今日はどの新聞・テレビを見てもオスカーの話題一色です。「おくりびと」と「つみきのいえ」が快挙を達成したという話題です。
とても気になることがあります。「つみきのいえ」のストーリーです。
「つみきのいえ」は、地球温暖化に伴う海面上昇により、住まいをどんどん失われていく様子を老人の思い出とともに描く作品なのだそうです。作画法はとても牧歌的で、そこだけみれば子供にも親しみやすいものになっています。
おそらく受賞に関しては、誰の他意もないものと思います。
しかし、急激な海面上昇を”当然”のように扱っていることに、やはり違和感を覚えざるを得ません。すでに、人工衛星観測による1990年以降の海面水位の変化率は、10年あたり2.5cmの変化率であることがあきらかにされており、仮に過去10年と同じ変化率で海面が上昇し続けたとしても100年後の海面水位は25cmしか上昇しません。
また、地質学的な見地からは、歴史時代にも第四紀を通じても小氷期と温暖期の繰り返しであることは常識となっています。このあたりをどうにか”子供向け”に伝えないと自然を誤解したまま大人になりそうです。まあ、寒冷化すれば本能的に”違う”と気がつくかもしれませんが、あやふやな自然環境に対する認識のままでいると、それに対する技術やその土台も「つみき」のようになってしまうかもしれません。
とても気になることがあります。「つみきのいえ」のストーリーです。
「つみきのいえ」は、地球温暖化に伴う海面上昇により、住まいをどんどん失われていく様子を老人の思い出とともに描く作品なのだそうです。作画法はとても牧歌的で、そこだけみれば子供にも親しみやすいものになっています。
おそらく受賞に関しては、誰の他意もないものと思います。
しかし、急激な海面上昇を”当然”のように扱っていることに、やはり違和感を覚えざるを得ません。すでに、人工衛星観測による1990年以降の海面水位の変化率は、10年あたり2.5cmの変化率であることがあきらかにされており、仮に過去10年と同じ変化率で海面が上昇し続けたとしても100年後の海面水位は25cmしか上昇しません。
また、地質学的な見地からは、歴史時代にも第四紀を通じても小氷期と温暖期の繰り返しであることは常識となっています。このあたりをどうにか”子供向け”に伝えないと自然を誤解したまま大人になりそうです。まあ、寒冷化すれば本能的に”違う”と気がつくかもしれませんが、あやふやな自然環境に対する認識のままでいると、それに対する技術やその土台も「つみき」のようになってしまうかもしれません。