防災ブログ Let's Design with Nature

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思考の整理学を読んでみた (1)

2009年09月07日 | 雑感
外山滋比古さんの名著『思考の整理学』が、1986年から23年を経て100万部を売り上げたそうです。ちょっと季節は外れますが、山下達郎『クリスマス・イブ』のようなロングセラーです。実は、以前からこの本は知っていたのですが、なにかと読む機会を逸してきました。ですが、やはり古典的名著は読んどくべきなんでしょうね。いろんなところから、エッセンスを抜粋してみます。

○忘れることが「古典化」に不可欠という考え方
「"時の試練"とは、時間のもつ風化作用をくぐってくるということである。風化作用は言いかえると、忘却にほかならない。古典は読者の忘却の層をくぐり抜けたときに生まれる。作者自らが古典を創り出すことはできない。 (中略) きわめて少数のものだけが、試練に耐えて、古典として再生する。持続的な価値をもつには、この忘却のふるいはどうしても避けて通ることのできない関所である」。

地形学・地質学では、”時の試練”に耐えて古くから持続している岩を”いい岩盤”といったりします。また、風化作用については、A、B、CH~CL、Dなどど、風化作用にも”整理”しています。そして、スケッチというかたちでデザインします。

しかし、そこで終わっては仕事はできても商売はできないでしょう。上の文のように、噛めば噛むほど味が出るような表現を考えることは、最もむづかしく、最も重要であるように思います。


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