日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

日本原電のインチキは「頭から腐っている」証拠だ

2020年02月20日 07時34分40秒 | 政治
 「日本原子力発電が敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けた原子力規制委員会の審査中、資料のデータを無断で書き換えていた問題で、地層の粘土に関する記載を資料から削除していたことが規制委への取材で判明した。地中の軟らかい層を示すデータで、活断層かどうかの判断に関わる。専門家は、それを削除することで『活断層の証拠を薄めているようだ』と指摘する」(2020/02/15毎日新聞)。
 去る11日の衆院予算委員会における立憲民主党の辻本清美氏の「タイは頭から腐る」発言。氏は、一国の指導者が腐っているようだと国中のすべての組織が腐ってしまうと主張したのである。このあまりに的確な指摘に安倍首相は理性を失って不規則発言を発してしまい、情けないことに「謝罪」に追い込まれた。そして辻本氏が言うとおり、頭が腐っていた鯛は体も腐っているのである。上記日本原子力発電株式会社の敦賀第二原子力発電所の地下に横たわる断層データ隠ぺい改ざんの事実が、腐敗が魚体にまで及んでいる何よりの証拠である。
 というのは、日本原電は生まれも育ちも国家の肝いりで作られた国策エリート企業であった。9電力の原子力発電技術の指導機関として産官一丸となって作った企業。茨城県東海村を拠点に福井県敦賀半島にそれぞれ2基ずつの原子炉を有する原子力発電所を所有していたのであるが、それぞれの一号機は廃炉となり、肝心の東海事業所の2号炉については3.11震災によって傷つきその再稼働を前提として画策してはいるものの100万人になんなんとする周辺自治体群の再稼働承認という難関を前にすくんでいるありさま。頼みの敦賀第2原発には上記記事に有るようにその地底に活断層が二筋に走っているという難物。
 上記記事は、先に専門家グループが調査して報告書にまとめたその「活断層」についてその報告書に不当な加除訂正を加えて再稼働審査を受審したというのである。この国はすでに歴史上最悪の原発事故を起こした不名誉を犯している。その福島第一原発事故の後始末もままならぬに「復興五輪」なるオマツリを呼び込むという「暴挙」を国を挙げて寿いでいる。その歓声に紛れて足下の地中にナマズが潜む原発を再稼働しようという政治力が蠢いている。
 このエリート企業による不当悪質な改竄こそ、文字通り日本国の「頭が腐っている」ことの証拠でなくてなにあろう???