[WWF]へーげる奥田の空談言説

サークル「WWF」主宰・へーげる奥田が適当に告知したり興味の対象について論じたりするウェブログである。

捨て子ポスト

2007-02-25 23:13:07 | Weblog
先週の話題として、

>「赤ちゃんポスト」設置を容認=熊本市長に見解示す-厚労省

というのがありましたねえ。
これの是非はなかなか難しい問題だと思いますが、私は子育てを
する能力のない親によって生命が失われるよりマシ、と考えます。
ただしこれは_労働力が特に貴重となる今の時代ならではの考え
なのかもしれませんが。

ただ、注意しなくてはならないことがひとつ。どことは言いません
が、他国からの嬰児遺棄(特に障害児)が増加する可能性があり
ますね。下記のような事件というのはなんか水面下でけっこう
あるらしいですし。

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迷子:保護された男児が1カ月たっても身元不明 東京・新宿

 昨年暮れ、東京・新宿のJR新宿駅で12~13歳とみられる男の子が
保護された。知的障害があるのか言葉が話せず、1カ月以上たっても名前
すら分からない。「赤ちゃんならともかく、こんな大きな身元不明児は初
めて」。関係者は心を痛めている。

 男児が保護されたのは暮れも押し迫った昨年12月30日午後8時ごろ。
JR新宿駅南口の改札付近で、1人でふらふらしていた。身長147
センチ、体重32キロ。えんじ色のチェック柄シャツにグレーのベスト、
紺のジーンズ姿で、黒の運動靴をはいていた。寒い駅構内なのに防寒用
コートの類は着ていなかった。

 東京都児童相談センターは警視庁新宿署に保護願の照会をしたが「該当者
なし」。照会を全国にまで広げたが無駄だった。「3学期が始まれば何か
情報が届くかも」と心待ちにしていた職員の期待も、2月に入ってしぼんで
いる。

 唯一の手|かりは、着ていたシャツのタグがハングルで書かれていたこと。
韓国語で「椅子に座って」などと話しかけると、時折反応した。また韓国語
の歌に表情が和らぐこともあったという。だが、韓国大使館に問い合わせ
ても「氏名が分からないと調べようがない」という返事だった。

 現在は都内の知的障害児施設で生活している。当初は泣くことも多かった
が、最近は職員に甘えたり、子供らしい笑顔を見せるようになってきたと
いう。同センターの芹沢潔・相談係長は「この子の保護者は何か事情が
あって名乗り出ることができないのかもしれない。このままでは、名前も、
正確な年齢も分からないままで可哀そう。どんな形でもいいので連絡下さい。
相談に乗ります」と話している。情報の提供は同センター(03・3208・
1121内線245)まで。 【五十嵐英美】

[毎日新聞2月8日] ( 2003-02-08-11:38 )
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写真はスキヤキ。鍋物というのはどうも難しいようで、
なかなか美味しそうに撮れません。しょうがないので
小皿にとった奴を撮影してみた次第。



コンプライアンスとか企業倫理とか

2007-02-19 00:12:36 | Weblog

さて、2.26対応のWWF No.35「押井学会」の編集も終わったのでとりあえず更新。

その前に、ウェブサイト
http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/index.htm

も更新。同人誌のページ作成しただけだけど。


で。

>>JTが「禁煙反対」の組織票、ネットアンケに社員動員
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070215i401.htm?from=rss

>神奈川県が、公共の場所を全面禁煙にする全国初となる条例の制定について
>賛否を問うインターネット・アンケートで、日本たばこ産業(JT、東京都港区)
>が社員を動員し反対の“投票”をさせていたことが14日、わかった。
>
> 先月26日の締め切り直前に、反対が賛成を逆転。県はネットを使わず
>アンケートをやり直す。


正直、これはひどいと思いましたですね。

インターネット上には、半ば都市伝説的に「JTが会社ぐるみで掲示板などを監視したり書き込みをしたりして、世論操作を行っている」というような説があります。私はいままで、そういう根拠のない風説というか、陰謀理論じみたこと言うのはやめなさい、という立場を取ってきました。(http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/wss_200308_01.htm
「タバコ会社の陰謀理論」とか参照)しかし、こうなるともはやかばい立てできませんね。

私はタバコ産業という業界自体、ビジネス倫理学的に大きな問題があるものだと考えていますが、しかしたとえばJTという個別の企業そのものが悪という発想はできるだけ避けてきました。タバコという経済財が多くの問題を内包したものであるのは確かですが、それは現代に突然出現したものではなく、歴史的経緯のもとに在るものであり、JTにその存在そのものの責任を問うのは酷だと思うからです。また、内容に大きな問題はあるものの、「マナー」の啓発というような行動も行っている部分は評価するべきだとは思っていました。(問題というのは、携帯灰皿を「マナー」としている点です。あれは本来タバコの汚煙をまき散らすべきではない場所でも、無差別な汚煙まき散らしを引き起こす可能性を増大させる危険のあるもので、到底「マナー」と呼ぶべきものではありません)


しかし、こういうことを実際に行っていることが発覚したということは、JTの化けの皮といいますか、「マナー」だのなんだのとキレイゴトを言っていながらその実は非常に汚い体質をもった企業であることが露見したわけです。

昨今日本では、コンプライアンス(Compliance)という言葉がよく聞かれるようになりました。多くの企業で、「企業倫理」に関する部門が作られています。しかし、多くの場合、「コンプライアンス」や「企業倫理」の意味を「法令遵守」に限定して捉えているケースが多いように思います。企業倫理という概念は、単に法律を守っていればよいというような矮小な概念ではありません。社会的道徳であるとか「ヒトの道」というような、暗黙知的社会規範への準拠ということも含むものです。

JTの行為は、社会的な非難にさらされてしかるべきものです。その割には社会全体の反応が鈍いのは困ったものですが、たとえば仮に、自動車会社が飲酒運転の罰則強化に対して反対のロビー活動をしていたことが判明したとしたら、その企業は事業継続性に問題が生じるほどのダメージを被ることでしょう。まあ、JTが悪辣な「ならずもの企業」であることがはっきりしただけでも収穫だとは思いますが。



写真は最近新横浜プリンスの1階にできたイタリアンレストランのスパゲティ。ミーハーなので早速入ってみました。できたばかりのせいか、ややサービスがバタバタしていましたが、味はなかなかよかったですな。

押井学会制作中

2007-02-04 23:27:21 | Weblog
2.26イベントに併せるスケジュールで「押井学会Vol.7」制作中です。

新年早々いろいろあったのでスケジュールはやたらタイトです。ブログを更新してる時間というか精神的余裕がありません。

という訳でとりあえず月見蕎麦。東横線大倉山駅のしぶそばのです。ちょっと甘いですな。