蜘蛛網飛行日誌

夢中説夢。夢の中で夢を説く。夢が空で空が現実ならばただ現実の中で現実を語っているだけ。

商賣昌盛

2005年03月29日 18時51分25秒 | 彷徉
地下鉄荻窪線の新高円寺駅を出てすぐのところに、JR高円寺駅に続く商店街がある。なんという名前だか忘れてしまったが、結構若い衆も歩いている、道幅は狭いが比較的にぎやかな商店街だ。何故ここを通るかというと、じつはこの通りには三軒の古書店があり、かつ行き着いた先のJR中央線ガード下には都丸支店(人文系書籍では都内随一ではないだろうか)があるからなのだ。
さて都内の商店街の衰退が取りざたされるようになって久しい。なにが原因かと問われてもわたしは中小企業診断士ではないので正鵠を得た回答などざせない。ただ消費者的視点からいくつかの商店街を見てきて思うのだけれども、どう見ても入りたくない店というのがあるもので、並んでいる商品は古くて疎ら、照明も薄暗く店内に人の気配がまったく感じられない店。なにもわたしはここでドリフのコントを書いているのではない。実際にそのような店があるのであり、そしてそんな店がまるで黒黴のように商店街全体の活気を殺いでしまうんですよ。
つまり確実に言えるのは商店街の繁栄には絶えざる活性化が必要なんですね。そのためには店主は若返る必要があるし、それができない店は廃業するか、経営者が変わるかしなくてはならない。一番無くなってほしい店は、やはり高くて悪い物を商っている店。二番目には近所の付き合いで商売している店。三番面には客に説教する店。
それと、これは商店街とは関係ないのだけれど、よくテレビなんかでやってるでしょう、行列のできる店ってのを。わたしはあれも嫌いです。客に行列させるなんて、たいへん失礼なことだし、客もこれに対して怒らなくていいけない。並ばせたんだから値引きしろってくらい、言ってよいのだ。だからわたしは行列のできる店には金輪際入ったことがないのを誇りとしているものであります。