常にうるさい上に何をしゃべっているのか全然聞き取れないというのも一種の才能でしょうか。

ああいう、自ら「右翼でござい」とよくわかるように自ら表記しているようなわかりやすい連中はわかりやすいんですが、現実はなかなかそうはいきません。最近ネット上ではやたらと人を「ウヨ」だの「サヨ」だのと大雑把に分類する輩がいますが、なんだかとてもアタマ悪そうなのでげんなりしますね。

自らのポジションをわかりやすく提示している日本の「左翼政党」なんかについても、日本国内からの視点では「リベラル」なのかもしれませんが、グローバルな視点からみれば「リベラル」とはおよそ言い難いチャイナの政権政党にコビを売ったりするので非常に軍国主義的だし、一人の人間がある問題で保守的であるのに別の問題ではリベラルというような例もごく普通に見られます。

私なんかはどちらかというとリベラルな思考様式をもった人間だと思います。ただ、私は原理主義的な考え方をできるだけ排除し、なるべく論理的なものの考え方を採用しようとしているので、そういう観点から見ると、昨今ではやはり「左翼系」と称される政治的立場の非論理性が目立ってしようがありません。だいたい、私らの世代のように学生時代にガチガチの共産主義教育を受けた者から見ると、いまどきのサヨクな意見の方々はきわめて不徹底で生半可なものにしか見えませんし。

ただ、ここ最近「右翼」と称する政治的立場の者にも、非常に問題のある意見を述べる例が目立ってきたようにも思います。信頼できるEvidenceもないまま、憶測などを交えてなんらかの事実提示をする例や、自己のポジションを単純化するあまり、極端な意見に走る例なども散見します。

私は政治的立場がどうあれ、ある程度の根拠もなく事実と称することを言うのも、価値相対主義が世界規模で広がっている現代において、極端な絶対主義や非論理的なことを言う者を嫌悪します。とはいっても、素人にとってすべての情報のウラをとるのは事実上不可能だし、多くの場合、特定の分野における特権的発言者が自己の既得権を守るために言う言葉が「よく知りもしない奴は発言するな」という文言なわけですんで、そんな何が何でも徹底的に調べろなどと主張するつもりもないんですが。

どちらにせよ、なんだかアタマ悪い発言する奴が増えたなあ、という感じがあります。まあ発言自体しやすくなってますからね。いろんなツールもメディアもあるし。

写真はお好み焼き。こないだ食べたものです。エンジョイコリアの掲示板にもアップして、半日で2,000件ぐらい閲覧数がでています。グルメ板はそんなにギスギスしていないので居心地がいいですね。
それと、これから原稿執筆体制に入りますので、あんまり更新できなくなりますんで。



著作権とか

2007-05-28 00:42:10 | Weblog

このところ著作権関係のニュースがいろいろ喧しいですな。

【著作権】とんでもない法案が審議されている
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/977113.html


まず「法案」ですが、いくつかのサイトの論調を総合すると、これは即「同人誌」等取り締まりというわけではないようではあります。ただ、たけくま氏らの抱く危惧は私も感じます。

たしかに現行の著作権法はいろいろ甘いところがありますので、現代の諸問題に対応するような形に更新しないといかんでしょう。ただ、法運用を的確に行わないと、国家全体の経済的利益を大きく損なうことにもなりかねません。

たとえばコミックマーケットで売買されている同人誌は、主にアマチュアの手による活動であるものの、れっきとした経済活動であり、しかもそれは相当に大きな規模のものです。改訂著作権法がこれを取り締まり対象としない保証はどこにもないと思いますし、法倫理的にこれをとどめることはなかなか難しいと思います。

ただ、日本がこれだけのコンテンツ発信国になることができているのは、コミックマーケットに代表されるようなシミュラークルの巨大な糠床を持っていることがひとつの大きな成功要素となっている可能性はかなり大きいのではないかと思います。諸外国において、国家プロジェクトでコンテンツ産業振興を行ったにもかかわらずあまり有効な効果を得られなかったのは、コンプライアンスを建前にし、通常の職能と同じレベルで人材育成を試みた結果ではないかと私は考えています。

著作権法の適用範囲をより厳格化することは、海賊版などの排除という形で目先の経済的利益確保につながるとは思いますが(そしてたしかにこれは必要な措置ではあると思いますが)、法運用によってはせっかく育てた金の卵を産むニワトリを鍋にしてしまう結果になりかねません。逆に、国内法で取り締まれないチャイナ・コリア等の方々がより大きな漁夫の利を得る結果になりそうな予感がします。

現行の著作権法では、いわゆるWaresなどソフトウェアの違法コピーを取り締まるのもいろいろとやっかいな部分があるようですし、アキハバラの海賊版業者の取り締まりに親告罪では負担が大きいというのもある程度うなずけます。ただ、現在の日本の司法判断による法運用のあぶなっかしさを見ると、どうも不安を持ってしまいます。

ネット上にデータを保存するサービスはすべて著作権侵害で違法
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/980026.html

とか。

これは、判決の原文を見ていないし法律用語とかよく知らんのではっきり断言はできませんが、日常言語の論理性確保のレベルでおかしい考え方ですね。どうも札付きの変な判決出す裁判官みたいですが、まずこの判決についてブログに載ってる情報を素直に信じるとすれば、これはアクセス制御や個人認証方式の理解がまったくなってないように思えます。

ネット上における「不特定多数」には、いくつものレベルがあります。思いつきで分類しただけでも、

・URLの秘匿性

・URLの恒常性

・情報発信者の承認の有無

・情報発信者の承認のレベル

・認証機能の有無

・認証機能のレベル


などを複合的に吟味する必要があります。さらに、個人認証機能の信頼性とか、いろんな要素を勘案しないで一元的に「不特定多数がアクセスできる」などというのはまさに暴論です。

著作権や知的財産権の保護という概念はもちろん必要だと思いますし、仕事をした人間にこそ権利を与えることは重要だと思います。しかし、それが唯一の思想ではありません。『伽藍とバザール』という有名なレポートがありますが、知的成果物をシェアしたいという思想も確実にあるし、それが人類全体の発展に寄与するという考え方に私はある程度賛成します。なにしろ「地球市民」なので。

WWFも、同人誌に掲載されたコンテンツを公開しています。言っときますけどWWFの執筆陣には博士号とか修士号とか持ってたりする人もライター等で喰ってる人もいて、けっこうマジで価値あるコンテンツも多くあります。しかしわれわれの同人誌はアマチュアであり、「バザール」の側の住人であることをつねに主張しています。

知的財産権を経済財として取り扱うのは自然な流れなのでしょうが、特に著作権で扱うコンテンツの世界は、「伽藍」のモデルと「バザール」のモデルをじゅうぶん注意して峻別しつつ扱う必要があると思います。コンテンツを「伽藍」のモデルで扱っている代表格はハリウッドでしょうが、そのハリウッドで最も上流工程にあるべきシナリオや原案が不足しているのは、そういったコンテンツの生成が「伽藍」のシステムだけではなかなかうまくいかないせいでしょう。ガルブレイスもこうしたモデルを「計画化体制」と「市場体制」というように分類していた気もしますが、「バザール」のモデルを軽視してそれをつぶしてしまうようなことをすれば、おそらくはとても手痛いしっぺ返しを食うことになると私は考えています。

ちなみに個人情報保護法のほうは規制緩和の動きですね。これもまあ産業界から文句が出たことがその要因なんでしょうけど、経産省のガイドラインでは、サーバを貸してるホスティング等の事業者は、貸してるサーバの中に格納されてる個人情報保護については考えなくていいようになりました。なんか一貫性がない気もしますね。

写真はポトフ。ビールにあいます。

ウリナラFAX攻撃か?

2007-05-20 23:04:14 | Weblog
なんかアメリカの慰安婦問題が大変です。



---【引用開始】------------------------------------------------------------

米州韓国日報(韓国語)(2007-05-17)
http://www.koreatimes.com/article/articleview.asp?id=383208

■慰安婦決議案が座礁の危機

慰安婦決議案が120人が超える議員たちの支持(co-sponsor)を受けているにもかかわらず、外交分科委員会を通過できないでいる。現在、外交分科委員会の審議対象から脱落したことが分かっており、これはすなわち今度の会期にも決議案が上程できないことを意味する。

HR121連合のアナベル・パクさんは、「何人かの人は、今度の会期を逃しても次の機会があると言うが、日本政府は専門ロビーイング業者を雇って議員らを説得しており、時間が経つほど決議案通過は大変になる」として、「選挙区の住民が議員らにファックスや電話などで圧力を行使すれば、決議案が外交分科委員会の審議対象に再び上がることができるだろう」と語った。

23日(水)に開かれる外交分科委員会の審議を通過するためには、外交分科委員会の議長であるトム・ラントス(Tom Lantos)議員の決断が必須であり、ナンシー・ペロシ下院議長も決議案上程に大きい影響力を持っている。ラントス議員、ペロシ議員の選挙区民らの積極的参加が必要なのは、このためだ。

そこで、日本軍慰安婦問題解決のためのベイ地域連帯は5月18日、トム・ラントス議員とナンシー・ペロシ議員の選挙区の個人・団体・事業所などを対象とするファックス送信キャンペーンを実施して、慰安婦決議案が再び審議対象に含まれるよう圧力を行使する計画だ。デイリーシティ、コルマ、ミルブレー、サンブルノ、サンマテオ、サウスサンフランシスコなどがトム・ラントス議員の選挙区であり、レッドウッドシティーの一部とサンフランシスコ南西部も含まれる。
ナンシー・ペロシ議員の選挙区はサンフランシスコだ。

ラントス議員やペロシ議員の選挙区に住んでいるか、その地域で団体・事業所を運営している人の中で、このキャンペーンに参加したい人は、下記のファックス番号と電話番号を利用すればよい。
Tom Lantos  … ファックス:202-226-4183、電話:202-225-3531
Nancy Pelosi … ファックス:202-225-8259、電話:202-225-4965

電話よりもファックスが効果的だという。ファックスで手紙を送る際に参考にできるサンプルは、www.support121.org から入手できる。また、5月19日(土)の署名運動に参加するボランティアも募集中だ。参加する人はベイ地域連帯のヘレン・パクさんに連絡すればよい。
---【引用ここまで】----------------------------------------------------------


まあチョッパリ国のエージェントも地道にロビー活動(笑)とかしてるみたいですが、どうなることか先が見えません。
ただ、こういう記事を載せたりすると、ウリミンジョクはすぐエキサイトする上、電話番号やFAX番号なんか報道しちゃうのはいかがなものかという感じがしますな。幸福の科学もビックリのFAX攻撃が行われそうで、絶対逆効果なような気がします。
こういう記事も出てきちゃったことだし。

---【引用開始】------------------------------------------------------------
http://www.chosunonline.com/article/20070519000010
記事入力 : 2007/05/19 09:29:49
慰安婦:「雇用契約交わしていた」=米軍報告書
 第2次大戦中の旧日本軍の「従軍慰安婦」について調査を行ってきた米国陸軍は、慰安婦として働いた女性らが「一定の契約を交わして雇用されていた」ことを報告書に明記したと、産経新聞が18日付で報じた。
(略)
---【引用ここまで】----------------------------------------------------------


あと、ウリナラではやっぱり日本の憲法改正がけっこう気になるみたいです。私は日本のスタンスが今のままなら憲法9条は残したほうがいいと思ってますが、これこのまま残すと韓国とかチャイナとかに牽制が効かないのが困ったもんですね。特に韓国は、自称「イージス艦」に陸上攻撃用の巡航ミサイル搭載したりとか、あからさまに対日本兵器に特化してるっぽいですしねえ。でも、アメリカの御用軍隊としてホイホイ使われちゃう可能性があまりにも大きい現状では、9条堅持ってなところが無難じゃないかと思いますね。


写真は箱根ホテルのランチビュッフェの生ハルマキ。ここは全体的に料理のレベルがなかなか高かったです。


遅ればせながらアベソーリドゲーザ

2007-05-04 14:25:54 | Weblog
数日前に書いた文章だが、なかなかアップロードできなかったので今頃ですが。


ウリナラのマスコミがご立腹みたいです。


【引用開始】
>http://www.chosunonline.com/article/20070430000000
>『【社説】頭がおかしい安倍首相、話にならないブッシュ大統領』
>
> 27日にワシントンで開催された米日首脳会談で、慰安婦問題について信じられないことが起こった。安倍首相はブッシュ大統領に「慰安婦の方々を非常に困難な中でつらくて苦しい状況に追いやったことに対して、人間として首相として、心から同情しており、申し訳ない思いだ」と謝罪した。これに対してブッシュ大統領は「(謝罪を)受け入れる」と応えた。日本の首相はなぜ慰安婦の人々ではなく米国の大統領に謝罪し、米国大統領は何の資格があってその謝罪を受け入れるというのか。
(以下略)
【引用終了】


いや、まったくもってごもっとも。ウリミンジョクの怒りは正当なものだと思いますですよ? なんでブッシュ大統領に謝罪してブッシュ大統領がそれを受け入れるのか、私にもさっぱりわかりません。この記事の元となった朝日新聞社説


【引用開始】
>http://www.asahi.com/paper/editorial20070429.html
>
>
> 首相は胸をなで下ろしたことだろう。だが、このやりとりは実に奇妙である。
>
> 首相が謝罪すべきは元慰安婦に対してではないのか。首相はかつて河野談話に反発し、被害者に配慮ある発言をしてきたとは言い難い。国内で批判されても意に介さないのに、米国で紛糾すると直ちに謝罪する。何としたことか。
(以下略)
【引用終了】


についても、まことにおっしゃる通りだと思います。

しかし、「そんなこと言うんだったら」とツッコミたくなる点が多々あるのもこれまた事実でありますな。

プロの新聞記者が素人にこんなツッコミを受けること自体恥と思わなきゃダメなんですが、そんなこと言うんだったら日本の国内問題・ないしは日韓両国あるいは日本と他国の問題についてアメリカがどうこう言うこと自体「実に奇妙である」で「なんとしたことか」です。内政干渉でしょこれ。アメリカって何様? ってことですよ。

もし軍属の公娼施設そのものが、アメリカやら韓国やらの言うような「性奴隷」であり「人権問題」だとすると、戦後の日本でアメリカ軍専用の公娼施設を作らせてそれを利用したアメリカも当然同罪であるし、日本とまったく同じスタイルの「従軍慰安婦」システムを導入した朝鮮戦争当時の韓国軍も同様の非難を受ける必要があります。

特にアメリカは、アメリカ先住民族に対する侵略問題や、アフリカ系住民の奴隷問題について、ほとんど「精算」とか「総括」とかしていません。先日イギリスはアフリカ系住民の奴隷問題で謝罪したようですが、アメリカは自国の犯した犯罪的行為について全然謝罪とかしませんね。民間人の居住する都市への核攻撃という空前絶後の大戦争犯罪に関してもまったく謝罪していないというのはまさに言語道断です。そういう国が何を言ってるのか、というのはこの前書いた通りです。

結局日本は現在においても事実上の「属国」であることはほとんど明白なことで、議論しなくてはならないのは「その状況を継続するか、方向転換をするか」という点です。そういった論点を曖昧にしたまま中途半端に書くから、記事の内容のほうがよっぽど「実に妙」なことになっちゃうんですよねアサヒ新聞。

この慰安婦問題については韓国の掲示板で韓国人の意見をいろいろ見ていましたが、やはりどうも思考方法が情緒的にすぎるところがあります。彼らは、戦時中に日本軍の兵が強制的に「慰安婦狩り」をやった証拠が出たニダ! とか興奮して書き込んだりするわけですが、それは方法論的にまちがっています。つまり、そういう事象があったこと自体の立証もたしかに必要ではありますが、そんなのばっかり「立証」したってムダで、より重要なのは、それが日本軍の正式な命令系統を経由した命令の下に実施されたものであることの証明です。それが証明されないかぎり、日本政府に謝罪要求なんかしたって全然ダメです。

たとえばAという会社の社員1名ないしは複数名が犯罪的行為をしたからといって、社長が社として謝罪するいわれは基本的にはありません。まあ会社の信用を落とさないためにポーズとして謝罪することはあるでしょうが、法的には社に責任はないと思います。
ところがこれが、会社の稟議書なり承認書なりを経て組織的に犯罪を犯していたとしたらこれは話が違います。この場合は会社が会社として責任を取る必要があるでしょう。従ってこの場合検察は、そういった承認が行われた証拠を探します。「社員が犯罪を行った証拠があるニダ」なんてことをいくらほじくってもダメです。

というのが道理なわけですが、アメリカのポリティカル・コネクトネスな方々とか人権原理主義の方々とかも何だか韓国人と似たような感じで情緒的思考優先みたいなようで、証拠とか法的思考とかはどうでもいいみたいです。まあ、証拠なんか全然なくても「同時多発テロはイラクのフセインがやったニダ!」「大量破壊兵器があるっぽい感じがするニダ!!」とかなんとか言って他国に攻めて行っちゃうような連中ですからねえ。そういうのを相手に議論なんかしたってムダという判断が日本政府にはあったんしょうけどね。実のところは「謝罪」ではなく「同情」程度のニュアンスで言ったらしいが、アメリカ人にそんな微妙なニュアンスが伝わるわけもありませんし。実際に切腹とかでもしない限り、いやしたとしてもウリナラ謝罪要求は絶対にエンドレスですしねえ。まあアベさんは試しにとりあえず公式切腹やってみるべきですな。

どっちにしても、問題をわざわざアメリカに持って行った韓国に、こたびの状況を怒る資格があるのかどうかはなんだかわかりませんが、笑えるスラップスティックであることは確かでしょうねえ。


写真は、横浜港大桟橋の喫茶店のクリームみつまめ。なかなか持ってこないので催促に行ったら、私の後ろがわの通路からいそいで持ってきたんですが、ほとんど溶けてますね。まあうまかったですが。

国際的な情報戦

2007-04-22 23:43:53 | Weblog

従軍慰安婦でもそうだし、日本をとりまく国際情勢はなんかこう情報戦争っぽい様相を呈しています。こういう世の中では国防もインテリジェンスっぽい感じで情報戦とかしないといかんはずですが、そういうカッチョいい軍は『攻殻機動隊SAC』とかにしか出てこず、エロ画像と一緒に機密情報が流出しちゃうような為体でなんともトホホです。

一部の時代遅れの人なんかは、軍の産業に与える影響というと、武器の発注ぐらいしか考えつかないみたいですが、昨今多くの国では、情報技術の方面において、軍がカネに糸目をつけないでセキュリティ技術とか開発し、その技術を民間に導入するなんていうルートがけっこうあるわけですね。そういう点において日本はどうも情けない印象を受けます。実態はどうかしりませんが。ただ少なくとも自衛隊関係は、攻殻機動隊の自衛軍みたいな情報戦はまだいいから、せめてISMS認証を得る程度のセキュリティ環境を整えてほしいし、スパイ対策なんかもきちんとしてほしいもんだと思います。

自衛軍で思い出しましたが、ちょっとコネタ。



日本陸軍ホームページ
 http://www.JapanArmy.com

日本海軍ホームページ
 http://www.JapanNavy.com

日本空軍ホームページ
http://www.JapanAirforce.com


ずいぶん前からあります。どうもウリナラの人が作ったみたいですが。

こういうの作られちゃって放置しておく時点で、情報戦的に「負け」ですね。

写真は箱根ポーラ美術館のレストランのポークソテーっぽいもの。ヨーグルトなどを食べさせた特別製の豚だとか。まあまあですな。

アメリカの銃乱射事件

2007-04-20 00:52:44 | Weblog

今回のアメリカの銃撃事件では、ずっとエンジョイコリアにはりついてことの成り行きを見守っていたんですが、犯人が韓国人とわかる以前はかなり気楽に中国人を攻撃したりしていたわけですが、犯人が韓国人とわかった瞬間の連中の変貌はちょっとかわいそうなくらいでした。
しかしそれにしても、日本人のはしゃぎすぎはいささか問題だと思います。非常災害などで相手国の人が亡くなったときなどは、日本人の多くはいちおうは被害者に対する哀悼を全面に出して礼節をもった書き込みが多いのですが、今回はそういう空気はほとんどなく、うれしそうに韓国人をからかう発言で埋め尽くされたという感じです。私も「おまえら落ち着きなさい」的なスレを立てましたが、そんなのあっという間にながされちゃってレス1件、せっかくおもしろいのに野暮いうなという空気でしたねえ。まあたしかに一連の韓国マスコミや韓国人の態度とかは、いままでウリナラウォッチャーとして見てきた典型的なウリミンジョク的行動だったので思わず笑っちゃうという気持ちもわからんではないですが。

あと、日本人の行儀は悪かったけれど、ある意味それは、韓国人の憂慮が杞憂であることがわかっているからではないかという気がします。韓国のマスコミや在米韓国人は、韓国人に対する嫌がらせやテロル等を警戒していますが、どうでしょうか? まあ実際ぽつぽつそういう事例も報告されていますが、少なくともこの事件に関してアメリカ人がそういう動きをするでしょうかね? 日本人にしても、アメリカの銃社会はこわいねえという感じで、おかしい奴は何人でも一定確率でいるじゃん、という感覚です。日本人としては、そういう人種差別的発想でものを考える習慣が比較的希薄なので、「おまえらそんな心配することないよ」という前提で、わりと平気でからかっているのではないかという気もします。また、もしこれをきっかけに韓国人排撃運動とかが始まるとしたら、それはどっとかっていうと「今までの負の積み重ね」がきっかけを得て噴出したということでしょう。また、「韓国ならそうするだろう」という感覚が強いので、うらがえしの憂慮になってるのかもしれませんね。

朝日新聞なんかは、今回の事件について「アメリカが悪い」みたいな社説を書いて、2ちゃんの連中とかから突き上げられているようですが、私はこの意見に賛成です。私ら兄弟は子供の頃から父親に銃器について教育されまして、それで弟はエアライフルでインターハイとか行きましたけど、私はちょっと反発があってそれ以上その道には踏み込みませんでした。それでも20年ぐらい前までけっこう熱烈なガンマニアであり、銃器自体はかなり好きな方ですが、アメリカみたいな銃規制ナシの政策には大反対です。

まあ、これはアメリカの国内問題なので批判する気はありませんが、少なくともアメリカはこういう哲学を選択した国ですから、その結果については自分たちで引き受けるべきです。「人を殺すのは人であって銃ではない」というのがアメリカの言い分ですが、これはずいぶんザツな議論です。人を殺すための人間行動上の「コスト」が極端に小さく、またエンドユーザによるコントロールが非常に難しい製品をこれだけ雑な管理体制で蔓延させたら当然こういう事態になるでしょう。アメリカは自分の身を自分で守る権利があるなどと言いますが、そんなこと言うんだったら今回の事件の責任の半分は被害者にあります。被害者は、銃器を携帯して自分の身を守る権利を有していながら、その権利を行使せず、銃器を携帯していなかった。これが「瑕疵」です。もし学生全員が銃器をつねに携帯し、十分な射撃訓練を行ってお互いを牽制しつてれば、被害者はこれほど多くにはならなかったでしょう。いつも銃口を向けあっていれば平和になる、というのがアメリカのロジックです。コルトピースメーカーなんていうてっぽうの製品名はその思想を表してますね。
それはそれでひとつの文化であり思想なのでいいんですが、私はそういう国には住みたくありません。アメリカはこの点について大変愚かだと思います。まあ日本だってタバコとか野放しなのであんま人のこと言えませんけどねえ。


写真はちょっと前の飲み会ででた焼き筍。なかなかけっこうなお味でしたですよ。

不可解な報告書

2007-04-16 00:49:36 | Weblog
2007/04/03付で提出されたアメリカ議会調査局(CRS)の慰安婦問題に関する報告書の解釈が、報道するメディアによって大きく異なっているんでどうもミステリアスでしたな。


http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=86366&servcode=200§code=200
「慰安婦募集から運営まで日本政府がすべて介入」米議会報告書
(韓国・中央日報  2007/04/10)


http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070412/usa070412000.htm
「組織的強制徴用なし」 慰安婦問題 米議会調査局が報告書
(日本・産経新聞 2007/04/12)


最初、本当に同じ報告書に対する記事なのかと思ってしまいました。
原文は
http://japanfocus.org/data/CRS%20CW%20Report%20April%2007.pdf
と、23ページもある上に何だか知らないけど画像ファイルをPDF化したもので、この解像度じゃOCRもダメだし、翻訳ソフトで自動翻訳できないので困ったもんです。

で、いろんなところのヒトタチの訳とかから内容を吟味してみると、どうも中央日報が言うように日本政府がすべて介入したから悪だと断言しているって訳でもないし、さりとてけっこう強制制を強調したり、「歴史修正主義」なんてな名辞を使って日本を非難するスタンスもとっています。

一方で、日本の用いた謝罪の用語が「apology」とけっこう重いこととか、アジア女性基金に日本政府が35億円の資金提供していることとか言っており、特に韓国はせっかくの「アジア女性基金からの賠償金」を、韓国政府からの脅迫で「被害者」が受け取ることができなかった点について問題だと言ったり、日本は謝罪しているのにまた謝罪しる! とか言ってる根拠が不明確だとか述べてるところはそこそこ納得行きます。

ただし、この「アジア女性基金」に日本政府は賠償金としての資金拠出をしていない点とか、日本の政治家が歴史修正主義的な発言をしているところなどを非難してもいます。

とまあけっこう両論併記なわけですが、アメリカが第二次大戦で行った「都市に対する核攻撃」について訴訟が起こる可能性などにも言及していて、まあここは穏便に……という感じが見えますね。
結論として、この報告書の基本スタンスはやはり、「日本はすでに謝罪しているのだからこれ以上どうこうする必要はない」という落としどころを示唆しているように読み取れます。

まあ結局、これはなんとなく穏便に済んじゃうという感じで終息しそうな雰囲気でもありますが、この種の問題も含めてアメリカも韓国もヒトサマの行状を云々できるようなタマじゃねえだろ的感想なので個人的には納得しかねるところもあります。「イラクに大量破壊兵器がある」などと嘘を言って他国から膨大な戦費を騙し取ったりしたオトシマエはまだですか?
といってもどうもアベさんは中途半端なヘタレなのでダメですが。


写真は先日食べた新横浜つばめグリルのチキングリル。非常にうまかったですよ?

ウリナラFTA

2007-04-09 00:40:28 | Weblog


■米韓FTA締結

先週のウリナラ新聞とかはもうFTAの話で大変ですが、まあ無理もないかもしれません。日韓翻訳掲示板なんかでは無邪気なウリナラネチヅン君たちが、倭国は後進国なのでアメリカとFTAが結べないがウリナラは先進国なのでアメリカとFTAを結ぶニダとか言ってますが、実際のところどうなんでしょう。韓国の大統領制はムチャなトップダウン的意思決定が可能ですが、反面大統領がバカだってりすると国家的大ピンチです。日本の体制は韓国に比べると慎重ですが、いまのアベさんを見てもわかるとおり、総理大臣によほどの政治的実力がないと、あっちを立てればこっちが立たずで意思決定がちっとも進みません。

でFTAですが、別にFTAを締結するのが先進国なのではなく、自分より経済力の劣った相手と有利なFTAを締結するのが「先進国」です。それにしても日本は少々慎重すぎる、というか単に農業関係の族議員ががんばっちゃって調整がつかないというところなんでしょうねえ。

一方、韓国はけっこう大ピンチなのではないかと思います。アメリカの優勢な経済分野はガンガン浸食られる可能性があるでしよう。韓国は先日、住所の記述体系を日本式のものからアメリカ式のストリート方式に改めることにしたわけですが、これもアメリカとの本格的な経済圏構築を目指す一環なのかもしれません。

まあ日本も実際のところはとっくに「戦闘にいれり」状態にあるわけで、「格差社会が広がったニダ!」とか言ってるひとは戦争なんかとっくに始まっている状況がわかってないっぽい感じなんですけれども、これから本格的な全面戦争に突入する韓国の状況を、今度はこっちが「ベンチマーク」(ウリナラビトは日本の新製品のアイデアをパクることを「ベンチマーク」と呼称します)することとなるんでしょうね。しっかし、アメリカだきゃあ60年前とやってることが全然かわんないなあ。


写真は先日のWWF編集会議のオツマミ。ひさびさにうまい酒でしたな。

お通し。正体不明。うまかった。


からあげ


サシミ


ヤキトリ


ホッケ


ジンギスカン


ジャガバター


ざるそば


オニギリ

■「元モーニング娘。の加護亜依(19)が謹慎中の喫煙行為を認め、所属事務所から契約解除された問題」

2007-04-02 00:34:59 | Weblog

なんか、こういうのってどうなんですかね。19歳のひとがタバコ吸うことはそんな社会的制裁をうけなくてはならないような大罪か、と思っちゃいます。まあこのケースでは職業がちょっと特殊で、イメージダウンは致命的という事情はありますが、触法行為自体の重さより、一罰百戒的なサイン的意味が強い措置に思えます。

細かいことを言いますと、たしかに「未成年者喫煙禁止法」には、「満20歳にならない奴はタバコ吸ってはイケナイ」と書いてあります。刑法には「人を殺してはイケナイ」なんて書いてないので、これは明確に「いけない行為」と定義されているわけです。
ただし、罰則とかはほとんどありません。タバコとかライターとか没収されちゃうだけです。法令で「その程度の罪」と定義されているものに対して、こんな「制裁」を加えることはどうなの? という気がします。

そんなこと言うんだったら、予備校や大学で20歳未満の者が喫煙していることがもし発覚したら、学校の経営者を処罰するべきです。どうもなんだか妙な風習で、予備校や大学に入った学生は年齢に関係なく平気でおおっぴらにタバコ吸ってますが、あれは学校側はチェック機構を設けないとダメでしょうねえ。前述法令第3条2項に「親権を行う者に代わって未成年者を監督する者は、前項(状況を知っていて喫煙を止めなかった場合は罰金)と同じに処罰とか書いてあります。今回の事例に鑑みて言えば、大学だったら退学、予備校だったら受験資格剥奪が妥当でしょう(北朝鮮は2006年制定の「タバコ統制法」で、喫煙者は大学入試資格剥奪みたいですよ?)。そもそもの問題は、なんで未成年はタバコ吸っちゃいけないのかがはっきりしないというところですね。健康に悪いとか言っても副流煙は平気で吸わせてますから。
ともかく、今まで大蔵省のお膝元でアンタッチャブルの問題だったツケが噴出しはじめてるですな。



写真は、先月横浜スカイビル10階に開店したステーキ屋のステーキ。メキシコ牛Mサイズで240グラムだったかな? これはガーリックソースです。なかなかうまかったが、この厚さでレアだとちょっとアゴか疲れます。たぶん、ミディアムに焼いて卸し紫蘇ソースで食べるともっとうまいと予測。今度それで喰ってみよう。