応用地質学会誌の最新号に、「平成20年岩手・宮城内陸地震災害第一次現地調査報告」という論文が掲載されていました。特に話題となった荒砥沢地すべりですが、ちょっと違和感のある記載がされていました。どうも凝灰岩層の下の砂岩泥岩互層中の粘土層がすべり面になったのだという記載です。
これは、融雪を主体として滑る地すべり地帯にはよくあることですが、これだとあれだけ巨大な山がほとんど水平移動したことに対する説明がつかないと思います。やはり1G以上の鉛直方向の加速度で「浮き上がる」り、そこに過剰間隙水圧が発生、ドスンと岩体が落ちてきたと考えられ、その場所は軽石凝灰岩層が当てはまるのではないかと思うのですが。
これは、融雪を主体として滑る地すべり地帯にはよくあることですが、これだとあれだけ巨大な山がほとんど水平移動したことに対する説明がつかないと思います。やはり1G以上の鉛直方向の加速度で「浮き上がる」り、そこに過剰間隙水圧が発生、ドスンと岩体が落ちてきたと考えられ、その場所は軽石凝灰岩層が当てはまるのではないかと思うのですが。