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[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

核武装議論の是非について

2006-11-19 23:38:10 | Weblog
ちょっと前の話になりますが、核兵器がらみの議論をすべきだという政治家に対して野党さんとかが議論するのもケシカランとか言った件について。

総論として、核兵器という兵器を実戦で使用することにはおおむね反対ですが、私の基本的立場は完全に議論肯定派です。とにかく、議論すらいかんというのは危険きわまりない。どんな問題でも原理主義化するとロクなことになりません。

なぜ核武装してはならないのか。「唯一の被爆国だから」ではなんの説明にもなっていません。事実日本政府はアメリカや中国やロシアなどが核武装している事実に対してはほとんど何の公式な非難も行っていないように見えますし(それともこっそり非難しているんですかね?)、アメリカのスミソニアン博物館のB-29展示とかに対して抗議したという話も聞きません(これもやっぱり聞こえないように抗議してるんですかね?)。インドに対抗して核実験を行ったパキスタンに対しても、ちょろちょろっとなんか言ってた感じがしましたが、「我が国は日本のように被爆国にならないために核武装するのだ」と言われてそのまま黙っちゃったみたいな感じがあります。

韓国の反日ネティズン(笑)の諸君も、「地球は丸い」と同じようなトーンで「チョッパリは悪い」と教えられたまま何の疑いもなく信じ込んでいたところ、インターネットの翻訳掲示板とかで小賢しいチョッパリに歴史上のEvidenceを提示しつつ反論されたらみんな黙っちゃったみたいな状況がありますが、これも似たような現象でしょう。

少なくとも人間の唱える理論には、どんなに自明の理と思われることにも、それなりの理由、誰が展開しても再現性のあるロジックというものがあります(そのロジックがいつも正しいとはかぎりませんが)。それがないような理論にはそもそも説得力はありません。私はテツガクの人間なので、そのへんにはけっこうこだわりがあります。
そもそも、文化相対論的な時代である現代においては、「自明の理」というものはあんまりないですよね。しかし日本人は、きちんとした議論を経てロジックを構築する作業を嫌がりますねえ。って、他国民に直接統計とったことがないのでこれが日本特有かどうかわかりません。そういえば韓国とかもすぐ「妄言ニダ!!」とか言って議論から逃げますね。少なくとも韓国の事情としては、古来の朝鮮では公的な議論に負けることは比喩でなく死を意味する状況というのがしばしばあったということで、大声を上げて罵倒するといった場外乱闘ノーコンテスト的逃げを打つということも文化として確立しています。日本も大同小異なのかもしれませんね。

「どうして核武装がいけないのか」という議論すら満足にできない国が唯一の被爆国として世界平和のどーのこーのなんて私のような地球市民から見ればちゃんちゃら可笑しいってな感じです。同時にわれわれも、子供に「なぜ人を殺してはいけないのか」とかいった問いにちゃんとロジックを紡げるようにしておくべきですね。


写真はカボチャの煮付け。照りがでていい案配ですな。

ファイル交換ソフトとか

2006-11-05 23:21:54 | Weblog

昨今、おそらくはどこの企業でも、ある種のP2Pソフト――いわゆるファイル交換用ソフトによる業務データ漏洩でやたらナーバスになってるのではないかと思いますが、いやなってないところもあるかもしれんですが、私が所属している企業もなかなか大変です。まああまり詳細は書けませんが、なんかこう下請けさんの社内パソコンは大丈夫かとか、社員の自宅のパソコンは大丈夫かとか、そりゃもうやたらうるさいですな。
私自身そういったファイル交換ソフトとかを取り締まったりする社内的ポジションを演じているのでナンですが、メディアとかエライ人とかはちょっとナーバスになりすぎというのは不謹慎でしょうか。

まあ実際にいろんな漏洩が起こっているので無理もない部分もありますが、だいたい漏れる漏れるってそんなに漏れたら困るもんなのかと問いたいところです。確かに「漏れる経路が存在する」こと自体が大問題であるというロジックもわかるんですが、なんかだんだん考え方が抽象的・象徴的な方向に行っちゃって、P2Pソフトを持ってるだけで危険人物扱いでもう大変なんてことになると、どうも座り心地の悪い世の中だなあとか思ったりします。

私は是々非々でものを考えることを是とするもので、一概にくくって考えることは出来るだけ避けようとするんですが、たとえばちょっと前に、原子力発電所のどっかの部位にヒビが入ってさあ大変……なんて話がありました。電気新聞なんかではいろいろ記事が出ていましたが、実はヒビといったっていろいろある訳で、世界の原子力発電所業界(?)ではぜんぜん問題になっていないような種類のヒビに関してまで「ヒビが! ヒビがあったニダ!!」みたいな感じで報道する一般メディアの姿勢というのは問題あるんじゃないかと思いましたね。とにかく一括でヒビがあったら全部ダメという態度が結果的に隠蔽とかそういう状況を生む一因(主因ではないにしろ)になったという気がした訳ですな。

ここんとこのファイル交換ソフトに関しても、それがどの種類のものでどんな性能をもっててどのくらい危険でそもそもそれは稼働していたのか、などなどの諸条件を適切に勘案して考えるべきだよなあ、などと思うんでありますが我が輩ナガイモノには巻かれるでありますよ。

写真は牡蠣鍋。そろそろいい季節ですなあ。

高校卒業に必要な科目の履修漏れ問題

2006-10-29 22:24:23 | Weblog
高校卒業に必要な科目の履修漏れ問題ですが、これはまさにコンプライアンスの問題ですねえ。このところコンプライアンス関連のシゴトに携わっているもので、その手の問題にはちょっと敏感になっています。

これについて、新聞とかテレビとかのメディアは偉そうなコメントを上げていますが、「ちょっと待ってほしい」ってなところで、これに関して批判する資格のないメディアはけっこうあるんじゃないかと思いますよ。
例のヒノマルキミガヨ問題で、教師が国の方針に従う必要はないみたいな意見を出していたところとか、歴史教育やなんかで、現場にいる教師の意見を尊重しなければならないとか言っていたところとかは、今回の問題でも「国の方針に従う必要はなく、現場の教育者の判断を尊重すべき」とか主張しないとダブルスタンダードですね。

ヒノマルキミガヨ問題でも歴史教育問題でも、私は一貫してこれはCorporate Governanceの問題だと考えています。下流工程は上流工程の意思決定に従うべきであり、業務の基本方針を現場で恣意的に変えるべきではありません。業務をより効率化する提案なら別途正規のルートであげるべきであって、威力をもって事をなすのは危険なことです。

特に今回は、結局成果主義のあげく自己の業績を上げようとしてコンプライアンス違反を悪意にて犯したわけで、「みんなやってるから」という意識だったのでしょうから「みんな処分」するべきですな。

昨今の馬鹿左巻きが輿論の支持を失いつつあるのは、自分に都合のよいことは恣意的に賛成し、都合の悪いことは同じロジックなのに否定するというところが大きいように思います。現代における正義とは、多くの人に同様の判断をもたらす論理だと、私は思います。

写真は昨日食べに行った三間堂のたぬきそば。私は天ぷらそばをたべましたが、蕎麦に力を入れている有名チェーンの割にはあんまり旨くありませんでしたな。でもまあ、観てくれはなかなかでした。

仮想敵国・日本

2006-10-22 23:40:30 | Weblog
このところいろんな意味で迷走中の韓国ですが、どうも日本を明確に仮想敵国と考えているよーです。

「韓国、米政府に日本を仮想敵国と表現するよう要請」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/18/20061018000048.html
記事入力 : 2006/10/18 12:36

なんとなく五里霧中っぽい記事ですが、こういう報道が出てくること自体、韓国政府の認識がそういう方向に傾いているということなんてしょう。

そういえば、

盧大統領「日本が挑発できないほどの国防力ある」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=77078&servcode=200§code=200
2006.06.22 18:48:35

なんてな発言もあったし。彼らの軍事的目的は対日本に特化しはじめているということですなあ。

だいたい

「日本より強力」イージス艦に艦対地クルーズミサイル配備へ
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/01/31/20060131000005.html
記事入力 : 2006/01/31 07:51

てな感じで、韓国はここ何年か、現在戦争中であるはずの北朝鮮との戦闘ではあんまり関係ないような装備を増強しまくっていますからねえ。もはや北朝鮮との戦争はほとんど想定しておらず、仮想敵国としての日本をより明確に打ち出しはじめ、今後の方向性も対日本としての軍備拡張という形にはっきり転換していくつもりなんでしょう。

まあ昔から韓国人は日本と戦争したくてしょうがないという雰囲気があり、翻訳掲示板で「議論」していても、二言目には「また原爆落としてやろうか」といった感じです。

しかし、ここにきてもはや「雰囲気」だけではない、政治レベルで明確に日本を仮想敵国と考えていることが対外的にもはっきりしてきているわけです。対する日本は「日韓友好」一辺倒ですからなんかこう困ったもんですな。まあ、金持ち喧嘩せずといいますか、争い事なんかせずに「友好」ですむならそれはそれで優れた軍略ではありますが。

ただ、一方では

映画のように韓日が衝突したら…
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2006081443028
AUGUST 14, 2006 03:07

なんてな感じで、客観的な自国の戦力を紹介しているのはまあ賢いことですね。数十年前の日本の大新聞は、彼我戦力差に関する客観的報道とかをほとんどしていなかったっぽいですからねえ。しかもあくまで自主的に。この罪は大きいと思います。チョッパリは反省しる。


写真は桃。今年はもう終わりですなあ。


政治的主張のはいったアニメ作品

2006-10-16 00:29:09 | Weblog
なんでもアニメ番組のプロデューサーで竹田菁滋というひとがいて、やたら政治的な主張が目立つということですな。具体的には、反アメリカ的な「メッセージ」をことあるごとに作品中に挿入するそうで、本人は親北朝鮮とか言ってるみたいです。そういえば『BLOOD+』というアニメの番宣で、ベトナム戦争について訴えていきたいとか言ってたプロデューサーがいたけどこのひとでしたっけねえ。

アメリカの歴史的な軍事的所行は見ていて非常にムカつくことは確かですが、どうもアニメ番組に「メッセージ」として政治的意見を挿入するというのは同調できません。まあ、作品というものは多くの場合制作者側の意見がなんらかの形で反映するものではありますが、政治的テーマや宗教的テーマなどというものは正解というものがないジャンルであり、個々のスタンスによってとらえ方が異なるものです。ブログなんかでも炎上しやすいカテゴリーと言えるでしょう。そういう主張をやたらと挿入した作品は、「それが売り」というものならともかく、どうも生臭くて観る気が起こりません。特に多くの場合、アニメ作品は「多世界意味論」的作品、つまりはわれわれがいま生きている世界とは別世界というような前提の世界観を前提としたものであり、そういう作品中に「状況意味論」的な主張を入れることには違和感が多くあります。まあ、『BLOOD+』は単純にキャラクターに魅力がなくてストーリーが面白くなかったので観なくなっちゃいましたけど。

そういえば、思想的にはコテコテの左である押井守監督の場合、「政治的」なメッセージという観点では意外なほど穏健ですねえ。「哲学的」なメッセージはよく観られますが、「哲学」というジャンルは他のカテゴリーと違い、そもそもが「自分の頭で考える」ための思考技術の体系なので、特定人物の思想的立場の押しつけになりがちな政治的メッセージほど鼻につかないのかもしれません。……いや、観るひとによっては鼻についているのかな?

写真は先日の温泉のときの伊勢エビ。エビは刺身より火が入ったものが好きなんですが、伊勢エビの刺身はなんかこう勝者の食い物的なイメージがあっていいですな。

北の核とか舟盛りとか

2006-10-09 23:47:18 | Weblog
北朝鮮の核実験はたいへんイカンな状況でありまして、当方地球市民としましてもイカンのイとか表明するものであります。まったくイカンですなふんとに。対アメリカ的にはいい気味だが。

ただ一般的に、核兵器を持ってる国に対してはアメリカさんはたいへん優しくなるのが常なので、現在の「アメリカに逆らったらクラスター爆弾な?」という国際情勢を無効化するためには、とにかくなんでもいいから国という国が核武装しちゃうというのもいいかも~、などという考えも頭をよぎります。でもそれやっちゃうと、筒井康隆の『アフリカの爆弾』みたいな感じになりそうだし、なんといってもお朝鮮ミンジョクの方々は日本に核爆弾落としたくて落としたくてうずうずしている方々ですから、当方の頭上にミサイル落とされるというのも芳しくない状況でありますな。

しょうがないからこの際日本も核武装ですかねえ。とりあえず戦術核はアリとかはダメですか。

それと写真は土日に行ってきたWWF合宿の料理。なかなかいい旅行でした。「シーフード旅館花房」、風呂とかはちょっとしょぼいが、夕餉の舟盛りはたいしたものてす。あの価格であのクオリティなら合格といっていいですな。


マクロレンズ購入

2006-10-02 00:46:50 | Weblog
さて、ようやっと念願のマクロレンズ購入しましたですよ。ズイコーデジタルマクロ 35mm F=3.5。35ミリカメラ相当で70mmに相当する中望遠マクロです。

学生時代、けっこう接写というジャンルの写真は撮っていまして、中間リングとかリバースリングとかいろいろ揃えていたんですが、貧乏の悲しさ、マクロレンズを購入する余裕はなかったんですねえ。今回オリンパスのマクロを手にしたのが人生初のマクロレンズです。

ええ、ちょっと解説しますが、マクロレンズというのは早い話が接写用、つまり虫だとか花だとか、小さいものに接近して撮影するためのレンズです。といっても別に遠くが撮れない訳ではなく、そのへんは普通のレンズと変わりません。では何が違うのかと言いますと、

・通常のレンズは遠距離の描写性能を基本に設計されているので、至近距離のものを撮ると描写性能が急激に低下するが、マクロレンズは至近距離の描写性能を中心に、どの距離でも描写性能が変化しないように設計されているので、あらゆる距離の撮影にメリハリの効いた描写性能が期待できる

・カメラのレンズは、一般的に多くのレンズを組み合わせて構成されている。特にズームレンズではその枚数が多い。レンズ構成枚数が増えるに従い、鏡胴内での乱反射も増え、フレアやゴーストの発生原因になる。マクロレンズは、比較的レンズ構成枚数が少なく、構造も単純で、鏡胴内反射なども抑えられている。従って、接写にありがちな強い光源による撮影でも、ゴーストやフレアの発生が少ない

などの特徴があります。

具体例として、コレ


は今まで使っていた標準ズームレンズ(14~45mm F=3.5-5.6)で、太陽が画面に近づいただけで必ず激しいゴーストやフレアが発生していました。

一方



あまりいい例ではないですが、こちらは今回購入したズイコーデジタルマクロ 35mm F=3.5です。画面内に太陽があっても、ゴーストやフレアはあまり激しくありません。

同時に折りたたみ式ホリゾントなども買ったので、これからの写真の出来に変化が……出るかどうか。写真はさっそく缶ミカン撮ってみたもの。ボケ味なんかもけっこういいですな。



アメリカ議会で「従軍慰安婦謝罪しる映画」上映

2006-09-25 00:22:05 | Weblog
さて、コレ↓ですが。

「韓国政府も傍観した責任」 米議会で慰安婦映画上映したキム・デシル監督
 http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80162&servcode=200§code=200

要は、キム・デシルなるウリナラの映画監督が作った「チョッパリはウリナラのアガシを20万人拉致して性奴隷にしたニダ!」という内容の映画をアメリカの下院国際関係委員会で上映したので誇らしいニダ!! という状況です。

これは、アメリカの「従軍慰安婦反省しる派」の急先鋒である(かどうか知らんが)レイン・エバンズ議員主導で実施されたようです。この映画自体観ていないのでなんとも言いようがありませんが、とにかく韓国の「従軍慰安婦」に関する認識というのは多分にファンタジーに満ちています。記事中にも韓国人の言いぐさを鵜呑みにしたえばんじゅ氏のコメントとして「20万人の幼い韓国女性が日本軍に連行されて性の奴隷となり、拷問を受けるなど、言葉では言い表せないほどの苦痛を受けたが、日本は公式謝罪をしていない」とか書かれていますが、いろいろツッコミどころがありますな。

まず「公式謝罪」ですが、私はあまり謝罪する謂われはないのではないかなあとすら思っているんですが、

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/ianfu.html

とか

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html

とか、もう過剰な感じで謝罪しまくりですよねえ。このウェブページもいいかげん検証しなおしてくれませんかという気もしますが、定量的な部分もいろいろツッコミどころがあります。

『親日派のための弁明』で韓国で糾弾されまくりの作家、キム・ワンソプ氏のデータによりますと、1937年以降動員された日本軍軍人は900万人未満であり、1945年当時生き残った軍人は550万人、8年間で死亡した軍人の総数は165万人だったそうです。で、師団によって異なるようですが、当時の慰安婦の配置基準では軍人100に対して慰安婦1人ということであり(基準はこうでしたが実際は圧倒的に不足していたもよう)、慰安婦が集中的に動員されたのが戦争末期の1~2年だったことから、従軍慰安婦の数はのべ総数でも9千人から4万5千人程度であったろうと計算しています。韓国が現在主張している「20万~30万人」よりちょっと少ないのが実情だったみたいですね。

しかも、9千人~4万5千人というのは動員された全慰安婦の数です。日本本土出身の慰安婦は朝鮮半島出身の2倍以上だったそうですから、本土出身日本人以外の慰安婦の総数は3千人~1万5千人程度だったろうと氏は試算しています。やっぱり「20万~30万人」はちょっとだけオーバーみたいですね。でも韓国のネチズン(笑)とやりとりしていると、韓国の教科書に記述してあるこの数字を彼らは盲目的に信じていますですよ?

性奴隷うんぬんの定性的な問題についてもいろいろあります。たとえば慰安婦がかなり高額の報酬を得ていたという記録があるらしいとか、そもそも朝鮮は当時も今も売春婦が相当に多く、そういう人間が軍の募集に応じただけなんちゃうんかとか、従軍慰安婦という制度があったのは日本だけではなく、朝鮮戦争当時の韓国軍でも従軍慰安婦を動員していたしなあとかあれこれですが、長くなるのでここでは省きます。ともかく、キム・ワンソプ氏は日本軍の所行について非難すべき部分は非難すべき部分について合理的かつ公平に非難すべきであると論じていてかなり好感が持てます。是々非々で論理的に論じるのは私も信条にしてることでして。

この種の問題の主な原因は、韓国側の誤った通念やその国民性と、日本の一部の左翼的勢力の所行にあります。あとコーノヨーヘーとかカトーコーイチとかみたいな愚かな政治家の責任は物凄く大きいですね。白黒どっちかという単純な思考をするひとは日本人にも多いですが、韓国人は大多数がコレですんで、キム・ワンソプ氏みたいな思考能力と発言する度胸を持った人が多くなることを願って止みませんですな。あと日本の政府はちゃんと言うべきことを言わないとダメです。日本は自前で慰安婦を連れて行ったため、現地の民間人を手当たり次第に襲って戦争私生児を多量に残すという問題はあまり起こしませんでしたが、アメリカ軍も韓国軍もこの問題を起こしまくっています。そういうのと比較検討なんかもしないといかんですね。


ぜんぜん関係ないですが写真は先日食べに行った中村屋のシーフードカレー。辛みオイルかけてしまってます。

『グエムル』総括

2006-09-11 00:36:08 | Weblog
さて、韓国映画の歴代最高興行記録を打ち立てたウリナラの自尊心を体現する映画『グエムル』は、チョッパリ国のアニメ『WXIII』のパクリという話がすっかり定着してしまったので大変ですね。この映画については当初から「こんな映画が大ヒットするとは韓国映画ファンのレベルはこの程度か」みたいな発言をした韓国の映画監督が自虐的なほど落ち込んじゃったりとかいろいろあったみたいですが、どっちにしても私は観ていないし今のところ観る予定もないので内容に関して論じることはできません。

ただ、最初にテレビで予告編観たときは私も確かに「あ、パトレイバー3の廃棄物13号に似てるな」と思いました。でもそんなの私が押井マニアでミニパト観に行ったからかな、などと思っていたんですな。その後別の掲示板などで、「『千と千尋』のカオナシに似ている」だとか「『エイリアン』に似ている」とかいろんな意見を目にしたもので、やはり私の見方が特殊なのかと思っていました。

しかしその後、NAVERの映画版で、「『グエムル』は『パトレイバー3』のパクリだ」という意見が韓国側から指摘され、それに呼応した日本側が「またパクリか」という感じで資料を挙げたりして、あっという間に祭り状態という感じです。韓国側の主な反論としては、「そもそもパトレイバー3の怪物もエイリアンのパクリ」という意見ですが、『グエムル』はあまりに詳細な部分までが似ていたのでちょっと旗色が悪いといったところです。あと「パクリ指摘は日本人の劣等感に起因する」というのもよく言われます。どうも韓国人の脳内では、何だか知らないけど日本人は韓国人に劣等感があってしょうがないみたいです。

それでも興行成績がウリナラ史上最高とか冠があったのですが、これも皮肉なことにチョッパリ映画『日本沈没』にあっさり抜かれてしまったからさあ大変。『日本沈没』もちょっとあざとい売り方しましたからねえ。だいたいにおいて、「日本はいずれ地殻変動で沈没する」と「また日本に原爆を落としてやろうか」(どうやら韓国人の脳内では「日本に原爆を落として勝利したのは韓国」ということになっているらしい)というのは韓国人が翻訳BBSで二言目には口にするフレーズですんで、「日本沈没」は韓国人にはたまらないシチュエーションなんでしょう。韓国人の最も嫌いな日本人は現首相のゴイジュミ氏ですが、作品冒頭で日本の首相がコロリと死んじゃうのも韓国人の心の琴線に触れるものがあったようですな。主演に草氏を起用したのもひょっとしてそのへん狙いでしょうかねえ。だとしたら大したもんだと思います。

かような状況で、またまたウリナラ自爆状態なわけですが、『日本以外全部沈没』の話題はやや静かですねえ。この作品の原作が書かれた頃の日本は、なんか現在の韓国ぐらいの自意識だったような気がするので反応に興味があったんですが。

写真は「茶語」の杏仁豆腐。うまいです。

毒ガスを遺棄したのは誰か

2006-09-03 23:43:47 | Weblog

http://www.sankei.co.jp/news/060903/sha043.htm
中国遺棄化学兵器問題 新資料発見か、政府が調査
≪結果次第では事業見直しも≫

 中国遺棄化学兵器問題で、「日本軍が中国に化学兵器を遺棄した」という中国側の主張を覆す可能性のある資料が見つかっています。この問題では、廃棄処理のために政府が負担する費用が数千億円規模に膨らみかねないことや、“遺棄兵器”の実態が不透明という指摘も出ています。政府首脳は詳しく調査、分析するとしています。(『正論』編集部 喜多由浩)
(略)
 ところが最近になって中国側の主張を覆す可能性があるさまざまな資料が見つかりました。山形県のシベリア史料館には、中国で日本軍が武装解除の際に引き渡した武器・弾薬を詳細に記した「兵器引継書」が約600冊も残っていました。受け取った中国軍の責任者の署名・捺印(なついん)があり、化学兵器だけを除外した形跡も見られません。

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と、これが事実だとなかなか香ばしい状況になるかもしれませんが、しかしまあ一旦外交的に確約したものがひっくり返せるかどうかわかりません。コーノヨーヘーとかチャイナに利益をもたらすことに命賭けちゃってる連中もヒッシに現状維持しようとするでしょうからねえ。

2006/09/03付の讀賣新聞『地球を読む』で、外交評論家の岡崎久彦氏がなかなかいいことを書いておられました。なんかどうもネット上には出ないみたいなんですが、日本の内政に対するチャイナのスタンスは相当に異常なもので、その元凶は日本のメディアと「左翼勢力」の扇動にあると喝破しているですな。この認識は相当に正しいと私は思います。

私は原理主義が嫌いな人間なので、是々非々でものを考えられない傾向が強い現在の日本のいわゆる「左翼」な連中の言うことがどうも納得できません。現在の日本における戦後の総括が済んでいないという状況分析には賛成しますが、私はそれは「朝日新聞をはじめとする扇動的メディアが現存すること」にほかならないと思っています。まあ、自浄力のないその手の勢力には自己総括の能力なんかないですからダメでしょうけどね。

全然関係ないけど写真は西船橋駅構内の立ち喰い蕎麦屋のかけ。うまかったス。