食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

2|CO2ガス排出量を認識すべく生活商品にも「カーボン・フットプリント」が表示される/少数派

2020年07月10日 | 環境・海洋プラ
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2|CO2ガス排出量を認識すべく生活商品にも「カーボン・フットプリント」が表示される
フランスは3000品目、日本はイオンが米・ハム・植物油・洗剤・缶ビールなどに

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カーボンフットプリントの商品表示/米

■製品は製造段階からスーパーに並ぶまであらゆる経路でCO2ガスを発生させる
投稿者より/TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」 の東京大学名誉教授、月尾嘉男さんの「雑学コラム」(現在は終了)から、「エコロジカル・フットプリント」 「カーボン・フットプリント」についての2回目の投稿です。地球温暖化防止・温室効果ガス削減、要するにC02(二酸化炭素)を減らすには、今までの固定概念(観念)を覆すぐらいの意識変更が必要です。製品にC02排出量を表示することによって「見える化」を図り、私達の意識を変えようとするものです。

月尾氏/この手法を地球温暖化に当てはめて、世界の人々に考えて欲しいという趣旨で考え出されたのが「カーボン・フットプリント」です。人間が便利な生活をするために、地球環境を踏みつけていることを意識してもらおうという趣旨です。例えば私達はスーパーマーケットへ行って米を買いますが、その米が売り場に並ぶまでの経路を振り返ってみると、農家が稲を育てて刈り取るまでに農機具を使い肥料や薬剤を使い、それを精米して袋に詰め、その袋を輸送してスーパーマーケットの棚に並べるという作業が必要です。

その作業にはすべてエネルギーを使いますが、それぞれの段階で二酸化炭素を発生しています。大変に面倒な計算が必要ですが、それぞれの作業にどれだけのエネルギーを使用したかを計算し、単位あたりに換算した数値の合計を単位重量に換算すると、米がスーパーマーケットの棚に並ぶまでに発生した二酸化炭素が計算できます。

■日本はまだまだ表示が進んでいないがスーパーには表示商品がある
月尾氏/その数字がカーボン・フットプリントというもので、まだまだ一部の商品でしかありませんが、それを表示した商品が並び始めています。この制度は10年前から日本にも導入されましたが、世界では先を行っている国があります。イギリスでは2007年3月から、ポテトチップス、スムージー、シャンプーで表示が始まり、1年で70以上の商品に表示されるようになっています。フランスでも同じ時期から表示を開始し、3000以上の商品について計算し表示を開始しています。日本では第1号として2009年10月からイオンが米、ハム・植物油、洗剤に表示を始めましたし、一部の缶ビールも表示しています。このような商品だけではなく、牛肉、豚肉、鶏肉を比べると、鶏肉を1とすると豚肉は2倍、牛肉は4倍のカーボン・フットプリントになるのです。この数字で商品の価値を判断すると、既存の固定観念を変える結果も登場しています。 <次号に続く>

Sankoub
次号/グレタさんの鉄道自慢を見習い「カーボン・フットプリント」の数値を減らそう
前号/温室効果ガス排出を減らすには「カーボン・フットプリント」(自然環境踏付)の意識を!

Ntopkeiji

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