Beginner's Luck!

バイク・PC・美味しいモノなど。リンク大歓迎!

Windows8をLet's Note(CF-R8)に入れてみた

2012年11月04日 13時22分48秒 | PC・携帯端末

ユーザーインターフェイスが大きく様変わりして、イマイチ評判の良くないWindows8。VistaやWin7の時は発売から1年以上様子見していたわけだが、今回は発売から1週間程度での使用開始となった。主な理由は下記の通り。

  1. Vistaより動作が軽いというウワサ
  2. 見た目が大きく変わって面白そう
  3. アップグレード料金が激安(期間限定ダウンロード販売が3300円!)

ネットで情報を集めると「使いづらい」という声と同時に「Vistaよりサクサクだ」という評価も。現状でも困っていないが、動作が軽くなるに越したことない。見た目はWin95以来、実に17年ぶりの大変革。日本でも今後出るはずのWindows Phone8と共通のUIになる(※1)。何よりアップグレード料金が過去の事例に比べても圧倒的に安い。あんまり安くて、ちょっと完成度が心配になるくらい。

※1・・・国外ではもうWP8の実機が出てるんだけどな~。iPhoneやアンドロイドじゃなくて、Windowsスマホが欲しい。

 

インストールしたPCはPanasonicのLet's Note(2009年2月モデル)で、VistaにCore2Duo-1.2GHz、メモリ2GBという構成だ。XPダウングレード権がついていたのでそちらも試してみたが、XPでもVistaでも普段使うには全然困らないスペック。ただしWin8を入れるにはインストール時点で何点か問題があった。

  1. タッチパネルが使えない
  2. 画面解像度が不足なのでスナップ機能が使えない
  3. セキュアブートが使えない

CMで流れている画面タッチの操作は、当然だけど既存のPCでは使えない。しかし世間には「Win8を入れたら自分のPCもタッチパネルになる」と勘違いする人が多かったのか、NHKでわざわざ注意喚起の報道していた。どちらにしろマウス操作で事足りるなら、画面をいじるより手の動きが少ないんだから、タッチパネルは全然魅力を感じない。だいたいノートPCはともかく、デスクトップPCは大画面化が進んで、普通に座っていたら画面に手が届かないだろう。孫の手でも使えというのだろうか。

スナップとは、ひとつの画面上で二つアプリを同時に表示させる機能。Win8を触ってない人からしたら「複数アプリが一緒に表示できるのがWindowsなんだから、そんなの当たり前だろう。お前は何をいっているんだ?」と小首を傾げるところ。ところがここにWindows Phoneと共通UIになるという落とし穴がある。スマホを使っている人ならわかると思うが、スマホではひとつのアプリが画面を全部占有してしまう。少しカスタマイズした画面写真が上にあるけれど、Win8特有のタイル表示のスタート画面からWin8用のアプリを起動すると、スマホ同様に必ず全画面表示になってしまうらしい。要するに解像度が1366×768ドットに満たない画面の狭いPCはスマホと同じように全画面で使いなさい、と。

セキュアブートは現状ではOSを切り替えて使うことが出来なくなるとのことで、Linuxユーザーなどが物議をかもしている。非常に大雑把に説明すると、普通の人が知らないうちに使っているHDD内の記憶領域を、悪意あるソフトウェアによって改竄されたりしないようにするための仕組みで、こちらを有効にすると起動が速くなるらしい。

 

とりあえず上記の条件をすべて受け入れた上で、インストールの開始。XPあたりを入れるのに比べると、アップデートに時間がかからないのでかなり早く終わる印象だ。まず入れた直後に発生した問題点が二つ。

  1. タッチパッドのクルクルスクロールが使えない
  2. 電源管理が対応せず、バッテリーが80%までしか充電できない

Let's Noteのタッチパッドはご覧の通り丸い。その縁を撫でるように指を回転させるとスクロール機能が働く。これが大変便利なのだが、メーカーサイトに対応ドライバがないため使えなくなってしまった。Win7用ドライバはあったので「多分これで良かろう」と我流で試したが、うまく行かなかった。また電源管理もバッテリーの消耗を防ぐために80%までしか充電しないモードと、外出用のフル充電の二通りあったのに、80%までの充電しかできなくなってしまった。新しいものを導入したら人柱的要素が発生するので仕方ないが。

10/7追記・タッチパッドについては、Win7用のドライバを手順マニュアル通りに入れてやるコトで動作可能になった)

 

話が少し戻って、Win8用アプリは全画面が基本と書いたが、スタート画面以外にも今までのデスクトップに良く似た画面が存在する。こちらは慣れればなんとかなるというレベル。以前からあるアプリはWindow表示が可能だし、各アプリの操作に入ってしまえばOSの違いは関係ない。ただしスタートボタンがない。PCの電源を落とそうとしてマウスカーソルを左下に持っていってしまうクセはそう簡単にはなおらないかも。ただ動作自体はVistaよりちょっと軽い気がする。

 

さて、Win8はMEやVista同様にMSの黒歴史になりかねないと言われているが、それはPCとはマウスとキーボードで操作するものという概念を持つ世代だけかも。もう何年かしてスマホなどで画面を直接触るデバイスに慣れた人が増えるとどうなるかなぁ。