ようやっと夏の編集が終了しました。印刷所でトラブルがなければWWFNo.30「押井学会5」は出る予定です。
同人誌制作のためにいろんなことがペンディングになっていて、それを進捗するために相変わらず多忙ですな。
で、とりあえず時事ネタとして、WWFの一味の者が日本SF大会に行ってきまして、レポートが届いているのでアップいたしますですよ。
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時間的にかなり遅れましたが一応大会のリポートを。今年のSF大会は内容が充実していて面白かったですよ。きりたっぷです。
まずは都市迷彩氏、遠路横浜まで来ての参加お疲れ様でした。プログレスの名簿に名前が無かったので、会場で鉢合わせしてビックリ!(あの登録ネームではわからん)
16日(土)=1日目
「本屋の現実」(12:00~13:30)
現在急速にチェーン展開する大型書店が増え、それと反比例するように小さな個人経営書店が続々と消えている。この状況を踏まえて今後個人書店の「専門店化」の是非、取次店の配本と出版社の営業手法の攻めぎ合い、電子書店(AMAZON)の出現による業界の構造的変化などについて語り合う企画。三日に一度は書店に行かないと落ち着かないワタクシとしては非常にタメになる話が多く、かなり有意義で御座いました。
「押井守『立喰師列伝』を語る」(14:00~15:30)
今回の一番の注目企画。パネラーは押井守、山田正紀、森岡浩之、沖方丁の各氏、司会は大森望氏。始めに立喰師列伝の短い映像が流されたが、これは押井氏によると「急遽つくったもの」だそうで「本編のイメージとは全く違う」そうです。今回の作品はミニパトの手法からさらに一歩進めて、各登場人物の実写映像をPCに取り込んで改めて画面構成をした上でアニメ的に動かすというかなり凝ったもので、出演者はスタジオのブルースクリーンの前で一人ずつ別々に演技したもらったそうです。また当然の事ですが今回の作品の予算は極めて少なく、「イノセンスの二十分の一ぐらい」で出演者は「基本的に全員知り合いの人」でギャラは「交通費と昼食のみ」だったそうです。
今回も押井氏はいろいろな注目発言をしたのだが中でも印象に残った言葉は「立喰師はアウトローの象徴」「自身の原風景は道端でメシを喰うこと」「今回の作品は自分にとっての戦後史であり個人史」「これはガード下の世界の復讐の話」「ここまで生命感のない実写は初めて」「如何にいい風景を描いてみせるか? が今回のテーマ」とったところ。これはワタクシ個人の受けた印象だが、作品の傾向としては「ケルベロス」にやや近い感じかも。この時も押井氏はストーリーそっちのけで台湾の路地裏風景を延々と撮影しておりましたな。
今回の企画は客席の後ろで立ち見していた関係者、編集者、他の企画のゲストとして呼ばれていた作家の皆様が多数いて、同業者の関心もかなり高かった様子。さすがに世界に名が通じているだけのことはありますな。
「TVファンタステック」(16:00~17:30)
この企画は毎年恒例、池田憲章氏が最新のSFTVシリーズについて語るというもの。今回も「スタートレック:エンタープライズ」を中心に様々な話&映像を見聞した。 (実は関東地方では密かにテレビ埼玉でエンタープライズの第一シーズンが放送されている!)例によって池田氏はエンジンがかかると話がガンガン跳ばしまくり状態になるので、終了予定時刻を大幅にオーバーしてしまった。ま、これも御愛嬌ということで。
17日(日)=2日目
「門倉純一のAVショー」(10:00~11:30)
これも毎年恒例の企画。今年は現在から約25年程前 (いわゆるSFバブルの時代) にラジオのNHK第一で放送していた「ラジオSFコーナー」を改めて聴き直してみた。そして最後のオマケとしてやはり同じ時代のNHKテレビの某番組 (凄すぎてとても番組名は書けない) を観たのだがこれが驚天動地で抱腹絶倒、その場に居た全員が狂ったように笑い転げてしまった。それにしてもNHKってスゴイ! ワタクシ山口百恵の現役時代の映像を久しぶりに眼にしましたよ!
12:00~13:30の間は昼食に行ったりディーラーズルームを覗いたり (産直あずまマガジンを買う) コンスィートで休憩したりしておりました。
「韓国まんが祭り&フランスファイブ」(14:00~15:30)
当然の事だが日本のアニメ&特撮の映像は世界に様々な影響を与えている。その中で特に顕著なのがいわゆる「ガンダム」で、今回の企画で紹介された韓国版ガンダムもどき(?)は作画はそこそこ似ているのだがストーリーは全く違い、シャアとキシリアが戦っている場面でキシリアがマスクを取ると素顔はなんとセイラ!(兄妹対決!)、続いてシャアがマスクを取ると素顔はなんとアムロ!(ライバルの二人が同一人物!)この展開にはさすがに唖然呆然、想定外のストーリーラインである。
一方のフランスファイブはいわゆる戦隊物だが米国版のパワーレンジャーとは違い、俳優&スタッフ&特撮の全てが純フランス製でこれがかなりの快心作。ストーリーも良く考えられていて、これは本家の東映もウカウカしていられないぞ、と思わせる程の出来。これはまさに一見の価値ありである。
来年の大会は「みちのくSF祭 ずんこん」です。(2006.7.8~7.9 宮城県松島町 ホテル壮観) ワタクシは一応地元なのでやっぱり参加しようかな。
以上、きりたっぷでした。久しぶりに携帯で長文を入力したので疲れた~。
同人誌制作のためにいろんなことがペンディングになっていて、それを進捗するために相変わらず多忙ですな。
で、とりあえず時事ネタとして、WWFの一味の者が日本SF大会に行ってきまして、レポートが届いているのでアップいたしますですよ。
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時間的にかなり遅れましたが一応大会のリポートを。今年のSF大会は内容が充実していて面白かったですよ。きりたっぷです。
まずは都市迷彩氏、遠路横浜まで来ての参加お疲れ様でした。プログレスの名簿に名前が無かったので、会場で鉢合わせしてビックリ!(あの登録ネームではわからん)
16日(土)=1日目
「本屋の現実」(12:00~13:30)
現在急速にチェーン展開する大型書店が増え、それと反比例するように小さな個人経営書店が続々と消えている。この状況を踏まえて今後個人書店の「専門店化」の是非、取次店の配本と出版社の営業手法の攻めぎ合い、電子書店(AMAZON)の出現による業界の構造的変化などについて語り合う企画。三日に一度は書店に行かないと落ち着かないワタクシとしては非常にタメになる話が多く、かなり有意義で御座いました。
「押井守『立喰師列伝』を語る」(14:00~15:30)
今回の一番の注目企画。パネラーは押井守、山田正紀、森岡浩之、沖方丁の各氏、司会は大森望氏。始めに立喰師列伝の短い映像が流されたが、これは押井氏によると「急遽つくったもの」だそうで「本編のイメージとは全く違う」そうです。今回の作品はミニパトの手法からさらに一歩進めて、各登場人物の実写映像をPCに取り込んで改めて画面構成をした上でアニメ的に動かすというかなり凝ったもので、出演者はスタジオのブルースクリーンの前で一人ずつ別々に演技したもらったそうです。また当然の事ですが今回の作品の予算は極めて少なく、「イノセンスの二十分の一ぐらい」で出演者は「基本的に全員知り合いの人」でギャラは「交通費と昼食のみ」だったそうです。
今回も押井氏はいろいろな注目発言をしたのだが中でも印象に残った言葉は「立喰師はアウトローの象徴」「自身の原風景は道端でメシを喰うこと」「今回の作品は自分にとっての戦後史であり個人史」「これはガード下の世界の復讐の話」「ここまで生命感のない実写は初めて」「如何にいい風景を描いてみせるか? が今回のテーマ」とったところ。これはワタクシ個人の受けた印象だが、作品の傾向としては「ケルベロス」にやや近い感じかも。この時も押井氏はストーリーそっちのけで台湾の路地裏風景を延々と撮影しておりましたな。
今回の企画は客席の後ろで立ち見していた関係者、編集者、他の企画のゲストとして呼ばれていた作家の皆様が多数いて、同業者の関心もかなり高かった様子。さすがに世界に名が通じているだけのことはありますな。
「TVファンタステック」(16:00~17:30)
この企画は毎年恒例、池田憲章氏が最新のSFTVシリーズについて語るというもの。今回も「スタートレック:エンタープライズ」を中心に様々な話&映像を見聞した。 (実は関東地方では密かにテレビ埼玉でエンタープライズの第一シーズンが放送されている!)例によって池田氏はエンジンがかかると話がガンガン跳ばしまくり状態になるので、終了予定時刻を大幅にオーバーしてしまった。ま、これも御愛嬌ということで。
17日(日)=2日目
「門倉純一のAVショー」(10:00~11:30)
これも毎年恒例の企画。今年は現在から約25年程前 (いわゆるSFバブルの時代) にラジオのNHK第一で放送していた「ラジオSFコーナー」を改めて聴き直してみた。そして最後のオマケとしてやはり同じ時代のNHKテレビの某番組 (凄すぎてとても番組名は書けない) を観たのだがこれが驚天動地で抱腹絶倒、その場に居た全員が狂ったように笑い転げてしまった。それにしてもNHKってスゴイ! ワタクシ山口百恵の現役時代の映像を久しぶりに眼にしましたよ!
12:00~13:30の間は昼食に行ったりディーラーズルームを覗いたり (産直あずまマガジンを買う) コンスィートで休憩したりしておりました。
「韓国まんが祭り&フランスファイブ」(14:00~15:30)
当然の事だが日本のアニメ&特撮の映像は世界に様々な影響を与えている。その中で特に顕著なのがいわゆる「ガンダム」で、今回の企画で紹介された韓国版ガンダムもどき(?)は作画はそこそこ似ているのだがストーリーは全く違い、シャアとキシリアが戦っている場面でキシリアがマスクを取ると素顔はなんとセイラ!(兄妹対決!)、続いてシャアがマスクを取ると素顔はなんとアムロ!(ライバルの二人が同一人物!)この展開にはさすがに唖然呆然、想定外のストーリーラインである。
一方のフランスファイブはいわゆる戦隊物だが米国版のパワーレンジャーとは違い、俳優&スタッフ&特撮の全てが純フランス製でこれがかなりの快心作。ストーリーも良く考えられていて、これは本家の東映もウカウカしていられないぞ、と思わせる程の出来。これはまさに一見の価値ありである。
来年の大会は「みちのくSF祭 ずんこん」です。(2006.7.8~7.9 宮城県松島町 ホテル壮観) ワタクシは一応地元なのでやっぱり参加しようかな。
以上、きりたっぷでした。久しぶりに携帯で長文を入力したので疲れた~。