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認知症◇認知症になった本人が穏やかになるよう介護者は役者を演じることが大事/認知症と介護3

2019年04月15日 | 認知症と介護
Alzheimertp3 認知症と介護シリーズ3
認知症になった本人が穏やかになるよう介護者は役者を演じることが大事
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推測される

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■高齢化が進み老老介護・認認介護・労老介護の恐れも
介護する方が役者を演じるってどういうこと?と思われるかも知れません。でも認知症や介護の御本を読まれた方は、まさに介護する側の対策として言い当てていると理解して頂けるでしょう。理由は、後ほど申し上げます。厚労省の推計によれば認知症高齢者は462万人、認知症予備軍が400万人もいるそうです。2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症になると推測されています。これだけ認知症の方が増えても当の介護者(配偶者・家族)を始め一般への理解が広がらず、私も重大なポイントを誤解していました。大切なことは、重度の認知症になっても「心は失っていない」ことです。当シリーズの総集編的な内容を、まず2回に渡り投稿します。

現実は、介護する側は人生がメチャクチャ、介護の疲れやストレスから、せっかく今まで共に暮らしてきた伴侶や親を殺す「介護殺人」が後を絶ちません。また高齢者同士の「老老介護」、息子や嫁さんが働きながらの「労老介護」、介護するためやむなく会社を辞めざるを得ない「離職介護」(40万人が介護のため離職した)、そして軽い認知症の方が重い認知症の配偶者を介護する「認認介護」も見受けられます。日々、壮絶な介護に耐えている方が多いでしょう。将来、妻あるいは私のどちらかが認知症者、あるいは介護の当事者になる可能性が高いので、今から少しずつ覚悟と勉強を深めていきたいと考えています。

■介護者は認知症者の前で世界一の俳優・名優になれ!
認知症や介護の本を読んだのですが、この本が一番分かりやすいので紹介します。『最初に知っておきたい認知症』 著者:杉山孝博 発行:新日本出版です。杉山孝博氏は川崎幸クリニックの院長で、認知症関係の著書や監修もされています(「川崎・幸」でも認知症者3人が殺されたのは介護施設、杉山氏は無関係の病院院長です)。先生のアドバイスの中で私が最も大事と思ったのは、「介護者は認知症者の前で、世界一の俳優・名優になれ」と言うことです。それは認知症者を騙すことではなく、認知症者に「この人は優しくしてくれる」「ここなら安心して住める」と思わせる対応をすることだとしています。もし妻が認知症になったら、妻の前では「立派な役者」(絶対!二枚目を・笑)を演じ切ることを覚悟しました。主演男優賞受賞を、目指ししたいと思います。

最後は、認知症の事件です(事故ではありません)。2007年・愛知県で当時91歳の認知症の男性が、徘徊中に列車にはねられ死亡しました。JR東海は、遺族に720万円の損害賠償の訴訟を起こしたのです。JRは民法の精神障害者が損害を与えた場合、親や家族が責任を負うとして訴えていたものです。一方、遺族側は認知症者を、一瞬の隙もなく見守るのは不可能と主張していました。最高裁の判決は画期的で、画一的に遺族が損害賠償を負うのではなく、介護や生活などを鑑みた判断が必要とのことでした。高齢化、認知症者が急増する中で、今後の介護の在り方に影響が出てきます。それにしても政府は、消費税増税分を社会保障費にと言いながら、逆に介護保険・生活保護費や仕組みをバッサリ切っています。生活保護・母子家庭援助、介護や認知症対策に力を入れないのは、OECD先進国の中で日本だけだそうです。

Odayakatoptp

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