忘れえぬ体験-原体験を教育に生かす

原体験を道徳教育にどのように生かしていくかを探求する。

児童生徒に寄り添う教師の道(2012年6月2日研究会発表)

2012年06月04日 | 研究会報告

1 子どもを信頼する根拠が明確になっているか(ブァルドルフ教育論)
・性善説に立つ子ども観
 ・子どもは限りなく成長する存在と見、心から尊い存在と受け止めることができるか。
 ・彫塑家的教師でなく園芸家的教師として子どもに接することができるか。

2 子どのもつ「権威感情」に応える教師であること(中学一年頃まで)。
(自分を投げ出してついていくことのできる権威者がほしい、その権威者のもとですべて学びたい、という感情)
 ・そのような権威はどこから生じるか

3 子どもの、真摯に前向きに生きている生の教師とふれ合いたいという欲求に応える。
(中学二年以降)
 ・先生は何に悩み、傷つき、苦悩し、喜び、感動しているかを知りたいと思っている。
 ・先生は何を信頼して生きているか(信頼するにたるものはあるのか? あるいは、この世生きるに値するものであるか?)
 愛とは(優しさや思いやりとは) 教師の原体験を生かす道徳教育でもある 友情とは
   学ぶ意味
   働く意味
   不幸と思える境遇をどう乗り越えていけばよいか
   ・容姿の差
   ・貧富の差
   ・能力(知能の偏差値や体力)の差
    (学習成績に左右されない人生の存在意義とは・・・、努力する意味にもふれる)
・授業のブレークタイムや短学活で話す

4 普段に子どもの心(感情や訴え)を受容する
・カウンセリングの技法を活かして

5 子どもの成長の姿をとらえて評価する。頑張る姿を学級で認め合う機会をつくる。
 ・日頃の観察が大事(日直当番や班活動、係活動や清掃活動など学級活動、行事での姿)
・学級通信で長所や成長の姿を紹介

6 学級、学年、学校の諸行事を人間的成長の機会ととらえ、意欲的に取り組むよう導く。
 お互いの理解が促進される
力を合わせ、協力し合う体験の機会となる
   個々人の頑張りを通して個性や能力の発見につながる
   達成感を共有できる
(よい学級集団が形成され、その中で個人の成長がいっそう促される)

7 子どもの悩みを理解する努力
 ・まず、いじめなどの悩みをできるだけ出さない学級経営を! 
 健康な雰囲気のやる気に満ちた学級集団づくりが大切(大阪隆夫著『学級経営の勘どころ』参照)
・解決に向け、親とも緊密に連携
 ・個人面談の実施
・いつでも相談に乗る、と言っておくことの意義
 (takao)


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