地すべり学会でお世話になった方からメールを頂戴しました。
------------------------------------------------------------------------------
当方はいつも土質試験を行う部署にいるのですが,<WBR>地震で大滑動する地すべりの多くは,静的な強度が大きく,<WBR>雨雪では簡単にすべらないものが多いように感じています。(略)昨年東竹沢の対岸の末端部を物色したら,<WBR>前回の地すべり以降に取り込まれたと思われる木片をみつけまして年代測定をしてみました。<WBR>今年の研究発表会ででも発表できればと考えています。
------------------------------------------------------------------------------
これまで地形学の分野では、最終氷期に地すべりの多発期がある(言いかえれば、地すべりの発生頻度は、ある程度気候変動に呼応しているんじゃないか)といった論調があります。でも、そ、ではなんであんな巨大な地すべりブロックができるのかという、規模を証明するところまでは論じきれていませんでした。
中越地震は、情報化社会になって始めて発生した地すべり地帯での直下型地震です。昨年の岩手宮城の地震では、地すべりから活断層の活動周期を逆算すべしという内容の報告も見られるようになりました。そこまで突っ込んだコメントをしとけばよかったですね。
コメントの再掲でした
最新の画像[もっと見る]
- デジタルブック第四紀地質学 14年前
- 考える原点は色鉛筆 14年前
- 宝石は、女性の最良の友 - B.W.ピプキン・D.D.トレント著「環境と地質」より - 14年前
- Field Geology Illustrated 14年前
- 無名の工匠 14年前
- 三渓園の建築と風景 14年前
- 七面山登山 - 日蓮宗と岩盤クリープのシンボル - 14年前
- 人生ゲーム最新版 14年前
- 日本列島”お豆腐”論 14年前
- アイスランドの火山噴火と歴史 14年前