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松尾貴史コラム◇[採決見送り]検察庁法改正案に抗議の声、安倍首相が壊そうとする三権分立/少数派

2020年05月19日 | 政治情勢1
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/政治情勢
松尾貴史コラム◇[採決見送り]検察庁法改正案に抗議の声、安倍首相が壊そうとする三権分立

20200517m

■安倍首相は黒川検事長と2人で会っていた・そして平気でウソを付く
2020.5.18追記 [採決見送り] 政府は、突如、今国会での検察庁法改正案の採決を見送りました。多数の国民の反対が高まった成果です。安倍首相はコロナ対策に集中するためと言っていますが、今さら何を言うかと思います。本音は、支持率が急降下しているためです。反省していないのは、撤回した訳ではなく次の国会で再提出するそうです。なお松尾貴史コラムは17(日)に新聞掲載されたもので、そのまま載せます。
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投稿者の前説/安倍首相は己の「疑惑隠し」のために、黒川東京高検検事長の定年延長に躍起です。「#検察庁法改正案に抗議します」のリツイートは、5月15日に開かれた内閣委員会までに1000万を超えています。国民の多くが怒り、検察庁OBも怒り、著名人も怒っています。安倍首相はネット番組で、「黒川氏とは2人で話したことも、個人的な話をしたことは全くない」と発言しました。しかしNHKのサイトや新聞各紙の「首相動静」には、個別に面会した記録が存在しています。ツイッターユーザーから指摘が相次ぎ、安倍首相の「明らかなウソ」が知れ渡ってしまいました。既に様々の“言い訳”の破綻で信用を失っていますが、「このウソ」には重大な問題が潜んでいます。国民は随分と舐められたものだ・・・


毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムから抜粋した記事をご紹介します。松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*タイトル付け、文章の省略化、補足は投稿者によるものです。

 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■安倍首相は国民に不要不急を強いり不要不急の「検察庁法改正案」ごり押し
「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグでの投稿が、ツイッター上で、黒川弘務東京高検検事長の定年延長を閣議決定してつじつまを合わせるために出された改正案に対して、700万(投稿者の前説参照)ともいわれるほどつぶやかれ、今まで政治的な発言をしてこなかったアーティストたちも参加して盛り上がりを見せた。改正とは名ばかりの改悪であって、国民にとって不利益になる改正案であることは新型コロナウイルスの感染拡大を見るよりも明らかなのだが、感染症を抑え込んだり、そのために仕事や生活が苦しくなったりして崖っぷちにいる国民のための施策がおろそかなまま、どんどんと採決が強行されようとしている。国民には不要不急の活動はやめろと言いながら、自分たちはこの恣意的な人事を可能にする不要不急の法律案を無理やりにでも通そうとしていることの違和感が大きい。

これほど抵抗の大きな悪行を、この環境下で急いで通してしまおうとすること自体、後ろ暗いところがある証しだろう。安倍晋三首相は「恣意的な人事の懸念はない」と言い張るけれども、ならばこの法律改定は全く不要ではないか。安倍政権が始まってからというもの、これまで「恣意的な人事」の実績がわんさかあるというのに、よく臆面もなく言えたものである。 <省略> 武田良太行政改革担当相が意味不明の答弁を繰り返して時間を浪費し、この法案が無理筋だということを露呈させている。法相出席の上、法務委員会で審議すべきものであるはずなのに、内閣委員会でやっているのは、内閣の思い通りに検察を動かしたいということが透けて見える。

■三権分立を壊し続けてきた安倍政権がまたしても大きな破壊に打って出た
この改悪に国民の多くが怒っているのは、検察官の定年を63歳から65歳に引き上げることではなく、政府が認めた人物のみが定年延長できるという、検察の独立性に人事の権限を持つことで介入しやすくなるということが問題なのだ。つまりは、三権分立を壊し続けてきた安倍政権が、またしても大きな破壊に打って出たということだ。だからこそ、昔から検察官は一般の国家公務員法の対象ではないということを続けてきたのだが、現政権はあまりにも疑惑が多すぎて、いつ検察の捜査対象になるか分からないのだろう。

まだ今は、検察がかろうじて独立性を保っている現象が見て取れる。河井克行前法相夫妻の買収容疑での立件が視野に入ってきた。安倍首相が任命して法務行政のトップに据えた人物が刑事責任を問われることになれば、もちろん任命責任もこれまで以上に大きい。その金の出所は、自民党が異例の破格でプレゼントした1億5000万円だろうけれど、この巨額拠出は、トップの指示、あるいは了承がなければあり得ないのではないか。

■黒川検事長が不起訴にした小渕・松島・甘利・下村・佐川氏など数々の疑惑
当の黒川検事長は一体どう思っているのだろうか。ここまで国民の間で抵抗が起きていて、寝覚めは悪くないのだろうか。検察を辞めた後も、弁護士などの仕事が待っていて、生活の不安もないのに、ここまで憎まれて、逆に老後は大丈夫なのだろうか。私ならこんな重圧に耐えられず「総理、もういいです。私、おとなしく退任します」と言うだろうが、安倍首相のお気に入りともなると、常人の精神力とは違う何かがあるのだろうか。小渕優子元経済産業相の政治資金規正法違反問題、松島みどり元法相の選挙でのうちわ配布問題、甘利明元経済再生担当相のUR口利き問題、下村博文元文部科学相の加計学園パーティー券問題、佐川宣寿元国税庁長官らによる森友学園公文書改ざん問題、これらすべてを不起訴にしたのが黒川氏だと言われるが、つまりは政権と一蓮托生、二人三脚ということなのだろうか。

Sankoub
4・安倍首相は「カケ」(加計問題・賭けマージャン)から結局のがれられなかった(軽口)
2・検察庁法改定案 「朕は国家なり」を彷彿とさせる安倍首相・強行許さぬの声さらに大きく

Ntopkeiji

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