どですかでん<普及版>東宝このアイテムの詳細を見る |
NHK・BS2で『どですかでん』を鑑賞しました。作品の概要等はウィキペディアでご確認下さい。
ユーモアとペーソスの中に、奥深い人間ドラマを見せてくれる作品です。でも、はっきり言って2時間は長いですね… この作品は興行的に失敗したとのことですが、何となく分かります 見終わった後の感動がいつもに比べて少なめ。原因は登場人物の誰一人救われない…ことか… 「どん底」も救いのない話でしたが、あの話には貧しさの中で抗うエネルギーが感じられました。でも、この作品にはそれが感じられない。舞台はゴミの中の一風変わったコミュニティであり、貧しい生活が描かれていますが、それを打開しようとする人物は一人も出てきません。皆、その暮らしを受け入れ、それが当然のように生きている…そんな毎日が変わりなく明け、そして暮れていく… これではね… 映画を金払ってみる人々は、金に見合うだけの感動やらエネルギーやらを求めるわけで、それらをこの作品から感じ取ろうというのは、ちと難しいと思います。でも、最後まで見ちゃいましたけど
黒澤映画初のカラーということで、色遣いは凝ってます 最終近くのプールのシーンなんか、印象的な青の使い方していると思いました。それと武満徹氏の音楽も素敵です。