GEN事務局会田の大同活動日記

中国黄土高原でのGENの活動や、現地の人々の生活をお伝えします。

GENワーキングツアー1日目

2007年08月02日 | Weblog
今日から2007年GEN夏のワーキングツアーが始まりました。今日は、渾源県の呉城郷呉城村のアンズ基地、懸空寺を経由して、霊丘県に向かいます。呉城村へ行く途中、典型的な黄土高原の風景を見渡せる場所でバスを止め、しばし休憩。

呉城村に到着

2007年08月02日 | Weblog
この後、呉城村に到着しました。今日もたくさん写真を撮ったのですが、なぜかカメラの調子が悪く、というより私のカメラの腕が悪く・・、上手く取れていなかったので、写真は省略します。。
今年の春、この村のアンズ基地を訪れたときに、3月初旬の突然の寒波で、つぼみどころか葉芽まで凍ってだめになってしまったというショッキングな事実を知らされました。今年の冬はずっと暖冬傾向で、木の芽が動き出すのも例年よりも早かったのですが、3月初旬に大雪に見舞われ、ここ呉城村では50cmほど積もりました。すでに芽が動き始めていたため、耐寒性が落ち、つぼみも葉芽も大きな被害を受けてしまいました。今年のアンズは絶収かと危ぶまれたのですが、7月中旬に例年の三分の一ほどの収穫を得られたそうです。また葉芽もやられてしまったのではと心配されました。葉芽がやられると、樹に葉がない状態になってしまうため、光合成ができず、木自体が弱ってしまう可能性があったのですが、葉はほぼ例年通りに生い茂っており、最悪の被害はまぬがれたようです。
このような自然災害にも負けず、呉城村では次々と新たな投資を行っています。昨年秋には干しアンズ、ナッツなどの加工工場ができていましたが、最近ではアンズ有限公司を作り、新たな工場を建設中とのこと。アンズの種から油を搾って製品化するそうです。
1994年からのGENの協力がきっかけで、どんどんとアンズを植え広げ、いまや300haのアンズ基地を持つようになった呉城村。収入が増え、以前には考えられなかった大学生まで出すようになりましたが、今後さらに村がどのように変化していくのかがとても楽しみです。

農家で昼食

2007年08月02日 | ホームステイ
この後、村の果樹園で一人数本のアンズ苗を記念植樹した後、農家で昼食をいただきました。テーブルいっぱいに並べられた食事を、オンドルの上でいただきました。
昼食後、渾源県の懸空寺を見学。懸空寺を見学中に雷が鳴り始め、空に稲妻が走り、大粒の雨が降り出しました。あわててバスに戻り、霊丘県に向かいましたが、雨はすぐにやんでしまいました。

霊丘県に到着

2007年08月02日 | Weblog
夕方霊丘県の県城に到着すると、雨雲が追いかけてきたようにここでも雨が降り始めましたが、2時間ほどで止みました。
霊丘県の中心地、県城までの道中、周囲の風景に目を奪われました。北部の厳しい干ばつに比べ、大同市最南端に位置する霊丘県は緑の濃さが全然違いました。霊丘県全体では雨量が多いとはいえないようですが、局地的には今年は雨が十分に降っているようです。私は昨年春から霊丘県には来ていませんから、夏に来るのは2年ぶり。周囲の植生の回復振りに驚きました。2年前はこんなに緑は濃くなかったはず。ここ数年で放牧が減ったことにより、急激に植生が復活してきたようです。明日行く植物園の変化が楽しみになってきました。
明日の植物園登山に備え、今日は早めに就寝。おやすみなさい。