世界人類は一蓮托生、皆兄弟と言った先人の言うとおりだ！

　世界保健機関（ＷＨＯ）は、南アフリカで見つかった新型コロナウイルスの変異株を、デルタ株などと並んで最も警戒度が高い「懸念される変異株」（ＶＯＣ）に指定し、「オミクロン株」と命名した、という。

　我ら日本人は、正直のところ、もはや「コロナ」は終わった風の気分でいたのだが、どっこいこの分では厳寒期に向かい、さらに人口移動の最盛期年末年始あたりが危なくなってきた。それにしてもなんと変幻自在のウィルスであることよ！　中国武漢でその存在が見つかった元祖コロナウィルス（COVID-19）は、爾来①アルファα株（英国）から、②ベータβ株（南アフリカ）、③ガンマγ株（ブラジル）、を経て④デルタδ株（インド）へと変化しながら攻撃をかけてきた。（ここで（）内は最初見つかった国名である）

　この間、イータη株（イギリス）、イオタι株（アメリカ）、カッパκ株（インド）、ラムダλ株（ペルー）、ミューμ株（コロンビア）と、もともと24個しかないギリシャ文字のすべてを使い果たさんかという程の自在な変化を続けてきた。どうやら彼は人間世界に明らかに一大戦争を布告してきたのではないだろうか？。

　ここへきて、また一段と強力なオミクロンο株なる新手の強力軍団を送り込んできた。初見から一月とかからぬ間にすでにドイツ、チェコ、イタリア、イギリス、オランダ、香港、そしてついに日本など30カ国にまで瀰漫しているというから同族先輩のコロナウィルスたちに勝る神出鬼没ぶりである。

　オミクロンはギリシャ文字のο、Οでアルファベットのo、Оの祖先にあたる。ギリシャ文字24文字の中15番目にあってこれだけはギリシャ文字O、oとも、また数字の0（ゼロ）とも区別がつきにくいために様々な物理量表記に使われることは滅多に無い、これをWHOが使ったというのは、これで終わりになってもらいたいという必死の願望のように見えて「さすが！」と勝手に感心してしまったのだが、それは筆者の勝手な想像に過ぎなかったらしい。特にν（ニュー）とξ（クシー）を飛ばしたのが国際政治問題？になっている。νはNewと勘違いされるからというのはまあよいとして、ξが中国の習近平大王との近親性から避けたと噂されているのは如何なものか？

　それはともかくWHOは、以後、π（パイ）、ρ（ロ―）、σ（シグマ）・・・ω（オメガ）と送って行ってそれでも足りなければ星座名を使うと決心しているという。ということはどうやらWHOは長期戦、あるいは絶滅戦まで覚悟しているのかも知れない。

　もはや、人間同士で争っている時代ではない。世界人類は一蓮托生、皆兄弟と言った先人の言うとおりだ！