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プロ野球クライマックス戦による優勝の決め方はどう考えても正統性がない/少数派

2019年03月28日 | スポーツ
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プロ野球クライマックス戦による優勝の決め方はどう考えても正統性がない

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■大相撲・マラソンなど他競技に置き換えるとCS戦のバカらしさが分かる
一時、Jリーグの人気に押され、プロ野球のムードを高めようと2007年から始まったCS戦(クライマックスシリーズ)です。しかしどう考えても正当性がなく、こんなに欺まんに満ちている戦いはないと思います。プロ野球選手は、1年間の苦労と努力を重ねた末の勝ち取ったセ・パのシーズン優勝です。長いシーズンで1位が確定したにも関わらず、再び3位から勝ち上がり戦を行うことに疑問を感じます。最高にムードが盛り上がって面白いと言う方もいますが、本物の野球ファンとは思えません。来年こそ、このようなCS戦は廃止して欲しいと思います。

何故おかしいかを他の競技に置き換えてみると、CS戦のバカらしさがハッキリとにじみ出てきます。オリンピックなど42.195kmのフルマラソン(シーズン戦)を終えて、その上位3人が改めて100m競走(CS戦)をするようなものです。あるいは大相撲なら、千秋楽を終えて15勝全勝の横綱・14勝1敗の大関・13勝2敗の関脇の力士が、勝ち上がりの取組み(巴戦ではなく)を行うようなものです。シーズン戦による厳格なる優勝、歴然とした勝敗の差が付いている以上、後からいじりまくる必要は全くありません。セパ12チームのうち6チームが日本シリーズに出場資格があるのは、どう考えてもおかしいと思います。

■5割を割った3位チームが日本一になる可能性があるのはプロ野球の本質を歪める
1年間の優勝は「レギュラーシーズン優勝」、CS戦の勝者を「クライマックスシリーズ優勝」と呼ぶようですが、無理やり名付けた感じです。過去にレギュラーシーズンで優勝しても、CS戦2位・3位から勝ち上がったチームに敗れることが何回も起きています。3位チームが勝ち上がり、そして相手リーグ優勝チームを破り“日本一”を達成したことさえあります。解説者の張本勲氏によると、こんなことをやっていると、最悪、シーズン勝率が5割に達しない3位チームがCS勝者、そして“日本一”になる可能性さえあり、プロ野球の本質を歪めてしまうと言います(CS戦に喝!)。

CS戦の実施は観客へのサービス、消化試合の解消と言っていますが、実態は入場料・TV放送権料などの増収が主目的で、選手とは程遠いところにいる野球を牛耳る関係者の思惑です。昔はシーズン優勝が決まると興奮しましたが、今は胴上げ・“ビール掛け”も虚しく感じます。選手はどれだけ優勝を目標に頑張っているか、野球関係者ほど知るべきです。選手を嘲笑うかのようなつまらぬCS戦はやめて、従来のようなシーズン優勝(即・リーグ優勝)の感動を与えて欲しいものです。そうなれば、秋には本当に美味しいビールが飲めるのですが・・・

Ntopkeiji

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