GalleryCafe 月~yue~

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始めの一歩

2014-07-03 13:13:22 | 日記
こんにちは。今日は、朝から大雨。
九州は、今年も大へんなことになっているようです。
被害がないといいんですけどね・・・。

さて、祖父の作品展も今日を入れてあと4日となりました。
あっという間の2週間です。

昨日は、近くに寄ったので、と親子さん3人連れの女性の方が来てくださいました。
なんの所縁もない方にまで見ていただいて、祖父も幸せだと思います。

今日は、DMにも使った、かなりの労作、2点をまず・・・。




キツツキの方は、たくさん残っているお盆の中で1番大きいです。
仕上げも丁寧で、本当に手を掛けて作ったのがよくわかります。

朝顔を題材にしたお盆は、ほかに2点ありますが、
この作品が1番落ち着いていて、私が1番好きなものです。

祖父は、松にキツツキをあしらったデザインがとても気に入っていたのだと思います。
1番の大作の衝立もこの図案です。


自分が愛用していた煎茶器の入れ物も。



自分の中で、節目になる作品に、松とキツツキの図案を使っているように思えます。


さて、最後に本当に初期の頃の作品を・・・。

すずめと稲穂を彫っています。


すずめの頭の向きも不自然なら、足(らしきもの)の向きも変です。
稲穂は、ただ削っただけで奥行きもなければ立体感もなし。
漆掛けは、先生がしてくださっているので、とてもきれいに仕上がっています。
重ね掛けしていないので、シンプルですっきりした仕上がりです。
私の知人の一人は、「こんな感じ(の仕上げ漆)の方が好きだ」と言ってくれたりもしました。

伯母曰く、「なんで先生も、こんな下手っぴいに、こように大きなお盆を彫らせたんかなあ」と、
岡山弁でため息をついていました(笑)

このお盆は、大きい割に軽くて扱いやすいのです。
きっと先生は、自分で作ったものをどんどん生活の中で使いなさい、という
思いだったのではないかと、思うのです。
高名な作家の作る芸術品ならいざ知らず、
何のために作るのか・・・。

使って楽しむため、と言いたかったのではないでしょうか。

まさにそれを実践した祖父の作品作りだったと思います。
茶托や菓子器を欲しいと言われれば作って差し上げ、
お大師講でみんなに使ってもらおうと小盆を作り、

お盆は、伯母のみならず、私の実家でも、妹の家でも、
また私の店でも、使わせてもらっています。

今回なんとかお披露目ができて、私もホッとしました。
来場者の方から「いいご供養をしてさしあげたわね。」と言っていただきました。
天国で、祖父が喜んでくれていたらいいな、と思います。

あと4日、今しばらく祖父の作品を展示しています。
どうかよろしくお願いいたします。



今日のきなことげんげん。
めずらしく2匹で・・・(ハラハラする)

でも、あっという間にきなこ撤収。

けんかに発展せず、一安心。


仕方ないので、また寝ます。






おやすみなさい(朝だけど・・・)


では、今日はこのへんで。