GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

専門家調査団3日目 水神堂①

2007年08月14日 | Weblog
専門家調査団は二日間滞在した霊丘県を離れ、大同市中心部に向かいます。途中、広霊県の「水神堂」に立ち寄りました。この水神堂は、水の神様を祭るために北魏の時代につくられたもので、別名「小蓬莱」と呼ばれています。その後修復を重ね、現在は清の時代の建築物が残っています。
なぜかこの水神堂に2004年オリエンタルランド労働組合の植樹記念碑が建っています。きっと広霊県の村で植樹をした際に造られたものでしょう。せっかくなのでここで集合写真。記念碑の裏には「われわれは一つの地球を共有している」とありました。

水神堂②

2007年08月14日 | Weblog
お堂の周りはこのようにぐるりと水で囲まれています。前回私がここを訪れたのは昨年春で、「黄土高原にこんなにこんこんと水が湧き出る場所があるのか」と驚くほどにこの池の至る所からきれいな泉が湧き出して水底が見えていたのですが、今回来てみると水はすっかり淀んでしまい、死んでしまっているようでした。とうとうここの泉も枯れてしまったのでしょうか。観光案内版には、流量0.55㎥/秒と書いてあります。水神堂の周囲は山西省の非常に貴重な湿地資源として、水神堂を中心に西に250m、北に80m、南に350m、東に580mの範囲が保護されています。130種類あまりの鳥が周囲で観測されているそうです。でも中心部の水が枯れてしまったら、貴重な湿地帯も失われてしまいます。

干ばつの北部へ

2007年08月14日 | Weblog
霊丘県から太行山脈を抜けると、気候、植生が一気に変わります。太行山脈の南側に位置する霊丘県は中温帯、太行山脈の北側は寒温帯です。驚くほどに山に緑がふさふさしていた霊丘県を抜けると、急に風景が変わりました。大同市北部は厳しい干ばつに見舞われており、山の雑草もまばらです。

亜麻のお花畑

2007年08月14日 | Weblog
ここ広霊県では亜麻栽培が盛んです。茎から繊維が取れ、種子からは亜麻仁油を搾ります。一つ一つの花は小さな花ですが、大面積に植えられきれいな薄水色のお花畑が広がっています。黄色はひまわり畑。

スローガン

2007年08月14日 | 農村の風景
中国では特に農村で壁に書かれたたくさんのスローガンを見かけます。「時代は変わった。男の子も女の子もどっちも良い」など一人っ子政策に関するスローガンが一番多いのですが、最近急激に増えたのはこのキーワード「和諧」。胡錦濤政権以後、都市と農村の格差を是正し、調和の取れた社会づくりが提唱されています。「人を基礎とし教育を行い、全体的な調和を図り、発展を求めよう」と書かれています。このように農村に教育を普及しようというスローガンも多く見られます。

桑干河

2007年08月14日 | 桑干河
大同市中心部に戻る途中の桑干河。なんと!完全に干上がっていました!!私はこの三年間何度もこの桑干河を見てきましたが、水がまったくないのは初めてみました。大変だ!!厳しい干ばつで桑干河も干上がってしまいました。この河は、北京の水がめである官庁ダムに注ぎ、北京の水源の上流に位置していますが、これでは北京に送る水が一滴もありません。北京は来年のオリンピックを乗り切るために北京周辺地域から水をかき集めるのに必死ですが、大同市北部の畑はどこも干上がり、農村は悲鳴を上げています。

環境林センター④

2007年08月14日 | 環境林センター
乾燥地緑化のための有望植物として注目されている胡楊の育苗を今年もセンターで行っています。去年の今頃に採取して植えた種が、今年ここまで大きくなりました。専門家の先生たちも興味津々です。