日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

衆目に晒す廊下に張り出しは調子に乗り過ぎ 反省すべき、か?

2020年02月12日 07時39分40秒 | 政治
 「立憲民主党の安住淳国対委員長らが4日、衆院予算委員会の質疑内容などを伝えた同日付の新聞各紙のコピーに「すばらしい!」「くず0点」「ギリギリセーフ」といった論評を書き添え、国会内の同党などの衆院会派控室のドアに張り出した。「政府に注文 自民存在感」との見出しの産経新聞の記事は各紙よりも下方に掲示され、「論外」と書かれた」(2020/02/06産経新聞)。
 「すばらしい!」・「くず0点」・「ギリギリセーフ」などと刺激的な評語を付けずに、「優」「良」「可」ぐらいで控えめにしておけばよかったのに? 筆者も2紙取っている新聞の記事には◎や〇、×など付して異和感や同感の程度を朱書して次に読む家人への参考に供している。安住氏もそのぐらいにしておけばこんな記事は書かれなかったのではないか?
 それにしても産経紙のように「野党勢力」について容赦のない批判をおしまないジャーナリズムは極めて稀有で、最近の国内メディアはおしなべて可もなく不可もない当たり障りのない記事に終始している。その批評のレベルは低く、批判力は実に弱い。産経新聞は肝心の批評の質的レベルが高いとは思えないものの、少なくともこと反自民勢力への批判力の強さについては筆者はこれを大いに気強く感じている。
そこで、早速、上記記事中の「政府に注文 自民存在感」なる産経記事をネットで探してみると、それは次のようなものだった:――
 「肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの対応をめぐり、自民党が首相官邸主導による『政高党低』の構図を覆すような動きを見せている。党幹部がリードする形で政府派遣のチャーター機の公費負担を実現させ、感染症法で定める『指定感染症』の施行日前倒しについても決定の遅さに苦言を呈した。次期衆院選をにらみ、積極的な提案と注文によって党の存在感を高める思惑もありそうだ」(2022/02/04産経新聞)
 何のことは無い、与党自民党の頑張っている雄姿?を讃えるチョウチン記事に過ぎない。弱きをくじき、強きを讃える水野天皇直伝の「プロパガンダ」。新型コロナウイルス出現を先途とばかりに憲法に緊急事態条項を入れようという画策に気脈を通ずる援護記事。ことほど左様、これは政権批判にことよせたチョウチン記事に過ぎない。
 大ぴらには褒められないが、安住淳幹事長という男、さすがに未だ政治汚染の徹底していなかった時代の「元」NHK記者、評価力はまだ残っていると、産経紙には申し訳ないが心中ひそかに?喝采してしまったのである。
 ただし、こういう悪口雑言は、「王さまの耳は馬の耳!」と木のウロの中で秘かに叫ぶのがよい。それができないなら室内に掲示すべきであって、衆目に晒すのは調子に乗り過ぎだ。