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村上春樹著・1Q84を読んで知ったディスレクシアという障害/少数派

2019年04月12日 | 社会の弱者・人権
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村上春樹著・1Q84を読んで知ったディスレクシアという障害

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1984年に見た月は確か1つだけだったと記憶しているが…?

村上春樹氏は、毎年、ノーベル文学賞を期待されながらなかなか取れませんね~。投稿者はハルキストでもサユリスト(古い?)でもありませんが、毎年、授賞発表時期の10月になると残念さを覚えます。超ベストセラー、村上春樹著「1Q84」をお読みなった方も多いと思われます。作品の中の主要人物、“ふかえり”という10代の女性が「ディスレクシア」という障害でした。申し訳ないのですが、この本を読んで初めてディスレクシアを知った次第です。映画監督のスピルバーグ氏も、子供の頃、ディスレクシアの障害でいじめを受けたそうです。

ディスレクシアとは、ギリシャ語の「できない・困難」のdysと「読む」のlexiaに由来する言葉です。知能は正常でも、読み書きの滑らかさと正確さに困難があり、文字を読んで内容を理解するのに時間が掛かるのです。あるいは1度に1センテンスしか話せないなど、「読み書き障害」と呼ばれるものです。言語の「音」と「文字」が一致するかが、障害の出現頻度に影響すると言われています。日本語のひらがなやカタカナは1つの文字に1つの音が当てはめられますが、漢字は違います。アルファベットも、単語によって異なります。

そのためディスレクシアの障害者の割合は、日本語(漢字)の場合6.0~6.6%、英語5.3~11.9%(一説には、米国人は10%)、諸外国でも数%存在します。そんなにと思われますが、ディスレクシア自体がまだまだ世に認知されていません。ご自分や家族が認識していない、軽微だったり、病院で診てもらっても他の症状に置き換えられている可能性があります。何事も、早期発見と適切な支援が重要です。ディスレクシアの人達は、極めて発想が豊かです。スピルバーグ氏が、長年、教育的支援を行っています。また1Q84の作品に影響を受け、彼等や障害への理解が徐々に広がっているようです。

さて作品「1Q84」の舞台となったのは、1984(S59)年です。パラレルワールドと言われる並行する別世界に引きずり込まれた、若い男女(天吾くん・青豆さん)の葛藤です。当時、私は何をしていたのかな?思い出せないくらい遠い昔ですね。でも華やかな明るい時代だったと記憶しています。現在のように、こんなに人間関係が劣悪でなく、皆さん全体が個・己を保持し、心の豊かさを持っていました。ほんの眼の前には、“バブル”が待ち受けていました。あんな巨大なバブルがやってくる、その後、失われた20年・30年の不況が続くとは、当時、誰しも予想できませんでした。

現在の社会が苦しく、嫌気を感じるあなた! 覚悟を決めてタクシーに乗ったら、三軒茶屋から首都高3号線の「在るべきとされる非常階段」を下り、201Q年に移ってみたらいかがでしょうか!?(1Q84のストーリーですが) 今とは異なる世界、違う人生が得られるかも知れません。月も、2つ昇ります。但し、主人公の天吾くん・青豆さんと違い、普通の方は2度とこちらの世界には戻って来られませんが・・・私もつまらぬブログを書いてないで、思い切って行こうかな?異次元の金融緩和の恩恵もないので、異次元の世界で頑張ってみるか!

Ntopkeiji

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