食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

ゲノム編集魚ってご存じですか?真鯛・トラフグの巨大化目的も制御不能な遺伝子改変も/食品のカラクリ・魚介類19

2024年05月18日 | 魚 介 類
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ ゲノム編集魚・ゲノム編集食品/魚介類
ゲノム編集魚ってご存じですか?真鯛・トラフグの巨大化目的も制御不能な遺伝子改変も
肉厚1.5倍のマッチョ真鯛・2倍のスピードで成長するトラフグ(22世紀ふぐ)



■「生命体に備わるバランス」を破壊すると想定外の変異が起き人間は制御できない
「ゲノム編集魚」「ゲノム編集食品」とは?遺伝子を切り貼りして本来持つ性質を変えるのがゲノム編集技術。こうしたことで生まれる魚や食品を言う。日本では肉厚1.5倍の“マッチョ”な真鯛(マダイ)、トラフグの巨大化、血圧の上昇を抑える物質GABA(ギャバ)を豊富に含むように改変されたトマトなどが、厚労省に届け出がなされている。一見、良いことのように思えても問題は山積している。マダイはゲノム編集によって、筋肉を抑制する遺伝子を壊されることで、体のサイズがどんどん大きくなる。トラフグは食欲を抑制する遺伝子を破壊され満腹感が失われ、ひたすら餌を食べ続け巨大化する。これらは表示がないまま既に市場に出回り(投稿時点は通販)、ふるさと納税の返礼品にしている自治体である京都・宮津市、陸上養殖施設で育てた「22世紀ふぐ」)がある。

 上がゲノム編集トラフグ

そこで、従来からある「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」とでは何が違うのか。遺伝子組み換えは、他の生物の遺伝子を導入して品種の改良を行う技術。一方のゲノム編集は標的とする遺伝子を破壊して、新しい性質を生み出す技術である。特定の遺伝子のDNAを切断することで、その働き方を破壊できるため、遺伝子組み換えに代わるものとして応用が広がっている。生物本来の働きを破壊することによって、前述のマダイやトラフグは餌を食べ続け、特にトラフグは約2倍の早さで成長する(いずれも写真参照)。アメリカは規制がなく、既にゲノム編集された大豆やトウモロコシの商業用栽培が始まっている。日本にもゲノム編集された大豆が入ってくる。問題は、狙った遺伝子を正確に破壊できるとしているが、標的以外の箇所で意図しない遺伝子消失や入れ替え現象が起き、新たな毒素やアレルギーを引き起こすアレルゲンが生成される可能性があり、前立腺がん・乳がん、脳の働きや生殖行動、病気になりやすいなど深刻な健康被害が考えられる。

遺伝子組み換えの際にも言われたように、「生命体に備わるバランス」を破壊すると想定外の変異が起き、人間はそれを制御できないのだ。だから制御できないものの応用化は危険と判断される。食品に厳しいEUや欧米の市民団体は、ゲノム編集食品への厳しい規制を求めている。日本政府・厚労省は衰退する水産業の成長戦略にしており、案の定、無頓着に「安全性に問題ない」の繰り返しばかり。専門家は安全審査や動物実験さえ行われないまま既に市場販売され、知らずに国民が食べ続けるのは危険と警告している。例えば「22世紀ふぐ」のように陸上養殖施設から液体やトラフグの精子が排出されており、自然界のフグと交合すれば変異、生物多様性に影響が出る。結局、魚体の巨大化・成長スピードを上げ、企業の利益を優先させるためだ。人間そのものや生物においても、ゲノム編集食品の流通・販売の禁止を求めるべきだ。

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