少数派シリーズ/羽田新飛行ルート
都心を低空で離陸・着陸を繰り返す羽田新ルートは許されない!7
羽田新ルート・荒川試験飛行!毎機2分続く騒音がタワマンへ反響することを確認
■コースから数キロ離れていても近くにタワマン・高層ビルがあれば「反響騒音」が増幅する
羽田新飛行ルートの重大問題7回目です/冒頭連絡・荒川上空試験飛行の騒音において、敢えてここではコース直下から2km離れたタワマンによる「反響音」に絞っての実体験報告です。2020年1月30日、江東区や江戸川区の地元住民の反対の声を無視し、巨大なジェット旅客機の騒音や落下物・墜落の危険性が指摘される中、とうとう羽田新ルート「北風時・荒川離陸上昇ルート」(羽田=湾岸エリア=荒川)を低空で飛ぶ試験飛行が始まってしまいました。飛行コース直下に在宅される方が被る騒音(轟音)は、尋常ではなく心痛を察します。残念ながら、騒音の異常さは既号で指摘した以上になってしまいました。詳しく調べますが、ここでは投稿者が体験したタワマン(超高層マンション)や高層ビルがあると、反響音が増幅・広く周囲のエリアに拡大・拡散する証明内容(既号から続く・下記リンク参照)です。「タワマン反響音」も相当キツイと飛行実施前から推測しておりましたが、全くその通りでした。自宅は、飛行ルートから約2km離れた江東区・西大島にあります。しかし自宅近くにタワマンがあるので、その反響音・騒音の鬱陶しさの「第一報」をお伝えします。
結論から言えば、予想以上に大型ジェット機の騒音がタワマンに反響・増幅され、「ゴー!」とかなりうるさく響きます。機体の大きさやコース取り・風向きが影響するのか、騒音の大きさは、毎機、一律ではなく、時々、異常に大きな音がします。一番感じたのは、「騒音の長さ」です。時計で測ったところ、最低でも1分間、最長は2分間にも及びました。騒音は自宅から見て飛行コースに当たる東側ではなく、タワマンがある西側から聞こえます。これは、反響音たる確かな証拠です。ジェット旅客機の初期上昇時速は、300~400km/h だそうです。専門知識がないため単純に計算すれば、2分間の騒音は約10~13kmの飛行に当たります。荒川上空はもちろん江東区の湾岸エリアを飛行中の騒音もタワマンが拾い、スピーカーのように広角度反響させているのではと考えます。自宅では、8kmも離れた東京ディズニーランド(TDL)の花火の音が聞こえます。通常では聞こえない距離・エリアでも、タワマンがあると反射板の役割をして騒音が増幅・拡大するのです。コースから数km離れていても、かなり騒音影響があることが証明されました。
画像11・反響音イメージ/稚拙ながら絵文字を使った投稿者の作図*既出
■江東地区以外にも新宿・渋谷でもタワマン周辺では反響騒音の影響を受ける
国交省も反対住民側も、コース直下から離れた地域では騒音についてあまり注目されていません。江東区の部局長級の役人が、区議会の答弁で「騒音は一瞬・地域も一部限定的であり問題ない」と回答しました。投稿者は普段からTDLの花火音を嫌と言うくらい聞いていたので、当初から「そんなことはない」と思っていましたが、やはり役人の無責任(ろくに調査せず)・思慮のなさは今回も言うまでもありません。飛行音が最大2分あるということは、計画される数分間隔の本飛行(次項)では、数時間に渡る飛行時間帯は、ほぼ連続的に鳴り響いていることです。飛行実験が始まった途端、家にいるとジェット機の反射騒音の連続で、何となく落ち着きがないのが自分自身で分かります。たった数日間、またこうした離れた場所でも騒音が憂鬱になります。騒音を紛らわすために、不要なテレビやラジオのSW/ONや音量を上げざるを得ません。騒音は個人差が大きいので、申し上げた程度でも負担に思われる方も多いと思われます。投稿者は習慣の天気予報チェックに加え、毎朝、「風向き(北風)」の追加確認が必至です(苦笑)。
江東区・江戸川区のみならず、「南風時・都心着陸降下ルート」(新宿=渋谷=羽田)のエリアには、国内最大級の“タワマン群”と「超高層ビル」が林立しています。騒音問題は、これらのかなり広いエリアの方々に影響を及ぼします。コース直下以外の皆様も、この問題を深刻に受け止めるべきです。つまり江東区や江戸川区を始め都内の多くの住民に対し、健康面と精神面に相当な負担(イライラ感・疾患・障害など)を強いることになります。同じく既号のように、専門家は音・騒音を当初あまり感じない人も、段々とボディブローのように効いてくると指摘しています。本運航計画では、荒川上昇ルートは2~3分おき1日8時間半、都心降下ルートは1分20秒~2分おき(羽田2滑走路同時使用)1日4時間です。ほぼ全時間に渡り、騒音が絶えないことを考えただけで愕然とする方もいるでしょう。騒音による健康面と精神面への影響、落下物、墜落の観点から、羽田新ルートを撤回させる運動を高めなければなりません。住民はもちろん、ぜひ市民団体、メディア、多くの区議会・都議会議員、国会議員の奮闘に期待します。
You Tube動画|従来の北風時には離陸後間もなく東向きに急旋回、東京湾を20km東行、市川市・船橋市沖で再びカーブし北上するルートと思われます。*既出
次号/8・羽田新ルート試験飛行調査◇騒音・威圧感は想定を越え深刻さ懸念浮き彫りに
前号/6・羽田新ルート・川崎石油コンビナート上の巨大機低空飛行は落下物でも大火災に
都心を低空で離陸・着陸を繰り返す羽田新ルートは許されない!7
羽田新ルート・荒川試験飛行!毎機2分続く騒音がタワマンへ反響することを確認
■コースから数キロ離れていても近くにタワマン・高層ビルがあれば「反響騒音」が増幅する
羽田新飛行ルートの重大問題7回目です/冒頭連絡・荒川上空試験飛行の騒音において、敢えてここではコース直下から2km離れたタワマンによる「反響音」に絞っての実体験報告です。2020年1月30日、江東区や江戸川区の地元住民の反対の声を無視し、巨大なジェット旅客機の騒音や落下物・墜落の危険性が指摘される中、とうとう羽田新ルート「北風時・荒川離陸上昇ルート」(羽田=湾岸エリア=荒川)を低空で飛ぶ試験飛行が始まってしまいました。飛行コース直下に在宅される方が被る騒音(轟音)は、尋常ではなく心痛を察します。残念ながら、騒音の異常さは既号で指摘した以上になってしまいました。詳しく調べますが、ここでは投稿者が体験したタワマン(超高層マンション)や高層ビルがあると、反響音が増幅・広く周囲のエリアに拡大・拡散する証明内容(既号から続く・下記リンク参照)です。「タワマン反響音」も相当キツイと飛行実施前から推測しておりましたが、全くその通りでした。自宅は、飛行ルートから約2km離れた江東区・西大島にあります。しかし自宅近くにタワマンがあるので、その反響音・騒音の鬱陶しさの「第一報」をお伝えします。
結論から言えば、予想以上に大型ジェット機の騒音がタワマンに反響・増幅され、「ゴー!」とかなりうるさく響きます。機体の大きさやコース取り・風向きが影響するのか、騒音の大きさは、毎機、一律ではなく、時々、異常に大きな音がします。一番感じたのは、「騒音の長さ」です。時計で測ったところ、最低でも1分間、最長は2分間にも及びました。騒音は自宅から見て飛行コースに当たる東側ではなく、タワマンがある西側から聞こえます。これは、反響音たる確かな証拠です。ジェット旅客機の初期上昇時速は、300~400km/h だそうです。専門知識がないため単純に計算すれば、2分間の騒音は約10~13kmの飛行に当たります。荒川上空はもちろん江東区の湾岸エリアを飛行中の騒音もタワマンが拾い、スピーカーのように広角度反響させているのではと考えます。自宅では、8kmも離れた東京ディズニーランド(TDL)の花火の音が聞こえます。通常では聞こえない距離・エリアでも、タワマンがあると反射板の役割をして騒音が増幅・拡大するのです。コースから数km離れていても、かなり騒音影響があることが証明されました。
画像11・反響音イメージ/稚拙ながら絵文字を使った投稿者の作図*既出
■江東地区以外にも新宿・渋谷でもタワマン周辺では反響騒音の影響を受ける
国交省も反対住民側も、コース直下から離れた地域では騒音についてあまり注目されていません。江東区の部局長級の役人が、区議会の答弁で「騒音は一瞬・地域も一部限定的であり問題ない」と回答しました。投稿者は普段からTDLの花火音を嫌と言うくらい聞いていたので、当初から「そんなことはない」と思っていましたが、やはり役人の無責任(ろくに調査せず)・思慮のなさは今回も言うまでもありません。飛行音が最大2分あるということは、計画される数分間隔の本飛行(次項)では、数時間に渡る飛行時間帯は、ほぼ連続的に鳴り響いていることです。飛行実験が始まった途端、家にいるとジェット機の反射騒音の連続で、何となく落ち着きがないのが自分自身で分かります。たった数日間、またこうした離れた場所でも騒音が憂鬱になります。騒音を紛らわすために、不要なテレビやラジオのSW/ONや音量を上げざるを得ません。騒音は個人差が大きいので、申し上げた程度でも負担に思われる方も多いと思われます。投稿者は習慣の天気予報チェックに加え、毎朝、「風向き(北風)」の追加確認が必至です(苦笑)。
江東区・江戸川区のみならず、「南風時・都心着陸降下ルート」(新宿=渋谷=羽田)のエリアには、国内最大級の“タワマン群”と「超高層ビル」が林立しています。騒音問題は、これらのかなり広いエリアの方々に影響を及ぼします。コース直下以外の皆様も、この問題を深刻に受け止めるべきです。つまり江東区や江戸川区を始め都内の多くの住民に対し、健康面と精神面に相当な負担(イライラ感・疾患・障害など)を強いることになります。同じく既号のように、専門家は音・騒音を当初あまり感じない人も、段々とボディブローのように効いてくると指摘しています。本運航計画では、荒川上昇ルートは2~3分おき1日8時間半、都心降下ルートは1分20秒~2分おき(羽田2滑走路同時使用)1日4時間です。ほぼ全時間に渡り、騒音が絶えないことを考えただけで愕然とする方もいるでしょう。騒音による健康面と精神面への影響、落下物、墜落の観点から、羽田新ルートを撤回させる運動を高めなければなりません。住民はもちろん、ぜひ市民団体、メディア、多くの区議会・都議会議員、国会議員の奮闘に期待します。
You Tube動画|従来の北風時には離陸後間もなく東向きに急旋回、東京湾を20km東行、市川市・船橋市沖で再びカーブし北上するルートと思われます。*既出
次号/8・羽田新ルート試験飛行調査◇騒音・威圧感は想定を越え深刻さ懸念浮き彫りに
前号/6・羽田新ルート・川崎石油コンビナート上の巨大機低空飛行は落下物でも大火災に