食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

江戸しぐさ第4話・傘かしげ/相手に雨が掛からないようにする配慮

2022年06月16日 | 江戸しぐさ
Edotp 江戸しぐさシリーズ第4話
傘かしげ/相手に雨が掛からないようにする配慮

Le4168200 野点傘

■傘かしげ
江戸の裏長屋の路地は道幅が狭く、傘を差してすれ違う時は相手に雨水が掛からないように、傘を相手とは反対の外側に傾けるしぐさです。さらに狭い道では、傘をすぼめてすれ違います。お互いの譲り合いの精神、思いやりの心から生まれたしぐさです。

ただ現実的な話をすれば、番傘・蛇の目傘は油紙を張っただけのもので破れやすく、その割りに高級品だったので大切に扱っていたためです。やはり庶民は、箕笠や合羽のほうがポピュラーでした。

▽不粋オヤジの独りゴト
こんな時世なので、すれ違う相手を見てから傘を外側(傘かしげ)、あるいは意図的に!内側に向けることにしています。無神経な若者や“建ぺい率”(注)の高い図々しいオバサンとすれ違う際は、傘かしげの精神とは逆に、傘の先を相手のほうに倒します(苦)。注/“建ぺい率”が高いとは、太ったオバサンのことを指します。また元宝塚の鳳蘭は目・鼻・口が大きく、“建ぺい率が高い顔”と言います。(どうでもいい話ですが…)

お互いに「傘かしげ」することで濡れ合わないで済むのです。気が回らない連中にこちらだけ外側を向けたら、それこそ私だけが濡れネズミになってしまいます。マナーがあるこのオヤジでも、今風に言えば自衛のためのやむを得ない措置です。一番怖いことは、晴れている時に傘を「刀持ち」~下の向けるのではなく、前後水平に持っている人の後ろを歩く際は危険を感じます。特に小さな子供には、顔や上半身と同じ位置になるからです。絶対、やめてもらいたいものです。

「夜目、遠目、笠のうち」~実際より美しく見えるものを言いますが、マイ妻はそもそも人に見せられる代物ではないので、頭から被る全身雨合羽が一番ふさわしいかも知れません。日傘も今や黒傘になってしまい、明るくカラフルだった昔が懐かしいですね。

江戸しぐさは偽史であり昭和の時代に創作されたことが、多くの専門家や研究者によって明らかにされています。
しかしこれらの礼儀・マナーは現在ほど必要であり、目くじらを立てずに参考にしたいと考えます。

Odayakatoptp

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