食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

「刑事コロンボ」小池朝雄氏死後は2人の声優(タレント)が吹き替えしている/少数派

2019年05月04日 | 文化・文芸
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/文化・文芸
「刑事コロンボ」小池朝雄氏死後は2人の声優(タレント)が吹き替えしている

Ma1180_002469
ロス警察のパトカーではなくコネチカット州で撮影/フリー素材

■故・小池朝雄氏独特の雰囲気と江戸弁が人気の秘訣
「刑事コロンボ」シリーズが大好きで、全69作品を地上波やBSで何回も見ました。コロンボ役の吹き替えは、3人の声優(タレント)が務めています。初代は、ご存じ故・小池朝雄氏です。1985年に亡くなってからは、石田太郎氏(2013年没)が引き継ぎました。そしてもう1人が、“チョイ役のコロンボ”?に銀河万丈氏(TV東京・開運!なんでも鑑定団、TBS・プレバト!などのナレーター)です。チョイ役とは? 1970年代からNHK・日本テレビで放送された刑事コロンボは、番組時間の関係からカット版でした。しかし現在、BSなどで放送されるのはノーカット版です。カットされた部分は吹き替えしていないため、後から挿入されました。そのためドラマの最中に、突然、小池氏から銀河氏に声が変わり、犯人役の声も違う時があります。よく声や癖を、小池氏に似せていますね。しかし銀河氏には失礼ながら、慣れないと違和感は否めません。

1970年代当時、さすがのNHKも、最初から犯人を明かしてしまうので最後まで視聴者が見てくれるかと懸念を持ち、単発のテスト版を放送して反応を調べた逸話も聞きます。民放の“断崖絶壁サスペンス”のように、当時は現在以上に最後まで犯人が分からないドラマが普通でした。ところが視聴者は“犯人捜し”より、コロンボが犯人を追い詰める迫力、何といってもトリックが緻密、刻々と変わっていく犯人の心理状態を浮き上がらせる手法が斬新で、視聴率も好調だったことからNHKも杞憂に終わったようです。人気が高まると、ピーター・フォークの声が聞きたい要望が出て、2か国語放送されました。しかしこちらは不評で、私も聴きましたがオリジナルはキンキン声なのです。やはりコロンボは、小池氏独特のペースと“うちのカミサンがね…”が魅力なのでしょうね。

犯人役の吹き替えには、現在でこそ政治家・大物に成長した俳優も出ていました。額田やえ子氏が翻訳、演出家・左近允 洋(さこんじょう ひろし)氏などを経て江戸っ子弁風にアレンジされています。コロンボがよく使う「よござんすか?」や、日本のことわざ・慣用句・当時の流行語、今ではあまり使わなくなった半世紀前の日常言葉が出てきて笑ってしまいます。コロンボ愛用のポンコツ車は何とフランス製プジョーで、長い年月に渡るシリーズの間に3台、愛犬も6~7匹代わったそうです。なお番組の冒頭・最後のテーマ曲(ヘンリー・マンシーニ作曲)は、刑事コロンボシリーズの曲ではないのです。コロンボを含む、米NBCの何種類かのミステリーシリーズの統一曲だそうです。かつて、「火サス(火曜サスペンス)」の“♪ジャンジャンジャ~ン”のようなものでしょうか。

■推理小説を最後から読むと作者の伏線や読者へのかく乱が読み取れる
話は変わり、やや歌のフレーズぽいのですが、母は半世紀も前から推理小説を最後から読んでいます。最後から読んで何が面白いのか?と聞いた答は簡単、短気な母なので犯人が最後まで分からないとイライラするからだとさ!推理小説の風上にも置けない奴だ!(笑) 当然ながら最初のページから読む私は、どうして作者は事件のカラクリなど、こんな緻密なことが設定できるのか感心していました。ある日、試しに最後から前章に順々に読んでみると、今までにない違う感覚に陥ってきたのです。作者は、犯人を分からなくするために、至る所で「伏線を張る」、「効果的な錯誤」と言うべき読者を意図的にある方向へ誘導(かく乱)させているのですね。逆から読むと、ハッキリ意図が分かります。

まあ、こういう読み方もアリだなと思いました。皆様も、1度試してみてはいかがですか?(但し名作は作者に失礼なので、最初のページからお読み下さい)。考えてみれば、これって刑事コロンボや古畑任三郎の手法ですよね。倒叙(とうじょ)法と言い、当初に犯人を明かし、刑事が段々と手口や動機を暴いて心理的に追い詰めていく過程が主体です。母は刑事コロンボや古畑任三郎の作家・脚本家より、ずっと早くその感覚を先行していたことになる(母を褒めるバカ息子)。さて古畑任三郎シリーズのほとんどが、コロンボのパクリですね。設定やシーンが違っていても、肝心のトリックはコロンボと同じです。余談ですが、コロンボ初回作「殺人処方箋」だけは、コロンボはしっかり髪をとかし精悍なスタイル、コートもヨレヨレではありませんでした。その後の作品とは、全くイメージが異なります。

<コロンボクイズ> コロンボシリーズの中で、天才ばかりが集まった「殺しの序曲」、その天才の犯人から出題されコロンボが解いた問題です。皆様もコロンボになれるか、挑戦しましょう! 下記の解答欄に視線を当てずに考えましょう。
問題] 金貨が沢山入った袋が3つ(A・B・C)あり、1つだけニセモノの金貨が入った袋を当てるクイズです。本物の金貨1枚は100g、ニセ金貨は110gとします。また秤(はかり)は、1回しか使えないことが条件です。A・B・Cの袋のうちどの袋がニセ物か、見つけるにはどうしたらよいでしょうか?
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
 ↓
『Aの袋から金貨を1枚、Bから2枚、Cから3枚を取り出します。6枚の金貨を秤の上に乗せます。本物の金貨とニセ金貨1枚の重量差がポイントです。重量が610gならAがニセ物、620gならB、630gならCの袋がニセ物です。因みに3つの袋全部が本物なら、6個の重量は600gということです。』

Sankoub とうとう民放TVのレギュラー2時間ドラマが消滅してしまいました

Ntopkeiji

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コンサートチケットの高額転... | トップ | スーパーマリオが好きだった... »
最新の画像もっと見る

文化・文芸」カテゴリの最新記事