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夏の思い出 5

2021-09-27 08:45:54 | 日記
ある時、まゆみさんは、深刻な顔をして玲子に会いに来た。

「どうしたの?」

「うん…。」

なんだか、言いにくそうだ…。

「タカシのこと?」

「……うん。タカシくん、好きな人…いるのかな?」

「恋に遠いタイプ…って、言ったけど、何かあったんだね…」

「うん。バイト先の後輩のコと、とても仲が良くて…。もしかして…と思って。」

「…たぶん、何も無いと思うよ。タカシは、誰にでも優しいから、勘違いされやすいんだよね…。」

「…でも、タカシくんがその子が好きなら仕方ないと思うの。ただね…」

「ただ…?」

まゆみさんは、急に口ごもった。

タカシを狙ってるらしい後輩、マリ子にまゆみは嫌がらせを受けていた。

地味で言葉少ないまゆみに、イライラするらしい。

タカシは、頭もよく、仕事も出来て、見た目もスマート…。まさにモテるタイプだった。

まゆみがタカシに好意を持っている事には気づかれていないが、知られたらさらに嫌がらせがエスカレートするかも知れない…と、思うと、まゆみも恐かった。